法科大学院選びは、合格率と留年率も参考に
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H.Nさん
予備試験受験経験あり法曹コースで合格
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学部成績:2.97 /A:B:C:D=46:46:26:10
受講講座:司法試験入門講座(本科生)、予備試験全国公開短答模試
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はじめに
私が名古屋大学法科大学院を受験した理由は高い合格率と低い留年率に惹かれたからです。当初は東京大学や一橋大学を考えていましたが、足切りにかかる可能性が高かったため、高い合格率を出している地方国立法科大学院を検討しました。法科大学院選びは、合格率と留年率を参考に決めるといいと思います。既修者の場合は既修者のみの合格率を調べるとさらに良い情報が得られると思います。既修者合格率と留年率を調べた結果、名古屋大学法科大学院に決めました。また、旧帝大法科大学院は受験日が被っているところが多く、倍率が低くなるため穴場でもあると思います。具体的には東大、京大が被っており、他にも阪大、名大、東北大(後期)、九大、北大の5つも同日受験となっています。地元を離れることに抵抗のない方はぜひ検討してみてください。
私の勉強法
◇基礎学習について
私は論文マスターと論文ナビゲート(論証集)の学習を中心に法科大学院入試を乗り越えました。法科大学院入試の論点は論文ナビゲートにある論証がほとんどで、特にA、B+の論証をしっかり押さえておけば合格水準に届くと思います。ただし、法科大学院入試は各大学院に特徴があるので過去問演習や試験形式の確認は必須だと思います。
まず、中央大学法科大学院は論点の難易度はやはりA、B+レベルですが時間制限と文字制限がきついため過去問を使っての練習が必要だと思います。特に刑法は答案用紙が1枚に制限されているため論証をどう削るかを考えておくことが途中答案を防ぐことにつながると思います。
次に名古屋大学法科大学院は1行問題と事例問題にわかれており、1行問題は周りの受験生のほとんどがうまく書けないため差がつかないと考えていいです。ただし憲法や行政法、刑法は反応できる問題がくることがあるため過去問で意識しても良いと思います。事例問題については基本論点が出ることが多いですが、たまにマニアックな問題が出ることもあるため過去問演習で時間配分を決めて焦らないように練習しておくことが大事だと思います。
法曹コースカリキュラムについて
私は4年卒業の法曹コースでした。法曹コースの授業には論文の書き方に特化した授業や書いた論文を弁護士の講師の方々が添削してくれる授業など、かなり司法試験予備試験、法科大学院入試に直結する授業が展開されており、とても役に立ったと感じています。法曹を目指す方には周りの仲間とともに質の高い勉強に励む環境が整っている法曹コースに入ることをおすすめします。
おわりに
これから学習をする方へお伝えしたいのは、法科大学院入試は情報戦でもあります。どの法科大学院がいいのか、どこが倍率が低いのか、留年率はどうなのか、5年一貫型入試を利用できる法科大学院はどこなのか、等たくさんの情報を得て自分に必要なものを取捨選択し自分の満足できる法科大学院に進学しましょう。そのためには法曹を目指す方がたくさんいる場所に身を置くことが大事だと思います。各大学にあるであろう法曹を目指す方々の団体に属し、それと同時に伊藤塾のような質の高い学習のできる受験指導校に入塾することが大事になってくると思います。
私自身も、法科大学院に入学してからは学部時代よりさらに日々の勉強が大事になってくると思うので、気を抜かずに司法試験合格まで走り抜けたいと思います。