他の教材に目移りせず伊藤塾を信じることが合格に近づく
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K.Mさん
予備試験受験経験あり部活/サークル/アルバイトと両立
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学部成績:3.39 /AA:A:B:C:=20:58:35:24
受講講座:司法試験入門講座本科生+予備試験全国公開短答模試、予備試験答練パック
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論文マスター(入門講座) | 伊藤塾チャンネル(YouTube) | 復習を怠らないこと |
はじめに
私が法律家に関心を持ったのは、高校生の時に修学旅行で刑事裁判を傍聴したことがきっかけでした。伊藤塾に入ったのは大学生の後期授業が始まる10月でした。受験指導校に入ることを考えたのは、大学に入学して自分なりに大学の法律の授業を聞き、教科書を読んで勉強をするというのが思っていた以上に難しく、塾で学んだ方が効率的なのではないかと思ったからです。伊藤塾を選んだのは、同じく法律家を目指す友人から勧められたということと、予備試験合格者の人数が圧倒的だったからというのが理由です。受験指導校で勉強する利点は、どれを優先的に覚えなければいけないのかということが明確になることだと思います。伊藤塾の講義ではA、B+といったように重要なところをランク付けしてくれるため、どれが特に重要なのかという点で迷わなくてよくなります。伊藤塾に入った後は、メインの学習は伊藤塾の講義で行い、大学の授業は伊藤塾で習ったことの復習に当てるようになったのですが、このサイクルにより大学の教授が言っていることの取捨選択ができるようになり、大学での学習も効率的に進むようになりました。志望校は、学部時代と同じ仙台の土地で勉強できるという点で東北大学法科大学院と、入試難易度が同じぐらいであるという点で中央大学法科大学院を選択しました。
私の勉強法
◇基礎学習について
主な勉強法は、論文マスターの教材を繰り返し解き、わからなかったところを基礎マスターの教材で学び直すというものです。論文マスターは旧司法試験や予備試験の過去問が掲載されており、とても難しいですが諦めずにくらいついていくことが大事です。予備試験や司法試験、そして法科大学院入試でも、結局は答案を自分の手で書かなければいけない以上、早いうちに論文を書く練習をする必要があると思います。自分は基礎マスターの講義を大学2年の夏までにひと通り見終わり、論文マスターの講義を見始めたのですが、答案が全く書けず非常に驚きました。そのため、1回目では講師の示したマーク箇所を優先的に理解することに努め、論文マスターの講義が一段落したら最初に戻って、重要度の高い問題の答案を書いたり、答案構成をするという学習方法に変えました。また、特にわからない箇所は論文マスターだけでなく基礎マスターの講義も見返していました。この学習方法にしてから、全く書けなかった答案が少しずつ書けるようになっていきました。悔やまれる点があるとすれば、科目によって学習量に差ができてしまったことです。自分は刑事系が好きでよく勉強していたのに対し民事系、特に民訴がどうしても好きになれず、論文の学習が疎かになってしまいました。幸い受けた大学院は民訴の配点割合が低いため合否に影響はなかったのですが、試験を受け終わってから「もっと早くから勉強しておけばよかった…」と後悔することになるので、早めに苦手科目を潰せるよう満遍なく学習していくことが大事です。上記の学習方法にしてからは大学の期末試験の成績も安定し、試験対策を特別する必要もなくなりました。論文マスターの問題数は少なくなく、果てしないように思えますが、この方法が確実にレベルアップする最善の方法であるように感じました。
また、自分は1つのことに長期的に集中して取り組むことが苦手だったので、サークルやアルバイトは勉強の気分転換だと思って全力で取り組みました。サークルとアルバイトがある間は勉強ができなかったので、その他の時間でその分集中して勉強しようと心に決め対策を進めていました。結局法科大学院の入試が終わるまでサークルが週1回、アルバイトが週2回の生活を続けましたが、メリハリのある勉強ができて良かったと思っています。
◇法科大学院対策について
東北大学法科大学院は入試問題が例年それほど難しいものではない一方、近年司法試験合格率が高いことに起因して、入試倍率が既修で3倍を超えています。そのためどの科目も高水準の答案を書かなければならないというのが合格するための条件となってきます。しかし、基本的な対策は上記のような伊藤塾の論文マスターの教材を繰り返し復習することと、過去問を解くことに尽きると思います。
論文マスター教材の学習方法は上記の通りなので割愛しますが、東北大学法科大学院の過去問を解くうえで重要なのは、科目の優先度を理解しておくことです。具体的に言うと、ほとんどの問題が過去に出題された問題の焼き直しである商法を優先して解く必要があり、逆に学説対立や単なる知識問題といった予備試験や他の法科大学院と出題形式がかけ離れた憲法は優先度が落ちるというのを知っておくと、効率的に学習が進むと思います。自分は令和3、4年度の前期の問題を憲法以外解き、商法だけは他年度の問題を前期後期全て解きました。時間があるのであれば東北大学のホームページにある全ての問題を解くべきですが、最低限上記の情報は知っておくといいと思われます。他の4科目の優先度はほぼ同じに感じましたが、民法と商法はそれぞれ4~5の小問で構成されており、全て行数制限があるので、この形式に慣れるために過去問を解くのは効果的だと思います。
中央大学法科大学院の入試はどの科目も基本的な問題で構成されているので、対策としては何より論文マスターの復習、とりわけA、B+の優先度の高い問題を解くことで事足りると感じました。ただし憲法・民法を除いた4科目は30行以内で書くという制限があるので、過去問で形式に慣れておくことは必要だと思います。自分は令和3、4年の全ての問題を解きました。また、入試募集要項には基準点に達しない科目が1,2科目あると不合格になると書かれていますが、実際はそこまで気にすることはないと思います。実際中央大学法科大学院では配点が高い憲法で書くべきことを大外ししてしまい、足切りされたと思っていましたが合格していましたので、白紙でもない限り足切りはないかと思われます。
予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと
全ての科目において予備試験より難しい法科大学院の入試問題は存在しないので、予備試験の対策をしておくことが1番の法科大学院入試対策になると感じます。また予備試験の論文問題は1つの分野だけが聞かれるのではなく横断的に聞いてくるので、復習教材としても非常に役立ちます。実際私は直前期の過去問を解く以外は全て予備試験対策を行ってきましたが、法科大学院入試に向けて他の対策をする必要があったとは思っていません。法科大学院に合格にする1番の対策は、予備試験対策だと自信を持って言うことができます。
おわりに
伊藤塾は圧倒的な予備試験合格率を誇るだけあり、教材や講義が非常に充実しています。実際伊藤塾を利用して書けなかった答案が少しずつ書けるようになり、法科大学院に合格する水準に達することができました。市場にある教材に目移りすることなく伊藤塾を信用することが、回り道をせずに合格に近づく最短の方法だと感じます。司法試験の受験資格が変更され、法科大学院在学中に司法試験が受けられるようになったため、進級できれば2年後には司法試験を受けられるようになります。2年後の司法試験に合格できるように、これからも勉強を頑張っていきたいと思います!!