基礎マスターテキストの余白にはびっしりと書き込み、司法試験合格までの6年もの間使い続けました。
日和 優人さん(25歳)
◆出 身 大 学 /北海道大学法学部
◆受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生、コンプリート論文答練、司法試験既修本科生、出題フレーム体得小教室 など
※プロフィールは、2011年合格時点のものです。
はじめに
私は、中学生のころから、弁護士になりたいと思っており、大学も法学部に進学しました。しかし、1・2年生の頃は、具体的に何をしてよいのかわからず、アルバイトをしたり短期留学をしたりと普通の大学生活を満喫していました。
ところが、大学2年生の秋に、大学のゼミに入った時に、自分と周りの友人のレベルがあまりにも違うことに愕然とし、慌てて伊藤塾に入塾しました。私が伊藤塾を選んだのは、旧司法試験に現役で合格した先輩などから非常に評判がよかったことと、伊藤塾の説明会で伊藤塾長の熱意のあるお話を聴いて、「伊藤塾ならやれる!」と強く感じたからでした。
伊藤塾長の基礎マスターの講義を最初に聴いたとき、そのわかりやすさに感動し、そして法律を学ぶことの楽しさを知りました。大学2年の秋の自分の直感を信じてよかったと今でも思っています。
私がとった勉強方法
「司法試験は何か特別な知識がないと受からない」と思っている方も多いと思いますが、私は司法試験の合否を決めるのは、間違いなく基礎力であると思います。基礎の学習というのは一見地味な作業です。また、同じところを何度も繰り返し学習することになるので、飽きやすくおろそかになりがちです。しかし、早い段階から基礎をしっかり作り上げることが、司法試験合格のための秘訣だと、私は思います。司法試験の問題は、必ず自分が今まで考えたことのない未知の問題が出題されるので、そうした問題に正面から対処するためには、原理原則から筋道を立てて考えることのできる揺るぎない基礎力が不可欠です。
基礎を修得するためには、基本的に何度も反復して学習することが重要だと思います。早い段階から、伊藤塾の簡単な答練を受講して、インプットと並行してアウトプットに力を入れるとよいと思います。早い段階から問題に触れることで、基礎力の重要性がわかり、また同時に基礎知識の実践的な使い方を身につけることができるので、必然と基礎知識の学習の割合が増えるからです。
私は、基礎知識の修得のために、学部生時代に基礎マスターの反復を徹底的に行い、法科大学院入試までの間に、各科目最低でも2回は聴いていました。同じ講義を何度も聴いても意味がないのではないか、と思う方もいるかもしれませんが、2度目以降の受講でも、新しい発見が必ずあります。また、基礎マスターテキストの余白にはびっしりと書き込みをして、とにかく使いこみました。結局、私は入塾から司法試験合格までの、約6年もの間、この基礎マスターテキストを使い続けました。
伊藤塾の受講スタイルとフォロー制度について
私は、札幌で勉強していたので、インターネットでの受講をしていました。そのため、自宅や学校など場所を選ばず、好きな時間に学習することができ、効率的な時間の使い方ができたと思います。また、再生速度を自由に選べるので、繰り返し学習する際も短時間で復習することができ、非常に使い勝手がよかったと思います。
学習スケジュールについて
私は、毎日手帳に自分が何をどれだけ勉強したのかを事細かに書き込むようにしていました。このように自分の勉強の軌跡を残しておいたことによって、全科目をムラなくバランスよく勉強するように意識することができました。また、直前期に不安になったときに、大量の書き込みのある手帳を見て、「これだけやったんだ!」と自分に言い聞かせ、自信を取り戻していました。
直前期に不安になって勉強が手につかないこともありましたが、そんなときは思い切って勉強をやめて、伊藤塾長の「合格のお守り」(日本実業出版社)を読みながら、散歩して気分転換を図っていました。直前期に勉強が手につかないということは多くの方が経験することだと思うので、あまり深刻にならず、開き直って、そんな自分を受け入れるようにしたほうがいいと思います。