はじめに

司法試験を目指したのは、大学時代にも目指しており、法曹に憧れがあったからです。一度は諦めましたが、大好きな安室奈美恵さんの引退を機に、今自分は人生を本当に妥協なく生きているか、と自分に問い、検察になりたい、という気持ちに改めて気づいたことです。 

私の勉強法

〈基礎学習について〉

基礎マスターを受講させて頂いたのはもう20年近く前のことです。しかし当時から伊藤塾のテキストや講義の質の良さは他の受験指導校に比べ抜きんでており、20年経った今も、やさしく迎えてくださり、伊藤塾の温かさを痛感しております。伊藤塾の教材はとにかく信頼度が高いので、それさえ行っておけば大丈夫という安心感がものすごいです。

〈論文学習について〉

論文マスターにおけるテキストの問題研究のすばらしさはすごいです。私は仕事もあり、子どもも二人おり、さらに長女は中学受験生という3重苦でしたが、問題研究を信じてひたすらそれだけを解いたおかげで、予備試験は短答も論文も口述も一回で合格することができました。この範囲も広く、科目も多い試験においては、信用できる塾やテキストとの出会いが必須と思われますが、伊藤塾の問題研究は正にその運命の出会いに匹敵する素晴らしいテキストだと思っています。

〈短答式試験対策について〉

上でも述べましたが、私は問題研究という教材をとにかく繰り返し、論文の精度をあげていきました。この試験においては、信用できるテキストをとにかく繰り返すことが有益だと思われますが、問題研究は信頼度が抜群なので、安心して繰り返すことができました。論文直前期は論文直前答練を取り、毎日自宅で1問書いていました。伊藤塾の問題はとにかく質がいいので、直前期に解くのに最高の問題ばかりでした。

〈論文式試験対策について〉

私はとにかく論文が苦手だったので、アウトプットのために論文直前答練を取らせていただきました。添削は正直人によって当たりはずれがありましたが、問題と解説は最高で、解説に判例をたくさん載せてくれていたのが本当に助かりました。法科大学院に通っていない予備試験組からすると、新しい判例にとにかく苦手意識があるのですが、その点伊藤塾のテキストは判例が豊富なので、安心感がとてつもなくありました。

〈口述試験対策について〉

 口述対策はとにかく伊藤塾の再現答案、模試に頼らせていただきました。昨今の口述試験は予備試験にしかないので、受験する人数も少なく、対策として何をすればいいのかの情報もとにかく少なく、不安ばかりだったのですが、伊藤塾は口述再現集も素晴らしく、内容の精度はもちろん、情報量も豊富だったので、テキストを見ながら感謝しきりだったのを覚えています。ありがとうございました。

働きながらの学習方法について

私は二人の子どもの育児に司法書士としての仕事もあったのでとにかく時間がありませんでした。なので、食事を作りながら、仕事の移動時間、空いた時間さえあれば携帯で講義を視聴しておりました。両立することは正直とてつもなく大変でしたが、本気になれば時間というものはいくらでも捻出できると感じました。携帯で好きな時に授業を視聴できる、というこの時代の在り方は社会人にとってはかえってチャンスなのかもしれません。  

おわりに

伊藤塾にしてよかったと感じることは、そのテキストの質のよさ、信頼感、そして何より20年振りに司法試験の世界に戻ってきた私にも温かく接してくださったこの優しさです。まるでふるさとに帰ってきたようでした。伊藤塾はやはり司法試験界の老舗です。おおらかだし、余裕があります。体制もきちんとなさっています。やはり人生を掛ける試験ですから、信用できる受験指導校の存在が必須だと思います。そういう意味で、伊藤塾を選択した20年前の私、そして伊藤塾のスタッフの皆様、なにより伊藤塾長に感謝の気持ちでいっぱいです。論文試験の時も、口述試験の時も、入り口に立って受験生一人ひとりに声をかけてくださった伊藤塾長の姿が忘れられません。なかなかできないことだと思います。講師に何度励まされたかわかりません。本当にありがとうございました。