法曹コースでの授業は自分の将来を考えるうえで非常に有益なものでした
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N.Aさん |
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受講講座:司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練
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はじめに
私はもともと大学の法曹コースに所属していたのですが、真剣に法曹という目標について考え始めたのは大学2年生の終わりになってからです。実際に法曹を目指して予備試験を受験している友人や、弁護士の方の話などを聞く中で、自分もしっかりと勉強しなければならないと思い、友人の紹介で伊藤塾に入塾しました。私は大学から離れたところに住んでいるため通学時間が長いのですが、講義がオンラインだったため、自分で時間を見つけて学習を進めることができました。
私の勉強法
◇基礎学習について
私が学習の中で気をつけていたのは、基礎マスター講義と実際の問題とをリンクさせながら学習することです。私が受講していた講義では参考問題が定期的に出題されるため、教科書で学習した論点が実際にどのように問題となるかをイメージしながら学習することができました。また、それと並行して、論証の暗記と学習支援システムでの知識の確認を行うようにしていました。このような積み重ねは、後々の自分を助けてくれたと思います。特に学習支援システムはスマートフォンでも使えるので、隙間時間に学習するのにとても便利でした。
◇法科大学院対策について
基本的には、予備試験の対策として行っていた論文マスターの復習と論証暗記をメインに学習しました。7月の論文試験直後はさすがに疲弊しており、そこはもうリフレッシュしようと考え、8月上旬~中旬あたりから過去問を含めた本格的な学習を行いました。予備試験と法科大学院入試では、基本的には予備試験対策がしっかりできていれば問題ないという感じでしたが、一行問題のようなものはあまり見慣れていなかったので、そのあたりの書き方は事前に対策していました。
一橋大学法科大学院については、私は法曹コースでの受験だったので、基本的には面接で聞かれそうなことに対する準備と、自己推薦書の準備に力を入れました。この時に特に注意したのが、自分の目指す法曹について今一度しっかりと考えることと、いろいろな人の意見を聞くことです。このような形態の試験を受験するのは初めてのことだったので、まずは伊藤塾のカウンセラーの方に相談し、そもそもどのような部分について意識すべきなのかをお聞きし、その方向性について考えました。この時の相談は、法科大学院入学後の話も聞くことができ、とても有意義なものだったと感じています。そして、そのあとは入試要項の文言とにらめっこをしながら、なぜ法曹なのか・どんな法曹になりたいか、という点についてしっかり考えて言葉にしました。難しい問いでしたが、必要な時間だったと思います。
予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと
しっかりと切り替えることです。予備試験と法科大学院入試はいずれも法律の試験ですが、やはり予備試験はすごく重い試験なので、予備試験まではしっかりと予備試験に集中し、その後はある程度リフレッシュの期間を設けました。そして、法科大学院入試が近づいたときには、その大学院の過去問を中心とした学習と共に、論文マスターの重要問題を復習し、予備試験論文前の感覚を呼び戻すイメージで学習しました。法曹コース入試についても、しっかりと考え始めたのは予備試験後ですが、それでもしっかりと準備ができたと思っています。
予備試験を受験される理由
まず、今回受験して落ちてしまった悔しさがあります。順位も悪くはなかったので、来年こそという気持ちです。また、担当していただいている講師の方にも、予備試験合格というものはすごく大きなものになるというお話をいただいているので、来年度も受験することを考えています。
法曹コースカリキュラムについて
法曹コースでは、法律家と現代社会という、様々な分野で活躍されている現役の法律家の方々のお話を聞く授業がありました。弁護士の方のなかでも、企業法務・街弁・インハウスロイヤーなど様々な方、家裁の裁判官の方や海外での仕事をされている方などのお話も聞くことができ、非常に有意義であったと思っています。また、学習アドバイザーゼミという形で、将来の司法試験に備えて、論文式試験の書き方について、実際に起案をして、法科大学院のOBの方に解説していただくという講義もありました。実際に将来自分が受験する試験について具体的にイメージする良い機会だったと思います。
「合格の秘訣」について
私が5年一貫型入試での受験を決めたのは、一橋大学法科大学院に魅力を感じていたことももちろんあるのですが、それ以上に、法曹コースでの講義やゼミがとても自分の為になっていたと感じており、そのように生徒を見てくれるような環境で学習していきたいという気持ちがあったからです。このような方式で受験するメリットとしては、GPAが重要な要件の一つになるので、毎日の授業をしっかり受講するモチベーションの一つになることがあると思います。また、法曹コースでの授業が自分の将来を考えるうえで非常に有益であり、法曹コースだからこそそのようなものに触れることができたのだと思います。デメリットとしては、一般入試であれば法律科目の入試を突破してくるのである程度論文式試験になれることができていると思うのですが、そのようなものにあまり触れることなく入学する可能性もある点だと思います。私は伊藤塾で論文式試験対策をしっかりと行えていたので、その辺りはとてもありがたいなと感じています。合格のためには、自分がどのような法曹になりたいか、そのために何ができるか、というポイントをしっかりと自分の中で整理しておくことが重要だと思います。面接試験だからこそ、事前準備がとても大切です。
おわりに
私は受験について右も左もわからないまま伊藤塾に入塾しましたが、わからないことはすぐに聞くことが大切だと思います。カウンセリングや講師の方と連絡を取れば、様々な相談に乗っていただけると思います。しっかり自分の進むべき道について理解したうえで学習していけば、受験の後のことも自ずと見えてくると思います。