真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」
  {} カート

トップ > 資格・試験一覧 > 司法試験 ( 司法試験予備試験 / 法科大学院 ) > 合格することができたのは、偏に日々の継続で培った「盤石な基礎」 

合格することができたのは、偏に日々の継続で培った「盤石な基礎」

C.Vさん
慶應義塾大学法学部4年
【合格校】京都大学法科大学院(既修)、慶應義塾大学法科大学院(既修)

【学部成績】3.93 /S:A:B:C=80:49:10:0

受講講座:司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニングなど

法律の学習を始めた理由私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
実際に法曹に接した経験 基礎マスター(入門講座)試験情報提供(マイページ・メールなど)日々の積み重ね

【はじめに】

 大学入学まではスポーツに打ち込み法曹とは無縁の生活を送っていたのですが、入学直後から履修していた法務演習科目が思いのほか楽しく、担当されていた実務家の先生の仕事に対する情熱に心を打たれ、自分も同じ道に進みたいと思うようになったことから、学部一年生の夏頃に入塾しました。すでに通塾している友人が周囲に多かったことと、長年のノウハウに裏打ちされたカリキュラムに魅力を感じたことが、伊藤塾を選んだ理由です。法曹を目指すと決め入塾したものの、学部三年生の秋学期に入るまでは法律以外の関心事が多く、一般教養科目や語学の修得にかなり力を入れ、またサークル活動や娯楽にも多くの時間を費やしていました。自由奔放な性格の私でも学部の成績だけは良好なまま維持できたのは、伊藤塾の講義をとにかく最後まで一周聴ききるという定石を踏んだおかげだと思います。如上の経緯から学部ではあまり本腰を入れて法律の学習に集中できなかったため、改めて思考訓練を究めたいと思い、法科大学院へ進学を目指すことにしました。

【私の勉強法】

基礎学習について

入塾当初に合格体験記を読み漁った結果、基礎マスター講義をなるべく早く一周させることが合格への鍵であると分かったため、Web講義を2倍速で消化することを第一目標にしました。何しろ膨大な量なのでなかなか骨が折れましたが、理解しやすい説明とマーキング指示、各知識のランク付け、時折挟み込まれる励ましの言葉があったおかげで乗り越えることができました。第一目標の達成後すぐに論文の訓練に移行するべきだったのですが、タイムマネジメントに失敗し上手く駒を進めることができなかった結果として、学部三年生になった時点で論文が一切書けないという困った事態に陥りました。それまで勉強仲間も作らず独立独歩で進んできていたため、このスランプの衝撃をもろに受け、解決の糸口を見出せないままに早期卒業を断念せざるを得なくなりました。今思えば、伊藤塾のゼミに参加するなり、カウンセリングを受けるなりして、用意された救済手段を存分に活用すべきであったと後悔しています。辛くても時計の針を止めることはできないので、基礎マスターテキストに基本書から仕入れた知識を書き込んで「情報の一元化」を図るなどしてインプットの質を向上させていくうちに、少しずつアウトプットができるようになりました。論文が書けないと嘆きながらも、基礎マスター講義の消化という第一関門をクリアしていたおかげか、学部の法律科目の筆記試験はすんなりとこなすことができ、高GPAの維持には成功しました。

 

法科大学院対策について

予備試験論文式試験を受けたものの、発表を待つまでもなく落ちた確信があったので、気持ちを切り替て手始めに志望校の過去問をそれぞれ5年分ほど分析しました。概して予備試験よりも難易度は高くないとの印象を持ちましたが、基礎的な部分の理解力を深堀りして問われる点に特徴があり、また特に京都大学法科大学院では憲法の統治や手形・小切手法といった手薄になりやすい分野も高頻度で出題されていたことから、限られた準備期間の中で法律7科目を網羅的にバランス良く復習する必要があると感じました。そのため、念には念を入れて、苦手な分野をピックアップし基本書を読み込むという方法をとりました。ただ、苦手分野の克服を除いては、基本的に予備試験と同じ勉強法で事足りると思います。 慶應義塾大学法科大学院の入試は、とかく時間の制約が厳しく、手も頭もフル回転させているうちにあっという間に終わりました。緊張感はありましたが、予備試験の受験会場で感じるそれより高くはなく、同志の温かさすら感じるほどでした。反対に京都大学法科大学院の入試は、二日間にわたる長丁場である点が予備試験にも似ており、国立大であるため周りの受験生も本気モードの形相であり、二校目ということで比較的軽やかな気持ちで受験していた私も飲み込まれそうになるほどの緊張感が漂っていました。加えて秋も深まった11月で気温も低く、ある程度防寒対策をしなければなりませんでした。いずれにしても、法科大学院入試は、司法試験に合格し法曹になるポテンシャルをもった人物の選抜を行う場である以上、受験時点で完成形に到達している必要はないのだと自分に言い聞かせることで、気負いすぎることなく本番に臨むことができました。

 

おわりに

学部最終学年での受験で、万が一失敗すれば後がないという切羽詰まった状況であったにもかかわらず、特段緊張することもなく当日を迎え、受験した二校とも合格することができたのは、偏に日々の継続で培った「盤石な基礎」があったからだと思います。学習過程で壁にぶつかっても、諦めることなく淡々と続けることが窮状の打破につながり、その繰り返しが念願かなって法曹になった後の人生の糧になると確信しています。法科大学院入学後も、まずは司法試験合格に向けて、淡々とした継続を積み重ねていきます。

 



※プロフィールは2021年度合格時点のものです。