真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」
  {} カート

トップ > 資格・試験一覧 > 司法試験 ( 司法試験予備試験 / 法科大学院 ) > 事前情報の少ない法科大学院入試を伊藤塾で乗り切った 

事前情報の少ない法科大学院入試を伊藤塾で乗り切った

O.Cさん
東京大学法学部4年
【合格校】東京大学法科大学院(既修)、早稲田大学法科大学院(既修)

学部成績:2.85 /優上:優:良:可=4:23:53:46
受講講座:司法試験入門講座(本科生)法科大学院別過去問分析講義 法科大学院別法律科目論文模試

私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
法科大学院別過去問講義カウンセリング制度(合格者・講師など)初心忘るべからず

はじめに

私は大学2年生までアルバイトをしていたのですが、そこでの経験がきっかけで長時間労働や過労死といった問題に興味を持ち、2年生の春に弁護士を目指すことを決意しました。しかし2年生の間は他に打ち込みたいこともあったので、司法試験に向けた勉強は全くしておらず、学部の必修の授業の単位すら取得できていませんでした。 そして、3年生になる春にバイトも辞め(ちなみにサークルはもともと所属していませんでした)、勉強に専念することにしました。その頃から最終的には予備試験ルートで合格することを目指していたのですが、1年後の予備試験に間に合う自信がなかったため、まずは自分が通う東京大学の法科大学院を目指すことにしました。また、その時期に伊藤塾にも入塾しました。まず、受験指導校を利用することにした理由は、学部の授業を受ける中で大学の授業や基本書だけで司法試験に合格することは難しいと感じたからです。そして、受験指導校の中で伊藤塾を選んだ理由は、その圧倒的な合格実績です。高い実績を出している伊藤塾のカリキュラムで勉強すれば、自ずと司法試験に合格できると考えました。実際、伊藤塾のテキストや講義はわかりやすかったですし、勉強していて合格に近づいていることを実感できたので、モチベーションを保ちやすかったです。もちろん、大学の授業や学術書も学問的には大きな意義がありますが、試験対策という観点では伊藤塾をはじめとする受験指導校を用いることによるアドバンテージは絶大だと感じています。

私の勉強法

◇基礎学習について

3年生の春に学習を開始し、まずは4年生になるまでに法科大学院入試で使う科目の講義を受け切ることを目標にしました。基本的な方針は、まずはスピード重視で1周して全体像を把握したうえで、その後の復習にかけられる時間を増やすというものです。この方針をとった理由は、全体像を把握できていない状態で最初から完璧にこなそうとすると無駄な勉強が増える上、スピード重視で進めた方がモチベーションを保ちやすいと考えたからです。結果として、この方針は間違っていなかったと感じます。しかし、もう少し予習復習を丁寧にやってもよかったかもしれません。以下、基礎マスターと論文マスターごとの学習方法を書きます。 基礎マスターについては、予習は一切しませんでした。復習は①講義で扱ったテキストの範囲を1回読む②講義で扱った範囲の短答過去問で正答率60%以上のものを解く講義で覚えるように言われた事項をルーズリーフにまとめて覚える、という3つを行いました。②について、私は4年時の予備試験の短答式試験を受けることは決めていましたが、絶対に合格したいという訳ではなかったので、法科大学院入試を優先する観点から正答率60%以上のものに絞りました。③について、覚えるよう言われた部分を赤シートで隠せるようにして覚えました。この勉強は意味はありましたが、費用対効果が悪かったと感じます。その時間を短答過去問の解き直しや論証パターンの暗記に充てた方がよかったかもしれません。論文マスターについては、予習は上述のスピード重視で進めるという方針からAランク以上の問題の答案構成のみしました。復習は答案例を見ながら、基礎マスターテキストの関連する箇所を読み直しました。論文マスターの使い方については色々あると思いますが、私は1周目はインプットの補助のような形で使っていました。 このような形で受講を進め、3年生の3月に、法科大学院入試で使う科目については行政法の論文マスター以外受講し終えました。ただスピードを重視した結果、復習にほとんど手が回っておらず、この時点では短答の正答率が高い問題や問題研究のAランクの問題すらまともに解けませんでした。おまけに大学の授業をあまり真面目に受けてこなかったので、この時点で卒業まで残り36単位必要、GPAは2.7とかなり危機的な状況でした。

