大学生活との両立もWeb講義なら問題なし。大事なことはメリハリのある学習をする。

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M.Nさん:東京大学法科大学院(既修)2年
◆出身大学/東京大学法学部卒業

◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験答練パック、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試、予備試験口述模試など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

大学入学当時は将来の進路として法曹を考えていたわけではありませんでした。むしろ国家公務員総合職も視野に入れていました。このため、入学のタイミングで入塾することは考えませんでした。しかし、大学1年の夏にじっくりと自分の将来について考え、国家公務員試験受験を見据えて場合、法律区分を受験することになる以上、法律の先取り学習をすることに問題はなかろうと思い、大学1年の10月頃から学習を始めることにしました。 いわゆる司法試験受験指導校は数多あるわけですが、なぜ伊藤塾を選んだのかという点については、大学の同期の多くが伊藤塾に入っていたことから、伊藤塾への信用があったので伊藤塾を選びました。伊藤塾長の体験講義を受けてみて、わかりやすかったことも決め手です。

 私の勉強法

 <基礎学習について>

学の授業と並行して伊藤塾の講義を受講することになりました。大学の授業の空きコマや放課後にWeb受講を利用して勉強しました。Web講義は、1時間ごとに分割して録画されているので、スキマ時間を利用して講義を視聴することが可能でした。あまり他の教材に手を広げすぎてはいけないと思い、基礎マスターの復習を徹底しました。また、Web講座を何回も視聴できたことは、今になって振り返ると良かったと思います。基礎マスターテキスト・講義の内容はいずれもわかりやすかったです。話し方も丁寧でしたし、具体例を交えて説明していただけるので、理解は捗ったように思います。ただし、基礎マスター受講をしていた頃の自分には反省点があります。それは答案の作成との関係についてはそこまで意識できていなかったことです。今にして思えば、せっかく配付されている論文ナビゲートテキストも活用して基礎マスターでインプットしたことをどのように答案に表現するのかについて理解しながら、基礎マスターの受講を進めれば良かったと思っています。加えて、基礎マスターの受講スピードをもう少し速くすることもできたかなと反省しています。せっかくのWeb講座なので、その利点を使って先取り学習を進めて、早く論文マスターの受講に移っていれば、もう少し早く合格できたかもしれないと思っています。

 <論文学習について>

私の学習の中で転換点となったのが論文マスターの受講です。漫然と基礎マスターを受講してしまっていた私にとって、伊関講師の講座を受けて始めて、インプットした知識を答案に表現する方法・形式について理解することができました。ようやく論文ナビゲートテキストの意義が理解できるようになりました。具体的には、伊関講師が強調していた点や最新判例、自作論証などを論文ナビゲートテキストに書き込み、情報の一元化するようにしました。そうすることで、持ち運びが簡単なサイズの論文ナビゲートテキストで論文式試験に必要な情報をまとめて、外出先や電車の中で復習することが簡単になりました。伊関講師が配付してくださるパワーポイントレジュメは、インプットした知識を答案上でいかに表現するかという点でとても役に立ったので、論文ナビゲートテキストに切り貼りしました。 論文マスターを受講する際に注意していたことは、一周目で理解できなくても挫けないことです。論文マスターに収録されている問題はあくまでも本番に解ければいい問題であって、基礎マスター受講が終わった段階の人が完璧に答えられる必要は必ずしもないと思います。重要なことは、講師の方々の解説を聴きながら、答案の形式・論証や当てはめのポイントを押さえ、2周目・3周目の復習をする中で自分なりの答案が作れるようになることだと思います。

 <短答式試験対策について>

本番レベルの問題演習をするうえでは過去問が最良の教材であると考えていました。この点、伊藤塾は短答の過去問を送ってくれたので、これをひたすら解くことで対策をしました。1周目では、1問にかける時間は極力圧縮し、「できる問題」「できない問題」を仕分けることを意識しました。2周目以降では「できない問題」について条文や判例知識をテキストで参照して復習しつつ対策しました。短答模試も受験しました。伊藤塾の模試は母数が多いことが魅力だと考えています。模試の意義は、本番の形式に慣れることに加えて、受験生の中での自分の相対的な位置を掴むことだと思います。そういう意味では、問題のクオリティも高く、母数も多い伊藤塾の模試は模試として最適だったように思います。

 <論文式試験対策について>

コンプリート論文答練、公開論文模試、直前答練を受講しました。 コンプリート論文答練では、時間内に書くことを目標に取り組みました。コンプリート論文答練は、毎週行われるので、自分の学習のペースメーカーになったと思います。公開論文模試は、自分の受験生の中での相対的な位置を把握するために使いました。母数が多かったことが自分にとっては魅力的に思えました。直前答練も、新作問題を時間制限内で解くいい経験ができたと思います。 いずれの答練も、解説レジュメはとても詳細な解説が収録されていました。最新の判例や学説の構図などをしっかりと理解することができたと思います。私は、レジュメに載っている解説を元にして、自分の論証をアップデートするのに役立てました。 いずれの答練もあまり復習には時間をかけすぎず、採点者のコメントで指摘された点を中心にメリハリのある復習を心がけました。

  <口述試験対策について>

口述対策としては、口述の再現を元にして、ともに論文式試験に合格した友人と毎日ペアで練習した。この際に利用したのが、伊藤塾から提供いただいた再現答案です。このクオリティはとても高く、臨場感がある記述になっているので、本番さながらの練習ができたように思います。実際に口述試験を受験し終わった時点で振り返ってみても、その再現内容はとても正確でした。 口述模試も受験しました。クオリティの高い新作問題を経験できたこともさることながら、試験官の方に、試験での振る舞い方について疑問点をぶつけることができたので、本番に安心して臨めたように思います。

学生生活との両立について

Web受講でしたが、時間・場所の制約がなかったのはよかったと思います。放課後や昼休みに、大学や自宅で隙間時間を使って、講座の視聴を進めることができたのはよかったと思います。ネット環境さえあれば、いつでも・どこでも・何度でも受講できのは本当にありがたいことです。加えて言えば、再生速度を調整できることもありがたかったです。復習の時には2倍速を活用して時間短縮しながら効率的な復習を目指しました。サークルやアルバイトとの両立も問題なくできました。大事なことはメリハリのある学習をすること。勉強する時間は徹底的に集中したうえで、遊ぶ時は徹底的に遊ぶ。このメリハリをつけることで、予備試験に向けての勉強も充実させつつ大学生活も楽しめたのではないかとおもいます。 伊藤塾での勉強と大学の授業での法律学習も決して相互排他的なものではないと考えていたので、大学の授業にもしっかり出席し、そこで紹介される学説や判例についての理解もしっかり予備試験対策に反映させました。

おわりに

ひとつだけ後悔があるとすれば、Web講義だったので伊藤塾長の講義を生で受けることができなかったことです。講義の内容には惹きつけられるものがありましたので、せっかくなら生で聴いてみたかったです。しかし、伊藤塾での勉強を振り返ると概して満足度は高かったです。テキストもしっかり設計されていますし、答練や模試でしっかりアウトプットの能力を鍛えられたと思います。将来についてどうなるかはまだわかりませんが、伊藤塾長に負けず劣らずの弁護士になっていきたいと思います。そのためにも、司法試験に向けて引き続き頑張っていきます。