学部の途中で司法試験受験を目指す。手を広げずに基礎マスターの内容をより確実に理解することを心がけて学習
A.Mさん
◆学部成績/[GPA]:(2.76)A(優):B(良):C(可)=78:27:21 ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニングなど
◆合格校/慶應義塾大学法科大学院(既修)早稲田大学法科大学院(既修・全額免除)中央大学法科大学院(既修・全額免除)
はじめに
私は、大学2年の時に伊藤塾に入塾しました。大学入学当時は司法試験を受験するつもりは全くなかったので、大学1年の時はサークル活動やバイトなどをして過ごし、法律に関する学習はほとんどしていない状況でした。私の大学で司法試験を目指す人は入学時から研究室などで勉強する人も多く、法律初学者の状態で大学2年から司法試験を目指すことは不安ではありましたが、伊藤塾の講師、スタッフの方々のサポートにより法科大学院に合格することができました。自分のように、法学部に進学した当初は司法試験を受けることを考えておらず、大学の途中から司法試験を目指したという人も多いと思います。そのような方々に、特に私の体験記を役立てていただきたいと思います。
基礎的な法知識・法理論の修得について
私は大学入学当初は司法試験受験を全く考えていなかったため、大学の研究室や学術研究サークルなどに所属していませんでした。また、私の周りには司法試験を受ける友人がいなかったため、受験に関する情報は全くありませんでした。そのため、自分がこれまでの学習に用いたものは、伊藤塾の講座及びテキストのみです。具体的には司法試験入門講座を受講し、基礎マスター及び論文マスターで基礎知識を修得しました。特に基礎マスターでは法律初学者でも法律の全体像を理解できるようなわかりやすい講義内容であり、また、学習が進んでからもテキストの細かな記載や自分が残したメモが学習を助けてくれます。法律の学習は新たな判例や法改正に対応することが必要であるため、講師がテキストの記載に加える説明をメモすることが特に重要となります。私の場合は復習の際に基礎マスターのテキストを通読し、配付される短答式問題集を繰り返すことで知識を定着させていきました。
法科大学院対策について
私は、大学院入試のために特に新たな講座や教材を購入することはありませんでした。法科大学院入試に必要な法律知識は基礎マスターで修得したもので十分だと思い、他のものに手を出さずに基礎マスターの内容をより確実に理解することを心がけて学習しました。また、法科大学院入試の多くは論述式ですが、論文マスターにおいて論述の方法も取得できるため、この点についての不安もありませんでした。もっとも、法科大学入試では、論文マスターで扱う旧司法試験の問題と異なる傾向の問題が出題されこともあるため、受験校の過去問は通読しました。私は受験校の過去問を解かなかったのですが、受験する法科大学院によって問題文の分量、解答時間、用紙の分量などが異なるため、予め1年分だけでも解けば、試験場でもっと楽になったかなと感じました。特に解答用紙の分量は足りなくなることも予想され、その場合には端的に論述することも必要となるため、論述をコンパクトに記述するような対策は必要だと感じました。以上より、法科大学院入試のための対策として特に行ったことは受験校の問題文の通読だけでしたが、実際に受験校の過去問を解くことや、コンパクトな論述の練習などをすると有効だと思います。
おわりに
私が法律の学習を継続してきて感じたことは、法律の学習は手を広げはじめたらきりがなく、いかに重要度が高く、試験に頻出の分野を効率的に学習できるかがポイントだと思いました。その点で、伊藤塾の各講座はとても優れていると感じました。特に自分のように司法試験を目指すのが他の受験者よりも遅い人にとって、学習効率の良さは特に重要だと思います。法科大学院に進学しても学習を継続し、司法試験合格を目指し頑張りたいです。