真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」
  {} カート

トップ > 資格・試験一覧 > 司法試験 ( 司法試験予備試験 / 法科大学院 ) > 最終的に頼りになるのは自分自身だけ!自分を大切にし成長させていくことが大事 

最終的に頼りになるのは自分自身だけ!自分を大切にし成長させていくことが大事

N.Dさん
東京大学法学部4年
【合格校】東京大学法科大学院(既修)

学部成績:3.68 /S : A : B : C=28 : 70 : 32 : 6
受講講座:司法試験入門講座 本科生+リーガルトレーニングなど

私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
呉・完全マスター(入門講座)質問制度努力

はじめに

私はもともと、学部での予備試験合格を目指して学習をしていました。法科大学院の受験は予備試験に失敗した場合の保険として考えており、実際に予備論文試験の感触は五分五分といったところでしたので、自大の附属の法科大学院である東京大学法科大学院だけを受験しようと決めていました。
10月の下旬に予備論文試験の合格発表があり、そこで不合格が発覚したため、そこから法科大学院入試までの3週間程度が法科大学院対策に絞った学習期間となりました。

私の勉強法

◇基礎学習について

もともと予備試験に照準を合わせていたため、基礎学習は予備試験対策として行っていました。呉クラスの基礎マスター・論文マスター・完全マスターを聴いたほかは、主に問題研究の論文問題の復習をしていたように思います。
基礎学習はGPAに直結する点でとても重要です。たしかに、伊藤塾とは別の見解をとる先生も多くいらっしゃいますが、一通り論証が頭に入っていたり、答案を書く練習ができていたりすることは、定期試験の事例問題を解くうえでとても役立ちます。一方、事例問題でない出題の科目については旨みが少なく、定期試験対策の負担は重くなってしまいがちです。履修を組む際は、注意が必要だと思います。

◇法科大学院対策について

前述したように、東京大学法科大学院の受験かつ対策期間は、わずかに3週間程度でした。そこで、短期間で予備試験論文対策から東京大学法科大学院の対策にどのようにシフトしたか、お伝えしようと思います。
東京大学法科大学院の科目は公法系、民事系、刑事系の3つですが、うち、公法系の問題は最も特殊性が強いです。憲法・行政法にまたがって判例を強く意識した出題がなされるので、判例を知っているかどうかが高得点を取れるか否かの分かれ目となります。しかし、前述のように対策期間は短いため、3週間でひたすら判例を押さえるのは効率が良いとは言えません。最適な戦略としては、最も癖がなく、解きやすい事例問題が出題される刑事系をしっかり対策するのが第一優先で、続いて(難易度は刑事系より高くはありますが)予備試験と同様の事例問題・重要論点が出題される民事系を対策することになります。公法系については、いわゆる三種の神器や実体的違法の審査など行政法の重要論点を、最低限押さえるようにしました。対策としてはこれで足りたと感じていますし、時間制限の観点から、現実的に目指せるラインはこの辺りになるのではないかと思います。

予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと

基本的に予備論文試験の対策をしていれば東京大学法科大学院の対策として足りますが、最低限、形式面の相違だけは夏休み中に把握するようにしました。東京大学法科大学院入試では、マス目つき(字数制限あり)の解答用紙の使用を求められ、また、問題の難易度はさておき、時間制限は予備論文試験よりなお厳しいくらいです。夏休み中に1年分は過去問を見ておくと良いと思います。

おわりに

予備試験と法科大学院入試の併願はスケジュール的に非常に厳しく、また、論文試験に不合格の状態から法科大学院入試に切り替えて臨むことには精神的に大きな負担がかかります。私はメンタルが強い方だと自負していたのですが、想像を絶する厳しさにかなり落ち込む日々が続きました。自分自身の落ち込みもさることながら、家族など周りの人が落ち込んでいたりガッカリしていたりするのを見ると、いっそう堪えるものがあると思います。ですが、少しずつでも前に進めばきっと大丈夫です。最終的に試験会場で頼りになるのは自分自身だけですから、何より自分を大切にして成長させていくという気持ちで、乗り切ってください!



※プロフィールは2022年度合格時点のものです。