伊藤塾はより試験向きな勉強に励むことができる場所
![]() |
T.Iさん
法曹コースで合格
|
---|
学部成績:3.67 /S:A:B:C=67:15:7:0
受講講座:司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング
私の「推し講座」 | 私の「推しフォロー制度」 | 合格のカギ(秘訣) |
---|---|---|
基礎マスター(入門講座) | 法改正対応 | 継続 |
はじめに
法律家を志すようになったのは、大学に入って法律を本格的に学び始めてからである。しかし、法律への興味自体は高校生くらいの頃にはあり、法学部への進学を目指していた。その中で慶應義塾大学を第一志望としていたのは、法科大学院における司法試験の合格率が私立の中でトップだったためである。入学後は学部での勉強に大変さを感じつつもなんとか毎学期のテストを受け、結果的に法曹コースでの進学要件を満たすことができたので系列の大学院へ進学することにした。
伊藤塾に行ったのは、今年、大学3年次からである。法曹コースでの進学を見据え残り3年間となった学生生活の期間、そして司法試験合格を考えたときに、大学での勉強と違い、受験指導校だけに試験に出やすい部分や重要箇所の理解など、より試験向きな勉強に励むことができる点で大きなメリットがあると感じ入塾した。
私の勉強法
◇基礎学習について
法律を学びはじめの頃は、授業で学んだことを素直に自分の頭の中に取り入れていく学習法を採っていた。しかし、学部において2年程度経過したあたりで、ふと、今の自分の学習は間違っていないだろうか、すなわち今の学習の仕方では自分の視野が狭まっているのではないかと考えるに至った。
このような考えに至った経緯としては、特に演習系の講義においてそれまでの学習では解決の難しい事案や全くの初見の事案に対して、事案に即した個別具体的な解釈によって解決を図るよりもむしろ、無理矢理にでも自分の習ってきた形に持ち込んで法律に当てはめようという姿勢が無意識に身についてしまっていたことが挙げられる。また、3年次から始まったゼミナール活動において、解答作成には不要であるからと、意識すらしていなかった点について「なぜそういう解釈になるのか」と疑問を持つゼミ生の姿を目の当たりにして、自らの法学習に対する視野の狭さを痛感させられたことも挙げられる。
普段の学習から意識的に答案には用いないものも含めて複数のアプローチによる解決を試みたり、提示された定義や法解釈を丸暗記するのではなく、その基礎にある考え方を理解するよう努めたりすることで、ひとつの視点にとらわれずに幅広い視野から問題を解決する力を身につけることができると考える。そのため、問題意識を抱いてからはこれらを取り入れて、より意味を持った法学習にできるよう努めている。そして、3年次より入塾した伊藤塾の講義においても、ひとつの考え方だけではなく複数の学説が登場する分野も多いので、伊藤塾での学習と法科大学院での学習が相互補完的な関係となるような学習を続けていきたい。
◇法科大学院対策について
私は高校在学時から漠然と法曹になることを志望しており、故に大学も法学部への進学を目指していた。しかし、あくまでも志望していただけで何か法律学に対する特別の知識があったわけでもなく、大学入学直後は全くの初学者としてのスタートであった。そのため、大学の講義についていくことは想像以上に困難で学問としての難解さを痛感させられた。しかし、将来法曹として活躍するために基礎的な法律学の理解に努めるべきであることは疑いの余地がないことであり、学部における学習が法曹を目指す自分の下地を作り、基礎固めの場になることを常に念頭に置いて学習に取り組んできた。
私は学部2年次から法曹コースでの同系列大学院への進学を考えるようになったので、まずは学部内の試験において高水準の成績を取得し続けることを最優先に取り組んだ。そのために法律学以外の分野についても継続的に高いGPAを取得する必要があり、その点でやや大変さを感じる部分があった。しかし、結果として2年間にわたって高水準のGPAを学期ごとに大きな差異なく取得し続けられたことで、特定の分野の学習だけをしていればよい状況でなくとも計画性・自律性をもって成果を残せるよう継続的に努力し続け、継続的な学習の重要性を再認識する機会ともなった。
法曹コースでの進学を希望しているのならば、法律分野だけでなく一般教養科目や語学なども幅広く真剣に取り組み、ある程度バランスを意識した学習スタイルを志向すべきだと思う。
おわりに
私は法曹になるという目標を持っているが、具体的に弁護士・検察官・裁判官のうちどの職業に就きたいかというところまでは現段階で定まっていない。大学学部・大学院での更なる学びの過程で明確な目標が決まるかもしれないし、場合によっては司法試験に合格してから具体的に将来について考えるかもしれないが、どの道を選択するにしても今後数年間の大学学部・大学院での学習が土台になることは間違いないことであり、そのためにも大学院への進学後は理論的な学習だけではなくより実践的な学習についても積極的に取り組んでいきたい。