基礎マスターで学んだことは自分の法律学習の土台になっていることは間違いない。
K.Mさん
合格校:東京大学法科大学院(既修)
受講講座:司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、適性試験シミュレーション、予備試験短答模試 など ※プロフィールは、2016年合格時点のものです。
はじめに
自分が法曹を目指した理由は、法律のプロフェッショナルという唯一無二の存在として社会貢献できることに憧れを持ったからです。志望校はどうせ行くなら優秀な学者の方々や学生の集まる大学院に行きたいと感じたからです。伊藤塾には周りで通っていた人が多かったという理由で大学2年の春から講座を受講しました。自分の大学では大学2年の夏まで法律の専門的な授業が基本的になかったので、大学2年春の時点で法曹を目指すとなってもどの科目からどのように取り組めばいいかわかりませんでした。基本書を読むにしても当時は試験の形式なども把握していなかったので、学習として非効率だったと思います。従って受験指導校は金銭面のハードルを越えれば、試験合格を見据えて一から法律を学ぶうえでは非常に有効だと思います。
私がとった勉強方法
当然勉強開始時は右も左もわからない状態だったので、体系マスターと基礎マスターの講義をインターネットで初回から順番にひたすら聞いて、伊藤塾長や各講師のおっしゃったことをメモし、テキストを見直すということを繰り返していました。今思えば大半の事項はよく意味も理解しないままインプットしていた気がしますが、勉強が進むにつれて徐々にその内容が自分の中で明瞭になっていきましたし、体系マスターや基礎マスターで学んだことは自分の法律学習の土台になっていることは間違いないと思います。もちろん講師の方々の説明は丁寧で、テキストも丁度よくまとまっていたなどの点で講義の完成度も高く感じられたので、入門段階の学習として体系マスターや基礎マスターを聴くという方法を採ったことには大きな意味があったと思います。
そして法科大学院、予備試験、司法試験のいずれでも肝となる論文学習ですが、ここでは論文マスターを重宝しました。どの科目のテキストも旧司法試験の過去問を題材にした良問を揃えており、基本的な論点を網羅できるような構成になっています。従って基礎マスターで学んだ知識が論文でどのように問われるのかを把握でき、知識の再構築をすることができます。また当然法律的な論文の書き方もわかりませんから、テキストの良質な模範解答によって、問われた知識をどのように答案として表現するかを学ぶことができました。どのような学習をするかは人それぞれだと思いますが、伊藤塾の主だったこれらの講座を聴き、テキストを入念に繰り返していけば、少なくとも受験に必要最小限度の能力をつけることができるのではないかと思います。
予備試験との併願について
先ほど述べたように、予備試験では論文式試験が天王山として位置付けられますから、予備試験に向けての学習は必然的に論文式試験対策が中心となります。法科大学院受験に関しても、少なくとも私が受験した大学院については2次試験である論文式試験が勝敗を分けると思います。つまり、核となる勉強は両者変わりありません。従って、予備試験を併願したことのメリットは、法科大学院受験対策の土台がすでに予備試験対策によって形成されていたことだと考えています。一方のデメリットは強いて挙げれば、若いうちの貴重な時間の中で、勉強に割かなければいけない時間が多くなるということだと思います。
最後に
法曹になるという目標を持つ以上、司法試験合格のために勉強することは必要ですが、受験勉強という枠にとらわれず、日常生活において色々な失敗や経験を積むことも大事かと思います。ここまで支えてくださった方への感謝を忘れず今後よりいっそう頑張ります。