公務員試験も視野に入れています。予備試験の合格は自分にとって大きな自信になりました
Z さん
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験論文マスター、予備試験全国公開短答模試、予備試験口述模試 など ※プロフィールは、2017年合格時点のものです。
私がとった勉強方法
基礎的な法知識・法理論の修得について
基本的には基礎マスターのテキストの読み込みしていました。長い時間勉強するのが苦手だったので、効率性を重視して、勉強方法を一つにしぼることにしました。基本書や判例百選はほとんど利用せず、細かな知識などにのめりこまないように、とにかく試験に出るところだけに集中して勉強しました。個人的には定義、要件、論点、規範とその理由づけを抑えることが大事だと思います。実体法のテキストは何度も読み返しましたが、時間がなかったことから手続法についてはあまり読み返さなかったような気がします。テキストの読み込みだけでは、試験で成果を出すことは難しいと思ったので、早い段階から、短答の問題演習をして、知識の定着と実力の確認をしていました。毎日続けるのが苦手で講義を2ヶ月ぐらいため込むこともありましたし、1ヶ月ぐらい一切勉強しない期間も複数回あるなどおそらく他の合格者に比べて不安定な勉強をしていたと思います。それでも、終わった時間は取り戻せないのだから、過去を振りかえって悩むよりも、今何をすべきかが大事なんだと自分に言い聞かせながら頑張ってきました。来年は公務員試験も受けようと思っているなど、法曹にとても強い思い入れがある受験生とは言えないかもしれませんが、それでも論文に合格したことを考えれば、法曹になりたいと強い意志がある人ならば、十分合格できる可能性があると思います。
短答式試験対策について
短答式試験はとにかく過去問を何度もすることが大切だと思います。とくに憲法、民法、刑法は得点源となるので落とすことはできないと思います。商法、訴訟法はかなり難しい問題もでるのであまり深追いせず、メリハリをつけて勉強しました。一般教養は全く対策していませんでしたが、大学入試で使った知識を思い出しながらしのいだという印象です。結局過去問は3回くらい勉強したと思います。とにかく、はやく、短答を解き慣れることが大事なような気がします。
論文式試験対策について
論文式試験では答案の型、定義、規範とその理由づけを押さえることに集中しました。これ以外はあまりやっていません。公法系の成績がよく、民事系の成績が悪かったのは、このような勉強方法が原因だと思います。とくに民法は問題演習の重要性が高い科目なので、これだけでは民法で高得点をとるのは難しいかもしれません。反対に憲法や行政法、刑事訴訟法はこれだけでもA評価を得る答案を書くことができました。教科によって勉強方法を変えてもいいかもしれません。
法律実務基礎科目対策について
法律実務の勉強はのべ20時間ぐらいしかしていないとおもいます。それが原因でD評価でしたので、かなり反省しています。論証を覚えて、再現答案を確認しただけだったのはさすがにまずかったかもしれません。
一般教養科目対策について
全く勉強していません。本番で時間配分を間違えて酷い答案になったのですが、それでもC評価だったので、勉強する必要はないような気がします。
最後に
正直言って、自分が手に届くとは思っていませんでした。法曹になるかまだわかりませんが、自分にとって大きな自信になったと思います。