伊藤塾のカリキュラムに沿って、合格に必要な知識を効率よく修得できました。
岡田 康平 さん(22歳)
【合格校】
・北海道大学法科大学院(既修)、 同志社大学法科大学院(既修・全額免除学生)、 立命館大学法科大学院(既修)
◆学部成績 / GPA:3.64
◆受講講座 / 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、適性試験 など
※プロフィールは、2012年合格時点のものです。
はじめに
私が法律家を目指すようになったきっかけは小学校5年生の時に友人と日弁連主催の模擬裁判を傍聴しに行ったことです。その模擬裁判において熱い議論を繰り広げる弁護士や検察官、双方の主張を聞いて公平な判断を下す裁判官に漠然とした憧れを抱いていました。その後、高校の法学の授業において、人々の抱える法律問題を直接的に解決する手助けができる弁護士の役割の重要性や魅力を知り、弁護士を志すようになりました。
大学1年目は独学で法律の勉強を行う努力をしましたが、量が膨大な上に勉強方法が分からず、思うように知識を修得することができませんでした。そこで、大学2年目の春から伊藤塾に入塾しました。入塾後は伊藤塾のカリキュラムに沿って合格に必要な知識を効率よく修得することができました。
私がとった勉強方法
法律科目対策について
(1)基礎的な法知識・法理論の修得について
私立・国立共に基礎的な法知識(主にA・B+ランク)を問う問題が出題されているため、私は入塾当初から入試当日まで一貫して基礎知識を徹底的に修得することを心がけて学習を進めてきました。具体的には、基礎マスターテキストを繰り返し読み込むことと併行して基礎マスターゼミで知識の確認をし、リーガルトレーニングテキストで論証のイメージを掴むということを行ってきました。特に基礎マスターテキストは確認する必要のあるページを減らしていく感覚で何度も繰り返し読み込むことで、自然と基礎的な法知識を体系的に修得することができました。同じテキストを何回も読み込むことが退屈に感じることもあると思いますが、ここで手を広げないことが重要です。他のテキストや基本書にまで手を広げることは「合格に必要な知識を効率的に修得する」という観点からは好ましいものではありません。
(2)実践段階の学習について
入塾1年目の基礎段階の学習をベースに、入塾後2年目から本格的に論文式試験の実践段階の対策を開始しました。2年目からは論文マスターテキストの問題を解き、解答例を確認するという作業に最も多くの時間を費やしました。また、論文マスターや基礎マスターのテキスト、論証パターン集等を参考にして実践的な自作の論証集を作成し、繰り返し読み込んで覚えました。これらの方法により実践的な論証や答案の流れを把握することができました。さらに、アウトプットの訓練を重ねるべく、論文マスター答練のみならず法科大学院入試コンプリート論文答練も受講しました。私が受験した北海道大学法科大学院の入試は1問を40分で解かなければならなかったため、1問を35分で解くことが要求されるコンプリート論文答練は実践を意識した非常に良い訓練になりました。もっとも、これらの答練だけではアウトプットの訓練の量としては少ないと思い、友人と週2回集まって自主的に答練を行っていました。時間を厳格に決めて答練を行うことで、時間内で自分の考えをまとめて答案を書き上げる力を養うことができました。
適性試験対策について
私は大学3年目の11月頃に伊藤塾の適性試験対策講座を受講しました。この講座を受講することにより、適性試験の問題の解法を学ぶことができ、基本的な問題を着実に解く能力を養うことができました。私は適性試験が特に苦手であったため、1月の学部試験終了後の模試の他に、平日の朝に5日間連続で行われる適性試験集中演習を受けました。集中演習は時間内で解く訓練ができる上に勉強のペースメーカーにもなったため、受けてよかったと思っています。
もっとも、私は本番で思うように点数が伸びず悔しい思いをしたので、適性試験が苦手な方は1日の勉強時間は短くてもいいので早めに問題に慣れておくことをお薦めします。
学部成績について
伊藤塾の講義は法律の基礎知識等を分かりやすく体系的に学ぶことができるため、法律科目の学部試験にも活かすことができ、学部成績も向上しました。大学の授業は受験対策のために行われているわけではないので、法科大学院入試に必要でない部分に多くの時間が費やされる場合もあります。そのため、受験対策の観点からは学部試験のための勉強は最小限にとどめ、伊藤塾のテキストで養った知識の確認の契機として法律科目の学部試験を受けるとよいと思います。
伊藤塾の学習と大学生活との両立、学習フォローについて
私は大学入学当初からボーイスカウト系のサークルに所属しており、伊藤塾入塾前は受験勉強と両立することができるか心配でしたが、勉強をする時間と休む時間とのメリハリをつけて気分転換の一手段として(当然サークルの活動時間は減りましたが、)大学卒業まで続けることができました。伊藤塾のカリキュラムの下では効率よく受験勉強ができるため、タイムマネジメントが容易に行えるようになりました。
入学前準備として
法科大学院入学までの準備としてはまず、基礎マスターや論文マスターのテキストを読み返し、基礎知識の復習を徹底して行いたいと考えています。なぜなら、法科大学院の授業は基礎知識が頭に入っていることを前提として行われるものであるし、何よりも司法試験で問われる知識も基礎知識だからです。
また、私は法学既修者試験や短答式試験が設けられている法科大学院を受験していないので、短答式試験の対策も行っていく予定です。
合格後に必要なこと
私は不正取引に関する問題や、セーフティネットに関わる貧困問題、不正解雇・残業手当不払等の労働問題等、経済的な問題を抱える人々に対する手助けをする弁護士になりたいと考えています。近年は弁護士の就職難が叫ばれていますが、合格後の明確なビジョンをもって日々努力すれば現状に左右されることなく自分の目標を実現することができると考えています。
最後に
私が第一志望の法科大学院に合格できた勝因は、やはり今まで諦めずに合格に必要な勉強を継続してきたことにあると思います。思うように勉強が進まない日があっても、なかなか点数が伸びないと感じる日があっても、日々合格に必要な勉強を継続していれば着実に第一志望の法科大学院に合格できるだけの力が身に付きます。これから受験される方は自信を持って淡々と勉強を継続していってください。