仲間に恵まれ、環境に恵まれ、講義に恵まれた結果、合格に辿り着きました!

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L.Bさん:慶應義塾大学法学部4年
◆法科大学院合格校/東京大学法科大学院(既修)、慶應義塾大学法科大学院(既修)

◆ 受 講 講 座 / 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験答練パック、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試、予備試験口述模試など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

私は、大学1年時の夏頃伊藤塾に入塾しました。伊藤塾を選んだ理由は、大学の友人や先輩の大多数が入塾しており、最も信頼のおける受験指導校と判断したからです。実際、備試験で競い合う相手は伊藤塾生が多いため、差をつけられないという観点からは伊藤塾を選ぶのがベストだと思いました。そして、大学1年の11月頃から本格的に予備試験の学習に取り組みました。具体的には、11月までは配信されている講義を自分のペースで聴くだけという受け身の学習をしかできていませんでしたが、11月頃からは授業の復習及び短答式試験対策のアウトプットを並行して行いました。

私の勉強法

〈基礎学習について〉

私は大学1年の12月頃まで、日程よりも遅れたペースで基礎マスターをこなしていました。もっとも、本格的に勉強を始めた結果、途中から講義に追いついたため、早聴き制度を利用し、本来のスケジュールよりも早く基礎マスターを受講し終えました。具体的には、5月に短答式試験があることを踏まえ、大学1年の3月上旬あたりには基礎マスターを完全に聴き終えている状態だったと記憶しています。伊藤塾の基礎マスターテキストは、市販の基本書の重要な部分を効率よく記載したテキストだと私は思います。実際、短時間で短答・論文に頻出なところを学習できたので、試験本番も効率よく点が取れたと思います。講義と合わせて効率よく重要な点を学習するという観点から、基礎マスターは他の基本書等よりも試験に役立つものだと思います。最後にインプットとアウトプットについてですが、私はアウトプットの方がより重要だと考えています。基礎マスターは完全にインプット用のテキストですので、基礎マスターを長い時間かけて受講し、復習するだけの勉強はしてはならないと思います。「基礎マスターの講義を3回分受講した後に、その分野の短答問題集や論文問題を解いてみる」などインプットとアウトプットを同時並行する学習が有効だと思いました。

〈論文学習について〉

私は、大学2年時の予備試験短答式試験後の自己採点で合格ラインを超えたと判断したため、短答式試験後すぐに早聴き制度を利用し、論文マスターをより早く受講し終えました。具体的には、論文本番までは、憲法、民法、刑法、商法、刑事訴訟法の論文マスターを聴き終えました。短答式試験後すぐに論文マスターを受講していては、論文試験本番には間に合わなかったので、できれば短答式試験前の23月にある程度論文マスターを早聴きしておくと良いと思います。また、基礎マスターの復習が十分に終わっていない段階でも、論文マスターを早めに終わらせるのが合格の近道だと思います。基礎マスターを受講していても、論文マスターをやらなければ実際に論文を書けません。予備試験の天王山が論文式試験ということを考えると、基礎マスターと並行しながら論文対策もするくらいの勢いの方が良いと思います。そして、私自身そうだったのですが、論文マスターの受講開始時は、何をどうやって書けば良いのかわからないと思います。その場合は、答案を無理して作成しようとせず、答案構成だけ、もしくは答案構成すらやらずに問題文だけ見て、どんどん論文問題のパターンを繰り返し学習するべきです。論文マスターは最も重要な講座ではありますが、論文の基礎講座にすぎないので、論文の型を身に着けるイメージを持つことも大事だと思いました。論文マスターは大学4年時に最終合格するまで繰り返し復習し、合計10周はしたと思います。大学3年の予備試験段階では56周だったと思います。

