予備試験合格という高い目標を掲げていたおかげで法科大学院に合格できました
T.Sさん
◆学部成績/[GPA]:(3.0)S(A+、優以上):A(優):B(良):C(可)=10:20:40:30 ◆受講講座/コンプリート論文答練など
◆合格校/一橋大学法科大学院(既修)早稲田大学法科大学院(既修)中央大学法科大学院(既修)愛知大学法科大学院(既修)
はじめに
企業法務に携わりたいと思い、予備試験合格を目指して大学3年の夏から勉強を始めました。伊藤塾には3年生の冬に予備試験過去問答練を受講したところからお世話になっています。しかし、一向に勉強が進まず、予備試験短答式試験で不合格となってしまいました。それでは諦めきれないので、やむを得ず法科大学院を目指すことにしました。志望校を選ぶにあたっては、累積合格率、論文起案指導の有無、周りの学生のレベルなどを考え、合格するのに最適な志望校を選ぶよう留意しました。
基礎的な法知識・法理論の修得について
伊藤塾では、入門講座は取りませんでしたが、呉明植講師の基礎本シリーズで刑事系のインプットを行いました。基礎本シリーズは論文に使えるような言い回しで書かれているので、とても有効です。また、伊藤塾の予備試験過去問答練やコンプリート論文答練は、実戦的な論文の問題にあたっていく機会になるので、法科大学院合格を目指す受験生は前年には受けておくとよいと思います。
法科大学院対策について
〈一橋大学法科大学院〉
一橋大学法科大学院は、刑法各論や刑事訴訟法の細かい知識が要求されるので、呉基礎本シリーズの通読がとても有効でした。また、過去問でわからないことがあった場合、答練や予備試験過去問答練で演習した問題や、基礎本を参照して、書く方向性をつかむことができました。ただ過去問があるのに答練も同時にやるのは負担が大きいので、大学3年時には予備試験の対策として論文答練を受けられるレベルに持っていくべきだと考えます。
おわりに
伊藤塾は、他の受験指導校よりも受講生が多く、コンプリート論文答練などを受講することで自分の相対的な位置を知ることができます。法科大学院入学後もあくまで予備試験合格を目指し、引き続き勉強していきます。予備試験を受けずに法科大学院を目指す人は今時少ないので、あくまで予備試験という高い目標を目指して、予備試験合格ができなかった場合に法科大学院を考えましょう。そうすることで、すでに法律的知識がある程度ついているので、法科大学院には、確実に合格できます。