初学者にわかりやすい講義と、基礎から論文まで一貫性のある指導により、正しい方向で勉強できました。
J.Tさん
【合格校】
東京大学法科大学院(既修)
中央大学法科大学院(既修・半額免除学生)
早稲田大学法科大学院(既修・稲門法曹奨学生)
慶應義塾大学法科大学院(既修)
◆適性試験/第1回:271点 第2回:250点
◆学部成績/3.47(優50%、良47.5%、可2.5%)
◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、法科大学院別論文対策講座 など
※プロフィールは2011年合格時点ものです。
はじめに
法律家という職業を意識するようになったきっかけは高校生の時に裁判傍聴に行ったことです。人の人生に重大な影響を与えてしまうという責任の重さに漠然とした憧れを持ちました。そして大学入学後、勉強の方向性を見失ってしまうのが怖かったので、受験指導校を利用することにしました。
私がとった勉強方法
基礎的な法知識、法理論の修得について
基礎知識の修得については基礎マスターの講義及びテキストの読み込みを中心にしていました。
具体的なイメージを持ちやすく初学者にもわかりやすい説明をしてくださいました。また「基本を大切に」、「趣旨から考える」という点をかなり強調されていて、初期の段階から論文式試験対策に通じるような姿勢で学習できました。
基礎マスターのテキストは重要な内容がわかりやすくまとまっていて、試験対策にとっての重要度もわかります。また重要な知識は重複して出てきたりするので、学習教材としては優秀だと感じました。AランクやB+とされた部分を中心に何度も復習することで法科大学院入試に必要な知識のほとんどは修得できました(体感ですが95%程度)。
ただ学習を始めた当初は覚えなければいけないことも多かったです。そこで、今回はAランクの知識だけ押さえよう、重要そうな定義のカードを作ろうというように、毎回小さめの目標を作りながら復習していました。
また大学の授業で使用されていた教科書、判例集を読むことも有益だったと思います。より理論的に高度な話や制度の沿革に立ち入った話を聞くことができますし、同じ内容でも別の角度から説明されることによって理解が深まることもあります。
ただ、法科大学院入試対策として必要な知識は伊藤塾の講義でほぼ十分ですから、時間が限られている場合には自分なりの優先順位を考える必要があるかもしれません。
実践段階の学習について
基礎マスターの知識に加えて論文マスター(=プロブレムメソッド論文マスター)を受講し、論文の書き方を学びました。基礎マスターの内容との一貫性があるので、スムーズに知識を答案につなげることができました。
また、論文は人に見てもらって初めて気づける弱点というのがかなりありますので、答案練習も行いました。受験仲間同士での答練でも得るものは大きいと思いますが、自分より実力がはっきり上の人に見てもらえる機会も欲しかったので、コンプリート論文答練を受講しました。細かいミスも指摘してもらえますし、かなり辛辣なコメントももらえるので勉強になりました。
合格後に必要なこと
私は将来的には刑事事件を扱いたいと考えています。「明日の法律家講座」では実務家や学者などの講演によって実務の現状や先端的な問題に触れることができ、合格後のイメージを形成することができてモチベーションの向上に役立ちました。
最後に
私の勝因は、基礎知識を何度も繰り返して定着させたことだと思います。そのためのツールとして伊藤塾のテキストが役に立ちました。
精神面で前向きな気持ちを持つことも受験勉強では大切です。これから法科大学院、司法試験を目指す方は、見かけの合格率に惑わされず自分を信じて頑張ってください。