〈短答式試験対策について〉

まず、インプットについては基礎マスターの復習しかしておりません。短答で出やすいところを記憶しつつ、単元全体の理解を深めていくイメージで学習しました。次にアウトプットについては、短答過去問が重要性の9割を占めていると思ったので、短答過去問を繰り返し解きました。大学2年時は、過去問を全年度回すのが時間的に不可能だったため、直近34年分の過去問及び伊藤塾が販売している書籍を使って演習をしました。量としては不十分ですが、効率よく学習できたと思います。大学34年時は過去問を繰り返し解きながら、間違えた問題や苦手な問題にマークをしつつ、そこを重点的に行いました。いずれも3月の中旬から短答過去問と論文マスター、答練の復習を並行して行い、4月の上旬からは短答過去問、短答答練に専念しました。短答答練は短答過去問と同じような問題も出題されるからこそ、最も有効なペースメーカーだと思いました。私は全国公開短答模試のみライブで受けたのですが、本番の練習となる良い機会でした。

〈論文式試験対策について〉

まず、私が第一に言いたいことは、「短答対策と論文対策を明確に分けるべきではない」ということです。特に、行政法、民法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法については、近年の論文試験で、短答で出るような問題が出題されています。もちろん、論文マスターやコンプリート論文答練が論文の基礎とも言える講座であり、最も重要ではあります。しかし、短答学習の際にも、「ここは判例もあるところなので論文で出そう」など、短答問題が論文で出題されることをイメージして、その箇所をマークしておくことが大事だと思います。私は、その意識のもと、論文直前期に会社法の短答問題を解こうとしたのですが、「いや、さすがに短答過去問までは不要でしょ」と思い、結局解きませんでした。その結果、本番では、短答過去問を改めて頭に入れておけば解けていたであろう問題が出題され、評価を落としてしまったので、とても後悔しています。コンプリート論文答練や論文直前答練は、最新判例を学べる機会でもあり、論文マスターの復習ともなる良い機会ですので、受けるべきだと思いました。答練に関しては、日程通りに、復習のペースメーカーとして受講しました。

〈口述試験対策について〉

伊藤塾の口述試験再現答案集にはとても助けられました。受験生の具体的な応答や心理状態が書かれており、本番をイメージしやすかったです。また、基礎マスターや論文マスターも口述試験の対策になりました。口述試験は、短答と論文で出される問題のうちと基本的かつ実務的な問題を口頭で答える試験なので、結局短答・論文対策が口述対策にもつながりました。もっとも、口頭で答える機会は、模試や友人の協力がなければ得ることができないので、そういう意味では口述対策として伊藤塾の口述模試を受けるべきだと感じました。

学生生活との両立について

私は、1年生のときサークル活動を中心に行っていました。従って、伊藤塾のライブ講義に日程通りに出席するということはほとんどできませんでした。しかし、Web受講で倍速で講義を聴くことができたので、大学の授業間の空きコマやサークルが始まるまでの時間などにコツコツと講義を聴くことができました。正直、両立ができていたと断言することはできないのですが、12時間ほどのまとまった空き時間ができるスケジュールを組むのが、サークルやバイトと両立するうえで大事なのかなと思いました。

法科大学院との併願について

入試に必要な知識としては、予備試験対策に専念していれば勝手に身につくので、特段別の対策は不要です。時間や形式面での対策として、過去問を数年解くイメージで十分かと思います。もっとも、私が特に注意すべきこととして伝えたいのは、学部GPAです。例えば、東京大学法科大学院の場合、第一試験として書面審査があるのですが、4段階中2.5程度のGPAでは書類選考を通りません。12年生のうちから高GPAをとることを心掛けるべきだと思います。

おわりに

 
伊藤塾を利用して最もよかったことは、法曹志望の仲間が増えることです。講義、ゼミ、答練を通して同じ大学だけでなく、他大学や社会人の方々とも知り合うことができた例を多く聞いています。私自身も伊藤塾に入塾したことで多くの仲間と出会えました。また、3年間、講師の方々、スタッフの方々には優しく対応していただけました。講義の内容だけでなく、塾の環境も、伊藤塾を利用して良かったことのひとつです。司法試験まで残りわずかですが、今まで支えていただいたことに感謝をしつつ、精一杯努力していきます。