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予備試験に向けた学習を一元化した論証集が、法科大学院入試でも役に立ちました。

L.Cさん
東京大学法学部4年
法科大学院・予備試験とW合格
【合格校】慶應義塾大学法科大学院(既修)

学部成績:3.1 /4:30:28:8
受講講座:司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練

私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
コンプリート論文答練4年間のインターネットフォロー知識量

はじめに

私が慶應義塾大学法科大学院を志望したのは、教員の方々の中に使用していた基本書や演習書の執筆者の方が多くいることを知り、そのような方の授業を受けてみたいと思ったからです。同じ理由で東京大学法科大学院も受験しようと思ったのですが、TOEICの受験期限を過ぎてしまい、受験することができませんでした。皆さんお気をつけください。
私が伊藤塾に入ったのは大学1年生の4月です。予備試験の合格を目指して入塾しました。法律の学習では、初心者がその科目について体系立てて基礎知識を修得する段階が最も難しいと感じているのですが、伊藤塾に入ることでその部分を独学でやるよりもすんなりとクリアすることができました。基礎段階でいかに正確に体系と基本概念を理解するかがその後の応用的な学習にも大きな影響を与えると思うのですが、伊藤塾は基礎概念を懇切丁寧に解説してくださるので、発展学習にもつながる素晴らしい基礎講座だと感じました。

私の勉強法

◇基礎学習について

基礎学習というのが、法律の基礎概念・典型論点・有名判例の理解および、論文の書き方の修得をいうのだとしたら、私の基礎学習は伊藤塾の基礎マスター・論文マスターで完結していました。具体的に言うと、大学1年生の時に基礎マスター、2年の時に論文マスターを受講し、3年生の予備試験論文式試験受験まではその復習を繰り返しました。これによって、7法について基本的な事例問題を解決する能力がかなりつき、大学の定期試験では授業を受けなくとも安定して成績を取ることができるようになっていました。これも、伊藤塾で基礎基本を蔑ろにしない、丁寧な講座を受講したからにほかなりません。3年生後半からは、発展的な学習をするための土台となる知識が伊藤塾のおかげで盤石になったと感じましたので、市販の基本書や演習書にも取り組み、伊藤塾で育てた土台を拡大することに努めました。取り組んでみて思ったことは、こういった市販の本を独学でいきなり取り組んでもおそらく挫折していただろうな、ということです。私がこれらの本を消化することができたのは、間違いなく伊藤塾の基礎マスター・論文マスターによる基本の理解があったからです。そして、市販の本に取り組む際にも、受験指導校の論証集に一元化することを怠りませんでした。直前期に見返す教材は間違いなく論証集なので、直前期の自分にとって必要なことはどんどん一元化していくと後々困らないと思います。

◇法科大学院対策について

予備試験に向けた学習も法科大学院入試に向けた学習も全く違うところはありません。特に慶應義塾大学法科大学院を受験してみて思ったことは、かなり素直で基本的な問題が出題されるな、ということです。そうすると受験生の多くは必要最低限の記述ができると考えられますから、合格するためには論点を絶対に落とさないこと(もっとも本番で書くべき論点をごっそり落とした設問もありました。その数を減らすことが大切だと思います)、事実をふんだんに使って定立した規範にあてはめることが必要になってきます。また、素直な問題が出るということは基礎概念の深い理解が問われるということにもつながります。民事訴訟法では特にその傾向を感じました。そのため、基本概念の定義や、いかなる場面で問題となるかということをしっかりと理解しておく必要があると感じました。より一般的なアドバイスとしては、謙虚に知識の幅を広げ、暗記を怠らないことが挙げられると思います。そして、暗記の対象は多くの場合、論証集であると思いますので、論証集に様々な知識を一元化することが必要になってきます。その知識の仕入先としては、論文マスターや答練が挙げられます。別の角度の解説を読んでみたいという人は市販の演習書からも知識を一元化するといいと思います。

予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと

予備試験の対策が法科大学院の対策と何ら変わるところがないのは上述したとおりですので、予備試験に向けての対策をとにかく怠らないことを意識しました。予備試験論文式試験に向けて論証集に一元化を進めていれば、法科大学院入試の直前に暗記する教材に困ることもないと思います。逆に論文式試験までに間に合わなかったと思う方は、論文式試験を受けたあとも知識の定着に努める必要があると思います。

おわりに

伊藤塾は法律学習の土台を形成するにあたり、間違いなく最善の手段でした。基礎学習段階では講師の言うことに従い、精一杯ついていくのに必死でしたが、なんとかそれについていくことができたので、合格を手にすることができたと思っています。



※プロフィールは2022年度合格時点のものです。