論文マスターをしっかり復習できていれば、法科大学院の問題も十分解ける

合格者イラスト
 Kさん  同志社大学法学部4年
 
◆学部成績
GPA 3.96 / A +:A:B:C=87:38:5:0
◆受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験全国公開短答模試

◆合格校
京都大学法科大学院(既修)
大阪大学法科大学院(既修)
神戸大学法科大学院(既修)

はじめに

私は、大学1年生の10月下旬に伊藤塾に入塾しました。1、2年生の間はアルバイトやサークル活動、大学の定期試験などで忙しく、受講のペースが遅れていました。しかし、伊藤塾に通っている友人を見て、このままではダメだと思い、3年生の夏休みから本腰を入れてがんばり、なんとか法科大学院に合格することができました。今からでは間に合わないと考えている人も「やればできる、必ずできる」と思います。 私が京都大学法科大学院を志望校に選んだ理由は、通学圏内である関西の法科大学院の中で司法試験合格率が1位であることにありました。さらに、優秀な学生たちと切磋琢磨することで、司法試験合格に大きくつながると考えたからです。また、有名な教授陣の授業が受けられることも大きなメリットです。あとは、勉強とは関係がありませんが、4年間京都にある大学に通い、京都が好きになったことも京都大学法科大学院に行きたかった理由です。勉強に疲れた際の気分転換に散歩するには、京都はとてもいいところです。

私の勉強方法

【基礎学習について】
勉強を始めた当初は、基礎マスターを完璧にしてから論文マスターを受講しようと考えてしまい、とても苦労しました。確かに基礎マスターの復習をきちんとしてインプットし、基礎を固めることはとても重要です。しかし、論文マスターで答案を作成し、アウトプットすることで初めて理解がつながることもあります。インプットだけしていては理解が進まないところもあるのだと気づくのに、2年もかけてしまいました。他には講義中使うパワーポイントもテキストに最初から貼っておけばよかったなと後悔しています。教材とパワーポイントを別々にファイリングしていたので、移動時間に講義の復習をする際にパワーポイントを出すのが面倒で見なかったのはよくなかったと思います。 普段の学習では、ほとんど伊藤塾の教材のみを使用していました。法科大学院受験でもそれだけで足りると思うので、伊藤塾の教材をやり込めばいいと思います。工夫した点は、とにかく講師が講義で言っていたこと、特に論文マスターではほとんどメモしていました。そのメモのおかげで論文試験の事実のいろいろな評価や解答の論理的一貫性や文章の繋げ方を学ぶことができました。耳で聴いてるだけではわかっていたつもりでも、きちんと理解できていなかったので、文章化し、メモから講義を思い出せるようにしていました。 他には、重要なので定義や論証をまとめることは特に民訴法、刑法各論、憲法の統治分野において非常に役に立ちました。
 
【法科大学院対策について】
 京都大学・大阪大学・神戸大学法科大学院の対策として一番私がした勉強は、論文マスターの復習です。論文マスターのほとんどが司法試験の過去問であるため良問揃いで、特に刑法や会社法、行政法は何度も解き直しました。論文マスターをしっかり復習できていれば、法科大学院の問題も十分解けると思います。また、論証集や定義の暗記は得点に直結すると思っていたので、自分なりにまとめたりもしていました。他には、伊藤塾に通っている友人と2人で自主ゼミを組み、各法科大学院の問題を検討しました。私と友人とは得意科目がそれぞれ異なっていたので、苦手な科目はお互いに教え合うことで、アウトプットの能力を高めることもできました。また、自主ゼミの過去問演習は、各法科大学院それぞれの問題の特色に慣れるためにもとても役に立ちました。 私が過去問を解く際は、入試のように緊張感を持ってできるように、入試の試験時間より1、2割ほど短くして解くようにしていました。それでも入試当日は試験時間ギリギリまで答案を書いていたので、短めにして自分を追い込んでおいてよかったと感じました。過去問を解く際に絶対に守っていたルールは、試験時間を守ること、論証や定義を忘れてしまっても何も見ないで自分のわかる限りを書くこと、そして答案構成で終わらせずに答案として文章化することです。これらを守ってやっていたおかげで、直前期まで成績を伸ばし、合格することができたと思います。

おわりに

私は、試験の前日から熱を出してしまい、前日や当日はほとんど勉強できずに辛い思いをしたので、受験生として当然のことかもしれませんが、皆さんは体調管理に気をつけてください。 最後に、試験直前期は不安を感じ、勉強に集中できないようなこともあるかもしれません。私は、試験直前期はインターネットで合格最低点を調べ安心したりしていました。しかし、他の受験生も同じように不安を抱えながら頑張っているはずです。ですから、最後まで気を抜かず頑張ってください。