合格までの最短ルートを照らし出し、導いてもらえたおかげで、迷うことなくなすべき学習を淡々と進めることができました。

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H.Wさん:慶應義塾大学法学部4年
◆法科大学院合格校/慶應義塾大学法科大学院(既修)、早稲田大学法科大学院(既修)

◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試、予備試験口述模試など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

私が伊藤塾に入塾したのは2019年の8月中旬です。進路を決めかね、特に就活などもしないまま大学3年生の夏休みを迎えてしまっていました。進路について父といろいろ話す中で自分も父のような法律家として日本に貢献できるようになりたいと考えるに至りました。しかし、思い立ったのが遅く、大学院を目指すにしても一年くらいしか残されていないという問題に直面しました。じっくり丁寧に学ぶ暇など残されておらず、合格までの最短ルートを最速で駆け抜けるしかない。そのルートを知っているのは圧倒的な実績と情報の蓄積のある伊藤塾だろうと考えて、伊藤塾を選びました。 

私の勉強法

〈基礎学習について〉

基礎の学習は呉クラスの講義を一周するところからはじめました。論文マスターまで含めて一周した時には3月になってしまっていたと思います。そこからは短答の過去問を周回して基礎の定着を図りました。AからCランクまでの過去問の全ての選択肢の正誤の理由を言えるようになるまで周回し、悩んだらテキストの該当箇所をみるという形で進めました。論文式のような答案を書くという作業はほぼ全くしませんでした。短答、論文、口述と3段階の試験がありますが、これらはアウトプットの仕方が違うだけで、結局のところ鍵を握るのは基礎知識だと思います。なので、基礎学習は合格に極めて大きい影響を与えると感じました。知識を詰め込むに際し工夫したこととして、私は空想の友達を脳内に作りあげてその友達に説明するという方法をとりました人に説明することは教える側にも勉強になると思うのですが、必ずしも教えあえる仲間がいるとは限りません。しかし、この方法ならいつでもどこでも人に説明する訓練ができます。私の一押しの学習方法です。

〈論文学習について〉

基礎学習を終えた後にした学習は論文式対策としての問題研究周回のみです。基礎学習を終えた時点で残された時間がほとんど残されていなかったこともあるのですが、問題研究には論文式を戦ううえで必要な知識がほぼ網羅されています。なので、むやみに色々な教材に手を広げるよりも問研をやりこんだ方が効果的だと思います私は問研のB+以上とされている問題ならどれが出されても論点を抽出して答案構成をかけるというレベルに至るまで周回しました。時間があまれば時間を計って予備試験の過去問を解いてみようかなとも思っていたのですが、そのような時間の余裕はなかったので予備試験の過去問も問題研究に収録されているものしか解きませんでした。それでもなんとかなります。それほどまでに問題研究に必要な知識や解くべき問題が集約されています。問題研究の周回が合格までの最短ルートだと思います

〈短答式試験対策について〉

短答式に向けて私が行った対策はCランク以上の問題をひたすら周回し、全ての選択肢についてその正誤の理由まで言えるレベルを目指すことだけです。少しでも迷ったものがあればすぐにテキストを確認し、知識を定着させるようにしました。1ヶ月前からは短答集中モードに入り、3周連続で正解できた問題は身につけた、そうでなければまだ身についていないからもう一周するという取捨選択をして、解く問題を絞り込みました。ここまでやれば本番で選択肢を絞りきれない時も直感を信じて割り切れるレベルにはなると思います。使うツールとしては、学習支援システムがどこでも過去問を解ける上に、過去三回の正誤を観ることができたのでとても便利でした。おすすめです。

〈論文式試験対策について〉

論文式対策は問題研究でB+以上とされている問題の周回だけを行いました。答案はほとんど書かず、ひたすら答案構成を書き、抜け落ちている論点をテキストで確認しました。本番通りの時間で、フルスケールの答案を書いたのは直前答練の時だけです。問題文から論点を抽出し、答案構成まで作ることができれば、なんだかんだ答案を書くことはできます。逆に言えば、論点抽出や答案構成ができなければ即死です。なので、即死を避けるための訓練に全てを捧げました。問題研究にある問題で論文式に必要な知識はほぼ網羅できるので、問研以外に手を広げる必要性は感じませんでした。問題研究の問題でスムーズに答案構成ができるというのをひとつの目標にすると良いかと思います。表現を磨いたりするのは強者がさらなる高みを目指す次元の話なので、いきなりそっちに目を向けるのは危険だと思います。

〈口述試験対策について〉

口述の対策は今までの学習の復習がほぼ全てを占めると思います。質問に口頭ですぐに答えることが求められることから、武器は今までに積み重ねた知識がメインとなるからです。口述プロパーの対策としては口述模試がとても有効だと思います。知識のアウトプットの仕方が変わるため一度は実践を経験しておくことが精神衛生上もいいと思います。自分が気づいていない弱点も見つかるかもしれません。口述模試の受講を強くおすすめします。 

学生生活との両立について

私は大学3年生の春学期までに単位をほぼ取り切り、秋学期以降は試験対策などに集中できるようにあらかじめしておきました。そして、web受講ならば倍速で時間がある限りどんどん先に進むことができるので、短期で一気に合格レベルを目指そうとした時にその恩恵をひしひしと感じました。わずかな大学の講義の際も休み時間に学習支援システムでの過去問周回や、webで一気見した部分の復習をする時間に使えました。講師と直接話したり質問したりはできないというデメリットは確かにweb受講にはあります。しかし、自分のやる気次第で無駄な時間を作ることなく学習を進めて行けるという圧倒的なメリットがあります。私はweb受講を選んで良かったと感じています。

法科大学院との併願について

法科大学院対策は前日あたりに過去問を12年分解けば十分だと思います。使う知識は結局予備試験対策で身につけるべきものと同じです。最難関である予備試験を嘘でもいいから本気で目指し、ローの過去問を少し解いて出題形式に慣れるという戦法を取ればいい勝負ができると思います。

おわりに

コロナによる延期で勉強時間が少し増えたこともありますが、1年で予備試験の論文式試験合格まで漕ぎ着けたのは間違いなく伊藤塾の、呉講師の講義を受けることができたからだと思います。合格までの最短ルートを照らし出し、導いてもらえたおかげで、迷うことなくなすべき学習を淡々と進めることができましたWeb受講なため直接会うことはできませんが、心から感謝しています。