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論文を書く訓練を早めに行ったことが、学部成績向上・合格につながりました

P.Aさん
東京大学法学部4年
法曹コース5年一貫型合格
【合格校】東京大学法科大学院 法曹コース特別選抜 二段階選抜免除(5年一貫型)、早稲田大学法科大学院(既修)

受講講座:司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング 法科大学院別法律科目論文模試

私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
法科大学院別過去問講義4年間のインターネットフォロー早めのスタート

はじめに

私は、法によって人を助けることができる法律家に大学に入る前から憧れを抱いておりました。大学1年生の頃に官僚にも惹かれましたが、法律家になりたいとの思いが強く、大学2年時に勉強をスタートさせました。独学では不安があったので、伊藤塾通信コースを受講し勉強しました。ちょうどコロナの自粛期間で、バイト以外はすることがなかったことから、伊藤塾の講義を聴いて有意義な自粛生活を送れました。伊藤塾のWeb講座は、自分のペースで進められることがとても良いことだと思います。

私の勉強法

◇基礎学習について

正直あまり模範的な生徒ではなかったので、最初はただ講義を消化することに必死で、復習が疎かになっていました。また、基礎マスター受講後、どうしても論文を書くことが億劫になり、論文マスターに進むまでかなりの時間がかかってしまいました。そこで、このままではいけないと思い、個別指導や論文マスターゼミを受講しました。個別指導では、実務家の講師から指導を受けることができ、論文の添削を毎時間していただいたので論文を書くくせがつきました。また、勘違いなど正していただける機会になり大変有意義でした。ゼミでは、リアルタイムで講師から講義を受け、その場で時間を測って論文を書くため緊張感があり、毎回の予習、復習を行うことでかなり力がつきました。論文を描き慣れてきた後は、伊藤塾の答練や模試でレベルの高い仲間との差を意識してモチベーションを高めていました。論文を書く訓練を早めに行ったことが、学部成績向上、大学院合格につながったと考えています。また、予備試験に向けての学習が結果的には大学院合格につながったと思います。後悔としては、1年時に伊藤塾に入っていなかったことです。法曹コース特別コースで重要視されるのは学部成績であり、実定法に関しては先取り勉強をすることが成績アップにつながるからです。私は、2年時から伊藤塾を開始し、学校の講義も熱心には受けていなかったことから、2年時後半の実定法期末テストはあまり良い成績が取れませんでした。特別選抜を狙う場合は、早い段階から学習をスタートさせることをおすすめします。以上のように、勉強のスタートは遅れたものの論文を書く訓練を早めに行ったことが、学部成績向上、大学院合格につながったと考えています。

◇法科大学院対策について

早稲田大学法科大学院について
予備試験論文式試験後、気が抜けてしまい、なかなか机に向かえない日々が続きました。試験1ヶ月前に流石にスタートしなければと思い、伊藤塾の法科大学院別対策講座で過去問研究を始めました。数年分見た結果、早稲田大学は憲法・民法・刑法で難易度の高い問題が出て、刑訴法・民訴法・商法は素直な基本的な問題が出題される傾向にあると分析しました。そこで、憲法・民法・刑法で失点を抑え、刑訴法・民訴法・商法でしっかり得点するという方針で学習を進めました。具体的には、憲法、民法、刑法は過去問を中心として基礎マスターテキストの復習を、刑訴法、民訴法、商法は過去問に加えて論文マスターの復習を重点的に行い、テストに備えました。本番は、全体的に出題傾向が変わったと思われましたが、テキストで網羅的に復習を行っていたので焦らず取り組むことができました。

東京大学法科大学院法曹コース特別選抜について
東大の法曹コース特別選抜は、指定された単位を取り、法曹コースに登録するだけで誰でも出願資格があるため、他の学部に比べて予備試験などとの併願が容易であると思います。また、出願時の最終的な成績のみが選考対象となるので、1学期分成績が悪かったとしても、後の学期で取り戻せば影響がないため巻き返しが可能です。私は特別選抜のために、実定法の成績を一定に保つことを目指しました。具体的には、伊藤塾の論文マスターを復習したうえで学校の授業に臨み、学校の授業を踏まえて論証などを自分なりにまとめる作業を行いました。法律の学習を始めた当初は、学校の授業は全く理解できませんでしたが、伊藤塾で先取り学習を進めるにつれ学校の授業が理解できるようになり、成績も向上しました。一般選抜は最終的に受験することはありませんでしたが、過去問5年分を友人数人と私大受験後すぐに解き始めました。時間を測って数人で解いたことで緊張感が生まれましたし、解いたのちは伊藤塾の法科大学院別講座をもとに疑問点などを話し合うことで理解が深まりました。

予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと

今年は予備試験論文式試験と法科大学院試験の日程がずれていたので、特に苦労はしませんでした。ですので、7月までは主に予備試験の勉強を行っていました。法科大学院入試は予備試験の勉強の延長線上にあることから、予備試験までは予備試験の勉強を中心に行って、直前に過去問で対策を練るという方針で勉強しました。予備試験と日程が被る場合は、予備試験の対策を中心としながら、過去問などで傾向をつかみ対策する方法が良いと思います。また、法曹コースの要件を満たしているのであれば、学部成績向上を目指し、試験免除で合格するのが予備試験との両立当面でも一番良いと思います。

予備試験を受験される理由

予備試験は司法試験の前段階として、越えるべき壁だと思っているので受験します。また、2年後の司法試験合格を目指して勉強するより、1年後の予備試験合格を目指して対策する方が個人的にはモチベーションが上がると考えたからです。

法曹コースカリキュラムについて

東京大学では法曹コースで特殊なカリキュラムや課題がある訳ではありませんでした。法曹コース登録を行い、実定法の指定された単位を取り切ることが法曹コースの終了要件となっており、それさえ満たせば法曹コースを終了できるので、他大と比べて法曹コース終了の難易度は低いと思います。法曹コースを考えていない場合でも、ほとんど負担がないので、まずは、法曹コースの登録を行うことをおすすめします。

「合格の秘訣」について

5年一貫型へ出願したのは、筆記試験が免除される可能性があるからです。特に東大法科大学院の場合、志望理由なども一般選抜と同様のものでよく、出願に対して全く負担がなかったので、出願しました。メリットは筆記試験が免除される点です。デメリットとしては、早期卒業と兼ねて5年一貫型に出願した場合、同期と同時期に卒業することが叶わない点です。伊藤塾の講義、答練などがなければ難解な学校の授業についていくことができなかったと考えています。正直とても良い成績ではありませんでしたが、かろうじて合格できたのは、伊藤塾の講義をベースとして学校の授業に臨んだからだと思っています。上記の学習方法によって、得意な教科で「優」をとり、その他は全て「良」以内にできるだけ抑えることで、成績を一定にキープしました。

おわりに

伊藤塾を利用したことで、優秀な人がたくさんいることに気がつき、勉強のモチベーションが上がりました。まだまだ、実力不足なので来年の予備試験合格に向けて勉強していきます。これから法科大学院合格を目指す方は、早めの情報収集と早めの学習スタートをおすすめいたします。不安なことも多いと思いますが、頑張ってください。 



※プロフィールは2022年度合格時点のものです。