やってみた経験は自分の糧になると、毎日10分でもいいから勉強を継続。勉強していたことが仕事でも役立ち、転職にもつながった。
E.Pさん:公務員
◆出身大学/東京都立大学(首都大学東京)理学部卒業
◆ 受 講 講 座 / 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試、予備試験口述模試など
※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。
はじめに
ちょうど別の士業の資格を取得した時期に、業界の先輩の方から伊藤塾を紹介していただきました。当時、せっかく取得した資格で転職することも考えましたが、実務修習やいろんな方の話を聞くうちに、自分が本当にやりたい分野に進むには、弁護士の資格が必要だと思いました。伊藤塾に通い始めたのは30代になりたての頃で、こんな重たい試験を始めたら平気で4~5年経ってしまう・・と、最初は入塾を躊躇しました。ただ、どのみち歳はとるのだから、どうせなら、きちんと修練して積み上げた自分で未来を迎えよう。万が一合格できなかったとしても、やってみてできなかった経験が自分の糧になるはず。そう思って入塾を決めました。
私の勉強法
〈基礎学習について〉
社会人で時間がない中で週に3回教室に通うのは時間がもったいないと感じ、大半はストリーミングで受講しました。伊藤塾長の憲法の講義は、本当に心にしみて、この講義を聴けただけでも、受講料を払って勉強してよかった・・と思いました。仕事の後は毎日カフェに2~3時間行き、講義を聴きました。大事なことを聞き漏らすといけないので、1.2倍速くらいで再生し、必要なことはテキストに全て書き留めていきました。講義を頑張って聴いても、未受講のものがどんどん溜まっていくので、本当にいつもしんどかったです(特に、各科目が終盤になってから補講が増えていたときの絶望感・・)。1年目はとにかく必死かつ混沌としていて、条文も論点も何を表しているのかピンとこないまま、とりあえず丸飲みして、形だけでも先に進める・・ということの繰り返しでした。あとから考えると、少し無理してでも、初学者の頃に基礎事項を暗記しておいて、つくづくよかったなと思います。
〈論文学習について〉
論文マスターは、まず書いてみるように指導されるのですが、残念ながらいくら頭をひねっても何も書けないのが目に見えていたので、講義を聴いて答案例の論証をまとめることを行いました(同じことが何度も出題されているように感じたので、同様の出題があったら脊髄反射で書けるように)。あのときにまとめた論証は今も使える財産ですが、早く受かるためには、2年目の時期からもっと書く訓練をしておけばよかったなと思います。
〈短答式試験対策について〉
全国公開短答模試はいい目標になりました。本番よりも、少し点がとりにくいように感じていたので、緊張感も持てました。
〈論文式試験対策について〉
コンプリート論文答練について、忙しい部署に異動となり、勉強を継続するのがしんどいと思うときもありましたが、この答練のある日だけは断腸の思いで仕事を中止し、何を差しおいても答練だけは出るようにしました。細い糸1本でも、勉強を継続しているぞ・・という支えになりました。
論文過去問マスターについて、これは何度も取り組みましたが、合格者ならば書けるべきこと、書けなくてもいいことの分水嶺を示してくださっていて大変ありがたかったです。また、全国公開直前模試につき、本試験成績との相関性が高く、極めて有意義でした。特に今年2回行っていただいたことでラストスパートがかけられ、よかったです。
〈口述試験対策について〉
口述再現の提供には本当に感謝します。論文合格者の友人や、家族に出してもらって受け答えの練習をしました。知識の確認は、六法と、論ナビが中心でした。オリガ講師の練習会も、インプットとアウトプットのバランスがよく、受講できてよかったです。口述模試は、Zoomでしたが思ったより緊張しました。
働きながらの学習方法について
平日は、朝の出勤前に、職場近くのカフェで毎日必ず(たとえ10分でも)勉強する時間を設けるようにしました。昼は、人のいない会議室や、知り合いのいないお店に行ってパンをかじりながら勉強しました。退勤後は、2時間以上いても怒られないカフェやファストフード店に行って勉強しました。最初は今の仕事には関係ないと思って始めた勉強でしたが、あるとき職場で未知の課題に直面したときに、勉強してきたことが役立つ機会が何度かありました。それで声をかけていただいて、転職につながったりもしました。
おわりに
伊藤塾に通ってみて、総じて感じるのは、受験生の気持ちに寄り添って、心から応援してくださっているスタッフの方の心遣いです。コロナで試験が延期になったとき、予備試験ゼミの実務科目を無償で配信してくださったり、お正月ゆっくりしたいはずの伊藤塾長が毎日YouTubeで自撮りして励ましてくださったり。それに加えて、司法試験奨学生プロジェクトまで、こんなにしてもらって、大丈夫なのか・・!?と感じるほどです。いつも試験会場に行くと、朝早くから伊藤塾長や講師の方々、スタッフの方がいてくださって、気持ちが前向きになれました。伊藤塾に通えることに感謝しています。司法試験も必ず合格します!