利き手での筆記が困難になりながらも予備試験合格
自営業
◆出身大学/中央大学法学部
◆ 受 講 講 座 /コンプリート論文答練、予備試験全国公開短答模試、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試、予備試験口述模試など
※プロフィールは、2019年合格時点のものです。
はじめに
司法書士として、約12年間法律事務所に勤務していました。債務整理をほぼメインに行っている事務所ではありましたが、幸い一般民事事件を担当させていただくことが多く、司法書士の職域に限界を感じ、弁護士を目指しました。
私の勉強法
〈論文式試験対策について〉
伊藤塾のコンプリート論文答練を受講しました。私の勉強の主軸はこの答練にありました。コンプリート答練の論述例の論証はコンパクトで覚えやすいので、科目ごとに論証を切り抜いて、パソコンで論証集を作成しました。同じ論点でも年数がかさんでくると、より理解しやすい論証が掲載されるので、手製の論証集は毎年ブラッシュアップし、そこに講義で指摘された知識を手書きで補充し、直前期には再度補充した知識を取り込んだ論証集を作成し、情報の一元化を図りました。予備試験の勉強を開始する前から、利き手の右手での筆記に違和感を覚えていたのですが、いざ答練で大量に文字を書くとなると右手が思うように動かず、酷い文字を書き自分でも読めないくらいでした。添削コメントでも、この文字では本試験では0点ですと指摘されたこともありました。いろいろなペンを試し、持ち方を工夫し、法律の勉強よりも書くことに神経を使い、幼児でも書けるのに・・・とかなり悩みました。そこで、左手で書くことを決意しました。答練では制限時間に関係なく在宅で受講していたので気づきませんでしたが、直前の模試では、時間制限のある中、頭の思考が左手に伝わらないことを体感し、愕然としました。そこからは、論証の暗記理解というよりは、ひたすら論述例を写し取ることに努め、とにかく左手で文字を書きまくりました。
〈口述試験対策について〉
別の受験指導校の口述模試の申し込みの電話が全くつながらず、イライラがつのり、論文合格の喜びは消え去りました。その点、伊藤塾では、質の高い模試を、定員枠をかなり多く設定していただいており、しかもWebでの申し込みが可能でしたので、上記のようなストレスを感じることもなかったです。伊藤塾は受験生のことをよく考えてくれているんだなと改めて感じました。
働きながらの学習方法について
私は、勉強開始当初は勤務しながらの司法書士として、平成28年に妻を亡くしてからは、子育ての都合もあり、独立し、子育てと家事、仕事と勉強をしていました。どれも中途半端なものとなってしまい、関わった方や娘にも苦労をかけることになりました。両親も含め、周りの方の応援あっての合格であったと考えます。