伊藤塾に入塾していなければ、受験を決意してから約1年で第一志望に合格することはできなかった

難関国公立法科大学院合格!

A.Hさん
 

合格者イラスト
慶應義塾大学法学部3年
◆学部成績/[GPA]:(3.84)S(A+、優以上):A(優):B(良):C(可)=4. 5:4:1. 5:0
 ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、法科大学院別過去問分析講義、法科大学院別法律科目論文模試など
 ◆合格校/京都大学法科大学院(既修・飛び入学)慶應義塾大学法科大学院(既修・早期卒業)

はじめに

大学入学と同時に司法試験に向けて勉強を始めたいと考えていたので、伊藤塾には大学入学前の2月に入塾しました。しかし、当初は明確な目標がなく、大学1・2年の頃はサークルやアルバイトをしていてライブ講義に出席できず、講義の大半はWeb受講をしました。早期卒業を意識したのは2年になる直前でしたが、法科大学院入試に向けて本腰を入れて勉強を始めたのは、2年生の冬からでした。京都大学法科大学院を目指したのは、合格率の高さと、関西で就職したいとの考えがあったからです。

基礎的な法知識・法理論の修得について

必ず予習(答案構成)をしてから論文マスターを受講していました。まず、論文マスターで扱う問題に関連する論点や知識を基礎マスターテキストで確認した後、20分で答案構成し、講義を受け、講義後すぐに問題だけを見て問題研究の答案例を再現できるかを口頭で確認し、翌日起床後に再び問題だけを見て問題研究の答案例を再現できるか、口頭で確認していました。論文の勉強を始めた時点で入試まで1年を切っていたため、目標を法科大学院合格に絞り、問題研究は、A+、A、B+の問題のみ解くようにしました。また、論証は意味が通る程度に自分で短くしたうえで、問題研究にも論文ナビゲートテキストにも記載のあるものを中心に暗記していました。問題研究の答案例を読んで、あてはめに使えそうな表現などを論文ナビゲートテキストに写し、論文ナビゲートテキストに情報を一元化するようにしていました。さらに、改正民法ポイント講義のテキストを参照しながら、現行法で書かれた問題研究の答案例を自分で改正法に修正するという方法で改正民法を勉強しました。

法科大学院対策について

〈慶應義塾大学法科大学院〉

法科大学院別過去問分析講義と法科大学院別法律科目論文模試を受講しました。慶應義塾大学は試験時間が短いので、本来の制限時間よりも5分短い時間で過去問を解くようにしていました。6月頃から過去問を解き始め、5年分を繰り返し解きました。過去問以外では問題研究を繰り返し解きました。問題研究は10分で答案構成をした後、答案例を見ながら論点を落としていないか確認するという使い方をし、問題研究に記載されている問題につき答案を書くことはしませんでした。

〈京都大学法科大学院〉

慶應義塾大学法科大学院の受験後、すぐに対策に取り掛かりました。京都大学法科大学院では憲法の統治分野から出題されるため、基礎マスターテキストや試験対策講座シリーズで知識をインプットしました。京都大学法科大学院の憲法の入試問題の傾向を自分で分析した結果、統治分野の論文対策は過去問を解くのみにとどめ、あまり論証を意識した勉強はしませんでした。また、京都大学法科大学院は1科目あたりの試験時間が2時間と長いので、集中力を保つために過去問を解く際は必ず2時間計り、民法の過去問については改正民法で解くようにしました。

早期卒業・飛び入学について

学部3年で法科大学院を受験するには、大学で一定の成績を取得していることが要件となっている法科大学院が多いうえ、早期卒業を目指す場合は学年で上位の成績をキープしなければならないので、大学の授業を疎かにしないように気をつけました。論文の勉強を始めた時点で入試まで1年を切っており、法科大学院に合格できるのかという焦りや不安がありましたが、大学の期末試験前は期末試験の勉強に重点を置いて勉強していました。

おわりに

法科大学院受験にあたり、各法科大学院の過去問を解くことは出題傾向をつかむためにもちろん重要ですが、知識をつけるという点では問題研究を表紙がボロボロになるまでやりこむことをおすすめします。大学入学当初は早期卒業や法科大学院への進学を全く意識していなかったため、伊藤塾での勉強を疎かにしてしまった時期がありましたが、伊藤塾に入塾していなければ、法科大学院受験を決意してから約1年で第一志望に合格することはできなかったと思います。法科大学院入学後は上位の成績をキープし、周囲と切磋琢磨して勉強に励みたいと思います。