司法試験は失権。働きながらの予備試験再挑戦で見事合格

\働きながら合格/H.Wさん
合格者イラスト

塾講師
◆出身大学/中央大学法学部・東京大学法科大学院(既修)修了
◆ 受 講 講 座 /予備試験答練パック、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試、予備試験口述模試など
※プロフィールは、2019年合格時点のものです。


はじめに

私は法科大学院修了後、新司法試験を受験しましたが、2012年に3回目の不合格となり、当時の回数制限により失権となりました。失権した翌年から、予備試験の受験を開始しました。それまでの学習の蓄積もあったため、初回受験では短答には難なく合格し、論文もあと数点というところまで肉薄しました。当時の私としては、新司法試験での手法をそのまま転用すれば、予備試験論文は突破できると考えていました。しかし、2回目、3回目と論文を受験するたびに、点数は低下していき、袋小路状態に陥りました。当時の私は、論文学習のツールを過去問中心に考えていましたが、それでは新作問題への対応力が身についていかないという敗因分析をし、回数の多い伊藤塾のコンプリート論文答練に2017年から参加することにしました。

私の勉強法

〈論文式試験対策について〉

論文対策については、伊藤塾のコンプリート答練を受講し、よく復習したことに尽きます。公法系については、なかなか書き方が身につかず苦労しましたが、答練の解答例を答案構成状態に戻す作業をするようになってから、書き方が身についたように思います。法律実務基礎科目も実務感覚がないとなかなか難しい科目ですが、これについては解説講義を通して実務の雰囲気を吸収することで、苦手意識を克服できたように思います。その他の科目については、オーソドックスに論証例をマスターして使いこなすということに尽きますが、コンプリート論文答練の解答例の論証はコンパクトだったため、大変に参考になりました。コンプリート論文答練の良い点は、受講生による自己採点が制度化されている点にもあると考えます。これにより自己採点が習慣化するため、本番でも採点表を想定しながら、答案を作成できました

働きながらの学習方法について

私は法科大学院修了後は専業受験生として新司法試験を受験していましたが、予備試験受験期間は働きながらの受験となりました。入門レベルの講義受講は必要なかったので、特に勉強時間が足りないとは感じませんでしたが、仕事が忙しいとほとんど勉強できない時期というのができてしまい、そのために知識の劣化が進んでしまった面もありました。ここ最近は学習時間記録をつけて、全く勉強しない日をつくらないようにしていました。仕事をしながらですと当然実社会との接点ができるため、それを通して、民法や会社法の理解が進むということもありました。私としては、働きながらの受験はそれなりに有益だったのではないかと考えます。