予備試験に向き合った姿勢が法科大学院入試にも活きました
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G.Hさん
予備試験受験経験あり法曹コースで合格部活/サークル/アルバイトと両立
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学部成績:3.70 /S:A:B:C=44:52:37:1
受講講座:司法試験入門講座本科生+コンプリート論文答練、法科大学院別法律科目論文模試、パーソナル・ステートメント対策講座、予備試験答練パック+論文過去問対策、コンプリート論文答練対応ゼミ、予備試験論文過去問実践ゼミ
私の「推し講座」 | 私の「推しフォロー制度」 | 合格のカギ(秘訣) |
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論文マスター(入門講座) | カウンセリング制度(合格者・講師など) | 反復学習 |
はじめに
大学受験を終えた直後に、新型コロナウイルスの蔓延が原因で多くの企業が倒産するのをニュースで見て、法律を介してこのような企業を救うことはできないかと考えるようになりました。そして、弁護士という職業に関心を持つようになり、学部1年次での「法曹の仕事を知る」という講義の受講を契機として、本格的に弁護士を目指そうと決めました。大学受験に合格した後、伊藤塾のwebサイトなどを見て、伊藤塾の圧倒的な合格実績を知り、ここの講義をぜひ受けたいと思うようになりました。そこで、大学入学前に伊藤塾に赴き、司法試験制度の詳細や伊藤塾の講義に関する説明を受けました。これをきっかけに学部1年次の5月に伊藤塾に入塾することにしました。伊藤塾のテキストは、十分な情報量を網羅しており、講義の受講によりその内容を体系的に理解することができるので、法律の勉強の仕方を知らなかった自分にとっては非常に有益なものでした。
私の勉強法
◇基礎学習について
コロナ禍だったため、基礎マスターの講義は対面とオンラインの併用型で行われていました。伊藤塾の基礎マスターの講義は、ライブで聴くことができなくても後日収録されたものを見ることができますが、私は、基礎的な知識を修得したいと考えたため、なるべく基礎マスターの講義には対面で参加するようにしていました。私は、大学入学当時から、法科大学院進学を見据えていたため、学部試験の成績を重要視していたのですが、基礎マスターを受講したことで高い評価を得ることができました。基礎マスターで得た知識があれば学部試験で相対的に高い評価を得られる可能性が高まり、後の法科大学院入試に活かすこともできると思います。そして、基礎マスターを受講した後、論文マスターを受講しました。論文マスターの問題は網羅性が高く、法科大学院入試や学部試験の勉強をするうえで非常に有益でした。予習段階ではなかなかわからない問題が多かったので、復習に力を入れることを意識しました。論文マスターの受講と復習、論証暗記を徹底させれば十分な論文力を身につけることができると考えています。
◇法科大学院対策について
中央大学法科大学院入試について
論文マスターの問題を周回して答案構成の練習をしつつ、論証の暗記を徹底的に行いました。個人的に、法科大学院入試の勉強は、これらを中心的に行っていれば十分であり、他の教材に手を出す必要はないと考えます。また、過去問については、1年分起案し、2年分は答案構成をしました。中央は行数制限があるなど出題形式が少し特殊なので、過去問を1度フル起案することは有効だと思います。私は、同じく中央ローを目指す友人と答案を見せ合い、それに対してコメントするという学習もしていました。友人とともに学習することによって、復習効率も上がる上、モチベーションを維持することができるので、自主ゼミ等を組んで過去問を検討するのも有効であると考えます。
慶應義塾大学法科大学院入試について
慶應は時間に余裕がなく、スピーディーに解答することが求められます。故に、実際に時間を図って過去問を解くことは有効だと思います。過去問については、1年分起案し、4年分答案構成しました。過去問演習をするにあたってt、中央に比べると問題自体の難易度が高く、正確な答案構成をする力が必要であると感じました。そのため、中央の入試後は、論文マスターの復習と論証の暗記を徹底して行いました。論文マスターの復習をするにあたっては、論点を抽出するだけではなく、あてはめでの考慮要素や表現なども意識しました。本番では、憲法で論文マスターの問題に類似した問題が出題されたため、論文マスターの復習の効果をその場で実感しました。
どの法科大学院を受けるにあたっても、論文の基礎力をつけるために論文マスタ―の復習は必要不可欠だと思います。私は、教材に手を広げることなく論文マスターの復習に注力したことこそが合格を勝ち取れた最大の要因であると確信しています。
予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと
私は今年度の予備試験を受験しました。予備試験の受験は今回で2回目でした。結果は短答式試験で不合格となり、論文式試験は受験できませんでした。短答式試験合格に向けて、過去問演習をはじめとする様々な対策を本気で行っていたので、この結果はかなりショックでした。短答式試験不合格なら、法科大学院入試に合格することは難しいのではないかと考えることも多く、浪人も頭によぎったため、この法科大学院入試は大きな不安を抱えながらでの受験でした。試験本番では、慶應の商法で、短答で学習した分野が出題されました。私は、この問題を迷いなく解答することができ、これが合格につながったのではないかと考えています。短答式試験に真剣に向き合ったからこそ、設問を解くことができたのであって、短答式試験の勉強をしていなければ合格はなかったと考えています。このことから、短答式試験の勉強は法科大学院入試でも威力を発揮すると思います。
法曹コースカリキュラムについて
法曹コースではレベルの高い授業が展開され、実力のある学生が履修しています。私の場合は、学部2年次までオンライン授業中心だったのが、学部3年次に対面授業中心になり、教場試験に慣れることに苦戦しました。もっとも、伊藤塾の基礎マスター、論文マスターの復習をしていれば、授業の理解度が確実に向上すると思うので、授業の内容を伊藤塾の教材で復習することはおすすめです。
「合格の秘訣」について
中央大学法科大学院は、法曹コース開放型選抜にて他大学の法曹コース修了見込みの者の受験を認めていたので、合格の可能性を少しでも上げるために開放型も一般選抜と併願で受験しました。法曹コース開放型という名前がついている以上、法曹コースの科目の成績が重要になるのですが、伊藤塾で使用した教材の復習を徹底させれば、他の教材を使用しなくても十分に高い成績を取ることができると思います。また、成績がそれほど高くなかったとしても、試験本番である程度の成績を取れれば免除合格を狙うことは可能です。実際に、私は、法曹コースの成績が特段高いというわけではありませんでしたが、本番の試験で得点を稼ぎ、結果的に全額免除をいただきました。
おわりに
伊藤塾に入塾していなければこの結果を出すことはできなかったと思います。この法科大学院入試の受験という経験を通じて、伊藤塾の教材の質の高さを再確認できたとともに、これらの教材を用いて司法試験に合格したいと考えるようになりました。法科大学院入学後は、1年次に予備試験を受験することを予定しています。基礎マスター・論文マスターの復習を徹底させ、最終合格を勝ち取り、翌年の司法試験合格につなげたいと思っています。