法科大学院入試を終えて思うことは本当に基礎的な事柄で合否は決まるということです。
K.Oさん(23歳)
◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、法科大学院別過去問分析講義+模試〔京都大学編〕〔神戸大学編〕、適性試験対策講座など
◆合格校/京都大学法科大学院(既修)、大阪大学法科大学院(既修)、神戸大学法科大学院(既修)、同志社大学法科大学院(既修・全額免除学生)、立命館大学法科大学院(既修・全額免除学生)
はじめに
私はドラマの「HERO」に影響を受けて、高校時代から漠然と法律家を目指したいと思っていました。そして、大学に入って法律のおもしろさに気づき、法律家になろうと決心しました。大学入試と同様に効率的に学習を進めるためには、受験指導校を利用することが必要だと考え、法科大学院入試や司法試験において抜群な合格実績を出していた伊藤塾に入塾することを決めました。
私がとった勉強方法
(1)基礎的な法知識・法理論の修得について
基礎的な法知識、法理論の修得については基礎マスターで十分だと思います。膨大なテキストの中からメリハリをつけて、講師の方が「ここは覚えてください」などの指示を出されるので、それに従えば自ずと基礎的な法知識、法理論を修得することはできると思います。私は基礎マスター段階で復習を怠っていたため、論文マスターで苦労し、復習していなかったことを後悔しました。そこで、これから学習をはじめる人たちには講師の指示をしっかり聞いて復習をしっかりしてほしいと思います。また、一度であらゆることを理解し、覚えることは不可能なので、何度も何度も基礎マスターテキストを繰り返すことが基礎的な法知識、法理論の修得において大切だと思います。
(2)実践段階の学習について
実践段階においては論文マスターを受講し、論文の書き方の基礎を学びました。私は基礎マスターでの復習を怠っていたため、論文マスターの受講に従って基礎マスターの復習を行い、論文マスターの予習、復習を行いました。そして復習として以前解いた問題研究の答案構成をしていました。そこで様々な悩みがでてくるので、その度基礎マスターテキストに戻って確認していました。そこでは、論点についての理解が深まったり、新たな発見がありました。
受験直前期の学習について
受験直前期は問題研究の答案構成をして、どのような論点が出てきて、どのような順序で書くのかを確認していました。そして、コンプリート論文答練を受講していましたが、これは非常に有益だったと思います。毎回範囲が指定されるのでその部分について復習する契機になりますし、書いた論文を見てもらえ、自分の疑問点について書いておけば添削者の方がコメントをしてくださり、疑問点を解消することができるからです。
また、志望大学の過去問を解くことは傾向を把握するうえで大切ですが、解答例がないのが難点です。そこで、法科大学院過去問分析講座を利用しました。講座では各大学院の傾向やどこまで書くべきかなどを教えてもらうことができ、有益だったと思います。
最後に
私が法科大学院入試を終えて思うことは、本当に基礎的な事柄で合否は決まるのだということです。問題文を見て、それを解決するときの自分の思考過程を答案に示すこと、みんなが当たり前に書ける事柄を書くことができれば合格するのだと思います。これから法科大学院入試を受ける人たちには信じられないかもしれませんが、だまされたと思ってそのことを意識して勉強し、答練も受けてほしいと思います。適性試験から国公立の合格発表まで長丁場の法科大学院入試ですが、気分転換もうまく図りながらがんばってほしいと思います。