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「論文マスター」のおかげで5年一貫型受験のための厳しい成績要件をクリア!

G.Bさん
関西大学法学部3年 
法曹コース5年一貫型特待生合格
【合格校】京都大学法科大学院(既修)3年次合格、関西大学法科大学院(既修)法曹コース5年一貫型 全額免除

学部成績:3.91 /秀:優:良:可=72:37:8:1

受講講座:司法試験入門講座 本科生+リーガルトレーニング

私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
論文マスター(入門講座)法改正対応盤石な基礎

はじめに

伊藤塾に大学1年の秋に入塾しました。入塾したきっかけは、自主学習に限界を感じたからです。法律学の範囲は膨大多岐にわたります。しかし、自主学習では、どこが大切で、どこがそれほど重要ではないのかということの区別がつきません。伊藤塾では、講師がAランクからCランクまで知識の重要度を教えてくれます。これにより、司法試験に合格するために必要な膨大な量の勉強について、学習の効率化を図ることができました。

志望校を選んだきっかけは、奨学金制度や学習環境が充実しているからです。関西大学法科大学院の場合、法曹コース特別選抜試験で合格すれば、法科大学院に在学する2年間は、年間136万円かかる授業料が免除されます。これは家計的にも非常に助かる制度です。また、特別演習と呼ばれる、アカデミックアドバイザーが担当する講座があります。これは、正課授業科目を担当している専任教員と連携しており、実務家としての視点から学習支援が行われているので、効率的・計画的に学習することができます。このように、関西大学法科大学院は学習環境が整っていることから、志望しました。

私の勉強法

◇基礎学習について

講師が講義中におっしゃっているように、学習のポイントは、(1)メリハリをつけることと、(2)インプットとアウトプットの両立にあると思います。

まず(1)についてですが、法律学の範囲は広範多岐にわたり、全てを完璧にすることは困難といえるでしょう。また、試験に出にくい分野があることも事実です。それにもかかわらず、試験に出やすい分野と出にくい分野を同じ要領で勉強するというのは非効率であるといわざるを得ません。そこで私は、基礎マスターでAランク、B+といわれた分野を中心に学習しました。次に(2)についてですが、インプットばかりしていても、その知識の使い方がわからないと意味がありません。また、インプットをしてもいないのにアウトプットをすることは不可能でしょう。そこで、両立することが必要になってきます。私は、基礎マスターでインプットをし、短答過去問を通じてアウトプットしていました。そうすることにより、基礎マスターを受けただけの場合よりも、知識の定着を図ることができたと思います。

◇法科大学院対策について

関西大学法科大学院の5年一貫型入試は、書類審査150点と、面接50点で審査されます。しかし、この入試で大切なのは、試験そのものではなく、出願できるかというところにあると思います。なぜなら、厳しい成績要件が課されているからです。もっとも厳しい要件は、法曹コースに係る7科目(事例講義憲法(法曹)、事例講義民事法(法曹)、事例講義刑事法(法曹)、発展演習憲法又は発展演習刑法、発展演習民法、展開講義(リーガルリテラシー1)、展開講義(リーガルリテラシー2))の平均GPAが3.50以上必要だというものです。基本的にこれらの科目は、事例問題形式のレポートないし到達度の確認で成績がつけられます。つまり、論文を書く力、具体的には、問題となっている事柄を検討する順番や規範に対するあてはめがきちんとできるか、という力が問われているのです。

この点、伊藤塾では論文マスターを通じてこれらの力を磨くことが可能であると思います。実際に、レポートなどで問われた内容は、論文マスターで演習した問題を応用すれば解くことができることが非常に多かったように感じます。また、事例講義刑法はレポートではなく、授業中の質疑応答で成績をつけるというものでした。しかし、この授業においても、判例や学説の立場に基づき、事例にある具体的事情に即して適切な結論を導き出すことができるか、ということが問われていました。つまり、事例に即した結論とその結論に至った過程を文字に起こすか、口で伝えるかの違いだけで、問われている力は変わらないわけです。このように論文マスタ―で学んだことは、法科大学院入試だけではなく、普段の授業においても役立てることができるのです。

また私が京都大学の受験を決めた時期は、9月の初旬であり、あまり時間もなかったため、例えば過去問を解くといった京都大学のための勉強というものはあまりしていません(どういう形式の問題が出るのかを調べるために、憲民刑の過去問を読みはしましたが)。それでは、私が何をしたかというと、論文マスターで扱った問題を繰り返し考えてみたり、論証を確実なものとするために暗記をするといった勉強をしていました。これにより、基本的な答案の書き方や、各条文の考え方等が身についたので、京都大学から合格がもらえるような答案が書けたのだと思います。

予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと

法科大学院入試は、学部成績と面接だけなので、特にこれといった対策はしていません。あえて言えば、予備試験対策をすることが工夫でしょうか。

法曹コースカリキュラムについて

法曹コースの特徴は、実務家との距離が近いことにあると思います。実務家教員から答案の添削を受けることにより、答案の書き方が身についたり、実務の話を聞くことにより、自身のモチベーションを上げたり将来の姿を想像しやすくなるので、大変有意義なものであったと思います。また、法曹コースには必修の授業もあるので、それを履修することにより体系的に学習することができたと思います。

「合格の秘訣」について

5年一貫型を選んだ理由は、前述のとおり書類審査と面接だけで合否が決まるからです。法科大学院の入試は、大学ごとの癖がある場合があります。そういう場合だと、院試のための特別な対策をしなくてはなりません。もちろん、その対策が司法試験に直結しないとは言えないでしょう。しかし、私の最終的な目的は司法試験であって、法科大学院に合格することではありません。したがって、院試のためだけの勉強をすることは、若干労力の無駄であると考えます。そこで、特に大きな準備が必要ない5年一貫型を選びました。 

合格の秘訣は、1年生の時から学部成績に気を配ることです。学部成績が悪いと、そもそも受験することができません。また、受験できたとしても、学部成績が配点の3分の2を占めています。したがって、学部成績を良くすることが必要であると考えます。

【早期卒業・飛び入学合格について】

早期卒業のメリットは、大学1年分の授業料が浮くため経済的な負担が少なくなることや、他の学部の同期よりも1年早く大学院で学べることだと思います。家計の事情で大学院に行きづらかった人でも、目指すことが容易になると思います。また、同期よりも早くより詳しいことが学べるので、アドバンテージにもなると思います。一方でデメリットは、1年長く勉強した人たちと同じ空間で授業を受けないといけないことだと思います。1年長く勉強した人の方がやはり知識量は多いと思うので、授業についていくことが大変かもしれません。

おわりに

周りの同期が5年一貫型を受けることができる成績要件を満たさない中、受験することができたのはひとえに伊藤塾のおかげだと思います。上述のとおり、成績要件を満たすためにはレポートを書く力が必要ですが、それを身につけることができたのは論文マスターのおかげだと思うからです。5年一貫型を受験するための要件を満たすためには、大学の授業にまじめに取り組むことが必要です。大学の成績に気を付けつつ、日々の勉強を頑張っていただけたらと思います。



※プロフィールは2022年度合格時点のものです。