◇法科大学院対策について

①4月〜8月 永田講師のホームルームで示された指針に従って、まずは各科目問題研究のB+以上の問題を3周することを目標にしました。問題研究の問題を解く際もある程度テンポよく解いていかないと精神衛生上良くないと感じたので、答案構成と復習を合わせて1問あたり1時間は超えないようにしました。また、ここまで論証パターンの暗記を全くしてこなかったので、問題研究で出題されたものをその都度暗記しました。結果的に、8月末に行政法以外の科目は3周し終えました。

②9月〜10月上旬 伊藤塾の東京大学法科大学院模試があったので、そこに照準を合わせて⑴行政法の論文対策⑵各科目の論証パターンの暗記⑶東大の過去問の三つを行いました。⑴については、9月半ばの早稲田大学の入試が終わった後から急ピッチで進めました。模試までに論文マスターを受講したうえで、問題研究のB+以上の問題を1周ほどしました。行政法は量が少ないので、他の科目がある程度仕上がっていればこの時期からでも間に合うと思います。しかし、この時期に基礎マスターすら終わっていないと苦しいかもしれません。⑵については、問題研究で出題された論証パターンはその都度暗記していましたが、完全には記憶できていませんでしたし、問題研究で出題されていない論証パターンもあったので、それらを本番で使えるレベルまで暗記しました。また、それと同時に必要な情報を論証パターンに一元化する作業を積極的に行いました。直前期は論証パターンを何度も見直すことになるので、この作業はかなり大事です。しかし、学習の初期の段階から一元化をしようとしても、どこまでの情報を一元化すればよいかなど色々難しいと思うので、学習がある程度進んだ段階で行うことをおすすめします。⑶については、東大模試の前に1年分だけ解きました。

③10月中旬〜10月末 ここまで論証パターンメインでインプットの勉強をしてきたので、基礎マスターのテキストの論証パターンになっていない部分を一通り読みました。この際も必要だと思った情報は論証パターンに一元化しました。また、この時期に東大の過去問を1年分解きました。

④11月〜当日(11/12) この時期はあまり新しい知識を入れると精神衛生上良くないので、今まで一元化の作業を進めてきた論証パターンを何度も復習しました。また、この時期に東大の過去問を1年分解きました。過去問は結局伊藤塾の過去問講座で取り扱っている3年分のみ解き、それより昔の問題は大学のホームページでざっと確認するにとどめました。

予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと

3年の3月に、①まずは予備試験の短答式試験合格を目指すか②予備試験を捨てて法科大学院入試対策に切り替えるかでかなり悩みました。一時期は予備試験短答式試験に向けて勉強していたのですが、伊藤塾のカウンセリングなども経て、最終的には②の方針をとりました。同じような悩みを抱えている人も多いと思いますが、一概にどちらが良いとは言えない気がします。私が伊藤塾のカウンセリングで相談した際も、①が良いという方もいれば②が良いという方もいました。なので、悩んでいる人は伊藤塾のカウンセリングなどを積極的に利用して、自分の状況をよく踏まえたうえで決定するのが良いと思います。

予備試験を受験される理由

私は法科大学院1年目での予備試験最終合格を目指します。その理由として大きいのは、やはり少しでも早く弁護士として働き始めたいということです。もちろん早く実務に出ることが一概に良いことではないと思いますが、長く勉強すればそれだけ経済的負担も大きくなりますし、私個人は1年でも早く実務に出られることに魅力を感じています。 また、予備試験ルートでの合格を目指す場合には、予備試験の短答→論文→口述→司法試験本番というように細かくステップを刻むことになるので、モチベーションの維持もしやすいのではと思っています。

おわりに

法科大学院入試の大きな特徴として、情報量の少なさが挙げられると思います。そもそも大学受験と比べれば司法試験予備試験は情報量が少ないですが、法科大学院入試はより少ないです。そのため、自分が本当に合格できるのか、今の自分の勉強内容が正しいのかと不安に思う人も多いと思います。しかし勉強の内容面においては、伊藤塾のコンテンツを用いれば間違いありません(それは伊藤塾の今までの実績が示しています)。あとはそれらを諦めることなく、全力で、淡々とやり抜けば自ずと合格することができるはずです。 あくまでも合格体験記は一個人の話であり参考程度にしかなりませんが、この合格体験記がほんの少しでも皆さんのお役に立てたら幸いです。私もまだまだ勉強不足の身ではありますが、それぞれの夢に向けて一緒に頑張りましょう。



※プロフィールは2022年度合格時点のものです。