手を広げすぎず、講師がAやB+に指定した知識を確実に修得することが、法科大学院合格への近道
Sさん
◆学部成績/[GPA]:(3.88) ◆受講講座/司法試験入門講座本科生、法科大学院別過去問分析講義など
◆合格校/慶應義塾大学法科大学院(既修)中央大学法科大学院(既修・全額免除)
はじめに
私はもともと法律の勉強に興味があり、興味があることを仕事にしたいと思ったため、法律家を目指しました。慶應義塾大学の法科大学院に入学することを選んだ理由は、多様な科目を履修することができるなど、カリキュラムが充実していることに加え、レベルの高い学生が集まるなかで切磋琢磨することにより、自らの能力を最大限向上させることができると思ったからです。また、伊藤塾への入塾を決めた理由は、司法試験対策に関して最も信頼できる講義を受講できると思ったからです。
基礎的な法知識・法理論の修得について
私は法学部の出身ではなく、法律の基礎的な知識は全て伊藤塾の講義を通じて身につけました。講義はライブではなく、Web受講をしていましたが、講義を聴く回数は原則として1回だけと決めていました。確かに、講義を何回も聴けることは受講生にとって魅力的ではありますが、1回の視聴で全てを吸収しようという姿勢で講義に臨んだ方が勉強の効率が上がると思います。基礎的な知識の修得に関しては、基礎マスターの復習を繰り返すことが何よりも重要だと思います。そして、復習の際にはメリハリを意識することが大切です。法科大学院あるいは司法試験に合格するために身につけなければならない知識は膨大であり、やみくもに勉強していては、時間がいくらあっても足りません。そのため、講師がつけてくださったメリハリを信頼し、AランクやB+の知識から勉強していくことをおすすめします。また、論文マスターでは、基礎マスターで身につけた知識をいかに使うのかということに重点を置き、講義を受けていました。論文マスターは、基本的には演習に位置付けられるため、基礎マスターの知識が身についていることが前提となります。そのため、論文マスターの受講中に、基礎知識に関して不安を覚えた場合には、すぐに基礎マスターのテキストに戻り、不安定な知識を確実なものとすることが大切であると思います。
法科大学院対策について
〈慶應義塾大学・中央大学法科大学院〉
慶應義塾大学および中央大学法科大学院の入試対策に関しては、各法科大学院の入試に対応した講義や模試は受講せず、基礎マスターと論文マスターの復習を繰り返し行いました。ただ、受験前に各法科大学院のホームページに掲載されている過去問を見て、時間配分などの計画は立てていきました(実際に問題を解くということはしていません)。慶應義塾大学と中央大学の入試では、基礎的な知識が備わっていれば、合格答案を書くことができると思うので、基礎マスターのAランクとB+の知識を押さえることがやはり重要であると思います。ただ、法科大学院の入試は試験時間が短いので、論証などをコンパクトに書くことが必要です。私は、事前に論証を用意して頭に入れていたので、本番ではコンパクトに論じることができ、途中答案で終わるということはありませんでした。そのため、AランクやB+の論点については、事前に論証を準備しておいた方がよいと思います。繰り返しとなりますが、法科大学院の入試は試験時間が短いので、途中答案を出さないように時間配分には十分気をつけてください。伊藤塾では各法科大学院の入試に対応した模試などを実施しているため、そのような模試を利用して本番を疑似体験してみるのも有益であると思います。また、法科大学院入試に特化した対策ではありませんが、短答式試験の過去問を解くことは基礎知識の修得に効果があると思います。私自身、基礎マスターを復習する際に短答式試験の過去問を解くことにより、効率的に基礎知識を修得することができました。
おわりに
法科大学院に合格するために必要な知識は、伊藤塾の講座で全て身につけることができます。伊藤塾の講義を信頼し、あまり手を広げすぎず、講師がAランクやB+に指定した知識を確実に修得することが、法科大学院合格への近道である思います。