入塾当初から基礎マスターの知識が全てですと言われていましたが、それは事実だと思います
A.K さん(21歳)
大阪大学法科大学院(既修)、神戸大学法科大学院(既修)、慶應義塾大学法科大学院(既修)、早稲田大学法科大学院(既修)、中央大学法科大学院(既修・半額免除学生)
【適 性 試 験】第1回:217点 第2回:208点
【学 部 成 績】GPA:3.6
【受 講 講 座】司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、法科大学院別論文対策講座 など
※プロフィールは、2012年合格時点のものです。
はじめに
私は、高校の頃の課外授業で刑事裁判を傍聴したことをきっかけに、法曹という仕事に憧れを抱くようになり、権力に服することなく権利救済に携わることのできる弁護士になることを決意しました。そこで、効率的かつ計画的に勉強を進めるためには受験指導校を利用することが最適だと考え、大学2回生の春から伊藤塾に通い始めました。
私がとった勉強方法
法律科目対策について
(1) 基礎的な法知識・法理論の修得について
基礎段階では、ライブ講義を休まず受講することだけを心掛けていました。入塾当初から、基礎マスターの知識が全てですと言われていましたが、それは事実だと思います。ただし、基礎マスターだけで相当な分量があり、それを理解し論文で使えるようになるまでに、かなりの時間がかかります。その点、私は一度で理解することは諦め、呉講師の商訴集中講義や、論文マスターを受講したり、時には基本書を参照したりしながら、何度も基礎マスターに戻るという勉強法をとっていました。
法律の学習は、何度も言われているように基礎がとても重要です。なかでも、伊藤塾の基礎マスターで学んだ知識の使いどころや使い方を間違えないことが、最も大切だと思います。
(2) 実践段階の学習について
答練の範囲に合わせて、その都度、基礎マスターの該当範囲を総復習し、問題研究については一日に約30~50問の答案構成を行っていました。知っているだけの知識と答案に起こせる知識が違うことを痛感していたため、7月以降の直前期は、自作の論証パターンを繰り返すことにほとんどの時間を充て、常に論文を書くことを意識した学習をしていました。
東京の私立大学の入試は、とにかく短い時間で多くの問題を解かなければならないところが多いです。そのため、必ず3年分ほどの過去問を、実際に40分や50分で解いてみることをおすすめします。
伊藤塾の学習と大学生活との両立、学習フォローについて
私は2回生の秋までサークルに入っていて、3回生の秋までアルバイトもしていました。そして、受験モードに切り替えた後も本試験の直前1ヵ月前以外は、週に半日から1日程度の休みを作っていました。私のようなタイプには、メリハリをつけた適度な息抜きは、モチベーションの維持に不可欠だったと思います。
また、学習フォローとして、個別の質問受けや加納さんのロースクールカウンセリングをよく利用していました。過去問を解いていて分からないことができたときは、1人で悩みすぎることなく、自主ゼミでも深入りしすぎることなく、質問しに行くことが多かったです。
最後に
法科大学院入試は模試もなく、自分の位置が分からないため、モチベーションを維持することがとても難しいと思います。私はやる気を持続するために、ペースメーカーとして伊藤塾や友人との答練を利用していました。答練の範囲に合わせて、その都度、基礎マスターの該当範囲を総復習し、問題研究については一日に約30~50問の答案構成を行っていました。知っているだけの知識と答案に起こせる知識が違うことを痛感していたため、7月以降の直前期は、自作の論証パターン集を繰り返すことにほとんどの時間を充てていました。常に論文を書くことを意識した学習をしていたことが、合格につながったのだと思います。