基礎マスターは一周してからが本番
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H.Wさん
予備試験受験経験あり法曹コースで合格部活/サークル/アルバイトと両立
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学部成績:3.44 /S : A : B : C = 22 : 52 : 38 : 17
受講講座:司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験全国公開短答模試
私の「推し講座」 | 私の「推しフォロー制度」 | 合格のカギ(秘訣) |
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論文マスター(入門講座) | 無料公開講座 | 逃げずに取り組み続けること |
はじめに
受験対策として伊藤塾を選んだ理由は、サークルの先輩に勧められたからです。私が大学に入学したのは、いわゆるコロナ禍でした。入学から2年ほど授業は全てオンライン授業、大学のキャンパスに通うこともほとんどなく、同級生との横のつながりも先輩との縦のつながりもとても少ない状況でした。もともと法曹界には興味があったのですが、未曾有の事態に世の中が混乱しており、私自身も大学生活のスタートに際して今までの大学受験後の休息期間から上手く切り替えができませんでした。そして、私はテストもオンラインなのをいいことに、授業をため込み、テストも特に対策もせずに惰性で受けていました。そんな中、サークルで知り合った先輩に伊藤塾の存在を教えてもらいました。さらに、予備試験や大学院受験の仕組みについても教えてもらい、早い内から準備することの大切さや、自分のペースで進められるというオンライン上での講義スタイルの良さに気がつきました。私が入塾したのはちょうど大学2年生になる頃でしたが、もっと早く入っていれば、大学生活の最初の1年間をもっと効率よく使えたのではないかと少し残念に思います。なので、もし、入塾を迷っている方がいて結局は入ることになるのならば、覚悟を決めてできるだけ早く始めることをおすすめしたいです。
私の勉強法
◇基礎学習について
基礎マスターは、大学の授業だけではよく理解できていなかった知識を理解し、また、単体の知識同士をつなぎ合わせることでまとめてひとつながりの知識として定着するということに役立ちました。しかし、私個人としては、基礎マスターを1回やっただけではすぐに忘れてしまうし、曖昧な理解のまま流れてしまった部分も少なくはなかったです。基礎マスターのありがたみを真に実感したのは論文マスターを受けてからです。論文マスターで問題として問われた際に、なんとなくやったな、という認識で終わっていたものについて深く考えなければ解答が全く書けないし、模範解答の意味も理解できないことに気づき、自分の中で、何がどう分かっていなかったのか、ということの整理がつきました。そして、そのうえで基礎マスターに立ちかえってみると、一度目よりも理解度が上がり、より強固な知識として定着していくように感じました。なので私は、基礎マスターは少しくらい理解できなくても、とにかく1周終わらせてしまうことをおすすめします。基礎マスターは終わってからが本番だと思います。そして、基礎マスターの復習が終わっていないからと言って論文マスターを先延ばしにするのではなく、なるべくすぐに論文マスターに取り組み、知識がどのように問われ、どのような知識についての理解を深めることが自分にとって必要なのかについて理解することも重要だと思います。それが全て終わったら、あとはひたすら基礎マスターと論文マスターを行き来しながら、自分の力を伸ばしていくという方法が、私の実践している勉強方法です。
◇法科大学院対策について
法科大学院の入試は、大学によって多かれ少なかれその大学ならではの特徴があると思います。私は、基本的には論文マスターを繰り返し復習し、論証の確認を行い、予備試験の論文試験対策を兼ねた勉強をしていました。しかし、受験した大学の特徴を捉え、場合によってはある程度、法科大学院入試の対策に絞った勉強も加えることが必要だと思いました。そこでまず、受験する法科大学院の最新の過去問を解きました。そして、科目ごとの特徴を簡単に考察しました。そして、その考察が合っているのか確かめるため、さらに過去の何年分かの試験問題にざっと目を通しました。そして、予備試験と類似した問題形式の科目については予備試験の対策でカバーできると判断したので、特別に対策はしませんでした。一方で、字数制限がついているような予備試験とは若干異なる出題形式の科目は、字数以内に文章をまとめる練習をしたり、似たような論点ばかり問われている科目は、過去問をさらに解いて、自分なりの模範解答を用意してある程度暗記したりしました。さらに、試験直前は、論証の暗記と制限時間を実際のものよりも5分くらい短く設定して、その時間で書ききれるように練習していました。
予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと
予備試験に向けた対策が、必ずしも法科大学院入試に直結して役に立ったとはいえない部分もありますが、短答試験のために覚えた細かい知識を紐付けるために関連知識が問われていたり、論文試験のために解いていた問題答案の流れを問われていたりと、法科大学院入試で問われる知識は、基本的なことが圧倒的に多いので、予備試験の対策は特に知識面で法科大学院入試の対策を包括していると感じました。その点で、予備試験に向けた対策は法科大学院入試に大いに役立ったと思います。
「合格の秘訣」について
開放型を選んだ理由は、法曹コースを修了できるように単位を取っており、なおかつ、一般入試と受験料は変わらず併願できたからです。正直に言いますと、一般入試以外の枠でも合格のチャンスがあるということになり、少しでも安心材料を増やしたかったというだけでした。開放型に合格するために何か特別な勉強をしたわけではありませんが、大学の学部の成績や入試については、ほとんど伊藤塾のテキストだけを頼りに勉強したので、伊藤塾で学習したことは全面的に役立っていたと思います。
「部活/サークル/アルバイトと両立」について
勉強の時間と、サークル及びアルバイトをする時間をしっかりと分けていました。勉強の時間は、毎日何時から何時までとあらかじめ決めておき、その限られた時間の中で効率的に取り組むことを意識していました。そして、休息の時間、サークルの時間、アルバイトの時間は、そのことだけに時間を費やすことを自分の中で決めていました。
おわりに
大学生活の大半を、伊藤塾のテキストを利用した勉強に充てていました。つらいと思うことも今の勉強方法でいいのかと迷うことも多々ありましたが、伊藤塾内のイベント等で先輩方の話を聞くことができたり、Zoomで対策講座をしていただいたりしたことで、時には自分を見つめ直し、気持ちの整理をつけて何とか続けることができました。これは、伊藤塾の方々が合格した先輩方との交流の場を設けてくださったからです。テキストの質の高さのみならず、このようなつながりが持てたという点においても伊藤塾を利用してよかったと感じています。法科大学院入学はゴールばなどではなく、始まりです。ここから新たに、司法試験合格という目標に向けて今まで以上に勉強に励んでいきたいと思います。