真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」
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伊藤塾で学んだことで学部成績もUP

F.Aさん
京都大学法学部4年
予備試験とW合格・法曹コース
5年一貫型合格
【合格校】
京都大学法科大学院(既修)一般入試
京都大学法科大学院(既修)法曹コース5年一貫型

予備試験受験経験あり法曹コースで合格

受講講座:司法試験入門講座(本科生)、予備試験 論文直前答練 + 全国公開論文模試、予備試験口述模試など

私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
論文マスター(入門講座)4年間のインターネットフォローピーキング

はじめに

何か特別な理由があったわけではないですが、しいて言えば文系最高峰の試験に憧れたから、というのが司法試験を目指した理由かもしれないです。司法試験に合格すれば、これまで勉強してきたことに対する明示の成果となりますし、親や妹も喜んでくれるかな、というぼんやりとした展望でした。僕が大学に入学した2020年はコロナウイルスによる規制が一番強かった時期で、もともと社交的でない僕には、いわゆる大学生活を送ることが全くできていませんでした。さすがに無為に4年間大学生活を送るのはもったいなさすぎると考え、せめて勉強くらいしないといけないと思っていた1回生の夏休みに、大学生協から伊藤塾のパンフレットが送られてきました。
僕は京都大学法学部の前期入試に落ち、後期入学で滑り込んでいましたので、母は、1年間の大学受験予備校代がたまたま浮いていると認識し、その分伊藤塾に注ぎ込んでもいいよ、と言ってくれたので、その言葉に甘えて2020年の9月に伊藤塾に入塾しました。

私の勉強法

◇基礎学習について

民法から聞きはじめたのですが、入塾直後はだらだらと流しながら聞いてしまい、講義を聞いてもあまり頭に入っていない状態でした。そうしているうちに2回生になり、学部でも法学の授業が本格的に始まりました。そのため、大学の授業を追いかける形で基礎マスターを受講することになりました。大学の成績が良かったのはそのおかげであり、法曹コースでの進学が決まったので、この使い方も悪くないと思います。基礎マスターは、そのまま大学の授業を補完する形で進めたので、結局最後まで聞き終わったのは3回生の後期です。論文マスターも並行していたので一概には扱えないですが、今思うと非常に遅い進みだといわずにはいられません。基礎マスターテキストは、対立する学説でどの説をとるのか迷うときに、講師がとる立場を明確に示してくださる点が最も有益だと思います。基本書や大学の授業では、学説の対立を紹介して終わってしまうので、答案作成との関係ではすっきりしないままです。立場を決め打ちすることができるので、その後の論文での迷いが少ないです。

◇論文学習について

論文マスターは、論点抽出・論証把握・当てはめの仕方、という論文を書くうえで非常に重要なポイントを学ぶために用いました。論点の全てが網羅されているとまでは言えないものの十分な網羅性は備えているうえ、予備論文の過去問まで含まれています。これらを繰り返し学習することで、論点の抽出の仕方や当てはめの仕方が身につき、論文マスターに含まれていない未知の問題に対しても法的な文章を書いて対応できるようになると思います。僕は基礎マスター1科目が終わるたびにその科目の論文マスターを進める、という形で受講していたので、論文マスターの1周目からある程度理解が残った状態で問題に取り組むことができました。1周目については、問題文を読むだけで良い問題・答案構成だけで良い問題・答案作成までするのが望ましい問題、と事前に講師の方が指示してくださるので、それに従って受講しました。2周目以降は答案構成だけ行ったり、論点抽出だけ行う、当てはめのやり方に注力して取り組むなど、重点を置くポイントを変えながら取り組みました。合格した年度に予備論文を受ける時点では、論文マスターに掲載された問題については瞬時に論点がわかり、当てはめもイメージできる程度までもっていっていました。

予備試験との併願について

今4回生で、予備試験短答が7月、論文が9月、法科大学院入試は11月というスケジュールでした。そのため、論文に向けて勉強していれば、法科大学院については余力で通るだろうくらいの認識でいました。

法科大学院入試を「法曹コース」で合格された方

 法曹コースの合格要件としては、専門科目の半分以上の科目でA+(80点以上)の点数を取ること又は専門科目の点数平均が79点以上であることのいずれかを満たすことでした。3回生で卒業に必要な専門科目は取り切っていて、その時までは大学の試験をメインで勉強していました。伊藤塾の講義は、大学の期末試験で高得点をとるために利用していたことになります。そして、3回生の時点で法曹コースの合格要件を満たすことが確定したものの、早期卒業は考えていなかったので、4回生は予備試験合格を目指そうと決意しました。よって、法曹コースのための勉強と予備試験の勉強は時期的には重なっていないことになります。ただ、今振り返れば、恐らく予備試験の勉強だけ頑張っていれば、大学の期末テストは自動的に高得点が取れたのかもしれないという気がします。当然他大学に当てはまるかは不明ですし、京大でも教授の独自色が強いと例外はありえるので、絶対ではないですが。

法科大学院入試を「法曹コース「5年一貫型」」で合格された方

 伊藤塾の勉強で補完しながら大学の期末試験を受けていたら、法曹コースの要件も満たすことができた、という状況なので、特別法曹コースを狙っていたわけではないです。法曹コース1本に絞るとすると、法律科目は伊藤塾の指導に頼って良い点数をとりつつ、その他の政治系の専門科目で足を引っ張られないようにするのが大切なのかなと思います。伊藤塾でしっかり勉強していれば一般入試でも受かるとは思います。ただ、同級生で頭が良く学部成績も悪くはないのに、一般入試で不合格だった人もいます。入試は万が一がありますので、法曹コースという別ルートでの合格の可能性を残しておくのは、安全策としてよいのではないかと感じます。

おわりに

 伊藤塾に入塾したことで、法律を勉強する習慣が身につきました。もし入っていなかったら、大学生活はもっと無為なものになっていただろうことを考えると怖くなるくらいです。本当に感謝しています。予備試験に合格することができたので、司法試験合格まで引き続き気を抜かずに頑張って勉強していきたいです。 



※プロフィールは2023年度合格時点のものです。