基礎マスターは試験対策に必要な範囲を網羅的に学習できる点で、大いに役立ちました
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Q.Aさん |
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学部成績:3.82 /優上:優:良:可=45:78:30:6
受講講座:司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニングなど
私の「推し講座」 | 合格のカギ(秘訣) |
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基礎マスター(入門講座) | 時の運 |
はじめに
大学では、法律への漠然とした興味があったことから法学部への進学を決め、せっかく法学を学ぶのならばそれを大学卒業後の人生でも活かしたいと考えました。そして、法律家は法律の専門家であることから、活かし方として最適と考え、目指すに至りました。
なお、漠然とした興味自体は人文系分野などに対しても抱いていましたが、法学部はその分野の体系的な理解の修得という点で優れているように思え、法学部への進学を決めたものです。
伊藤塾へは、大学2年生になるタイミングで入塾しました。受験指導校を利用した学習は、予備試験・法科大学院入試で出題されることのある範囲を網羅的に学習するのに適していると考えています。なぜなら、大学では科目数・授業回数の制約などから授業スピードと内容の量・重要性に齟齬が生じているように思えたり、予備試験・法科大学院入試でよく出題される範囲が学部授業では扱われていなかったりするためです。
私の勉強法
◇基礎学習について
大学の授業期間中はそちらに気を取られてしまうことも多く、伊藤塾の基礎マスター講義は長期休みを中心にキャッチアップしていました。
恥ずかしながら、論文マスターの受講はまだほとんど行えていません。しかし、基礎マスターは、大学の講義が扱っていない範囲も含め、試験対策として必要な範囲を網羅的に学習できる点で、大いに役立ちました。
予備試験への勉強については、私自身がまだまだこれから行わなければならないことが山積みで、現段階で伊藤塾が提供しているものを役立て切れていない面が強いと感じています。もっとも、短答式試験前には、学習支援システムにとても助けられました。通学時間を利用して知識の確認・修得を進めることができました。
◇法科大学院対策について
私は東京大学法科大学院のみを受験し、同大学院から学部成績等の総合評価で判定するとされている筆記試験免除で合格をいただきました。そのため、法科大学院対策は実質的に学部の期末試験対策により行われていたといえます。
予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと
予備試験は、短答式試験は合格したものの、論文式試験で不合格となりました。また、法科大学院入試では、学部成績等で合否判定するとされている記述試験免除で合格しました。さらに、実のところ、法科大学院入試の記述試験への勉強は十分だったとは到底思えません。
したがって、「工夫」と言えそうなものが見つからないというのが正直なところです。
強いていうなら、大学の期末試験が始まる数日前からは、予備試験等を念頭に置いた勉強はせず、期末試験への勉強に全力を注いだことが、結果的に法科大学院入試の合格につながった、とは言えるように思います。
法曹コースカリキュラムについて
私が通う大学の法曹コースのカリキュラムは、全て法曹コース導入前から開講されてきた科目から構成されており、通常のカリキュラムとの差異は、必修科目が少し多い点に尽きます。
したがって、法曹コース特有の対策があるというよりは、大学の授業を受け、試験対策を十分に行う、という大学の期末試験対策が法曹コースでの学習においては重要であるように思います。
カリキュラムの性質上、短くなってしまいますが、これでお答えとさせていただきたく存じます。
「合格の秘訣」について
大学での授業がとても面白かった、と言えるほど真面目な学生ではありませんが、寝ぼけ眼を擦りながらも受講していれば、ときおり面白く感じられることがありました。そして、大学2年生の期末試験で予想よりも良い成績を取ることができました。
そのため、大学での学習を法科大学院進学に役立てたいと思い、学部成績を重視して合否判定するとされているいわゆる5年一貫型での受験を選びました。
先に述べたとおり、所属大学の法曹コースは通常の授業と内容の差異がないため、「合格の秘訣」は期末試験の勉強をしっかり行うことに尽きます。これについて言えば、大学の講師が授業で折に触れて示されていた観点を覚えていると解きやすい問題が多いように思います。したがって、大学の授業を(オンラインではあっても)聴いておくことが合格の秘訣だった、と言えるかもしれません。
もっとも、大学の授業は講師の関心が反映されるからこそ、ときに「今、何の話をしているのか」がつかみにくいこともありました。伊藤塾の講義は、そうしたときに迷子にならないための"地図"として、大学の学習の場面でも心強いものでした。
早期卒業・飛び入学について
もともとは、履修単位の上限を緩和するための方便として、早期卒業予定者に登録しました。しかし、予備試験で不合格になると、法曹資格を得るタイミングが遅くなってしまうことが惜しく感じられ、より早く・高い蓋然性で法曹資格を得る方法として、早期卒業・法科大学院進学に着目しました。
メリットとしては、大学3年生で予備試験に不合格となった場合に、その下での最短で司法試験受験資格を得られる上に法科大学院での学修も行うことができる点が挙げられると思います。一方、デメリットとして、学部での学修が実定法に偏ってしまう点が挙げられます。法曹コースの必修単位を3年生までに揃えようとすると、3年生では履修科目のうち高い割合が実定法科目になってしまいます。このため、単に学部での学修が1年短くなるという以上に他分野を学ぶ機会が目減りすると感じています。
おわりに
伊藤塾では、大学の学部では扱われていない分野も含め、法科大学院入試・予備試験に必要な知識を身につけることができるように思います。まだまだ勉強中の身ですが、この点についてはすでに伊藤塾を利用して良かったと感じています。法科大学院入学後は、予備試験・司法試験の勉強にとどまらず、基礎法学なども学習したいと考えています。