早期卒業も視野に入れながら大学3年で予備試験合格を目標に学習スタート
N.Nさん:大阪大学法学部3年
◆法科大学院合格校/京都大学法科大学院(既修)早期卒業,大阪大学法科大学院(既修)早期卒業
◆ 受 講 講 座 / 予備試験口述模試など
※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。
はじめに
中学生の頃から、法曹として働くことに漠然とした憧れを抱いており、大学で法学部に入学したことを契機に、本格的に司法試験に向けて学習を開始しました。伊藤塾が主催している説明会などを通して、予備試験に合格すれば短期で法曹になることができ、時間的・経済的にコスパがいいこと、就活では予備試験に合格していることがひとつのステータスになることなどを教えてもらい、ひとまず、大学三年次に予備試験に合格することを目標に、学習を開始しました。また、同時に早期卒業も視野に入れていました。
私の勉強法
〈論文式試験対策について〉
予備試験は合格難易度はともかくとして、問題自体の難易度は比較的低いと思っています。というのも、基本的には典型論点の出題が多く、仮に現場思考論点があったとしても、それらを解き切ることは上位合格のために必要なことであって、合格ラインを超える関係では解けなくても差がつかないと考えられるからです。逆に言うと、合格ラインを超えるためには典型論点を絶対に落とさないという覚悟が必要です。そのため、まずやるべきことは出題可能性のある論点を網羅し、これらを答案に表現できるようにすることです。私は、論文講座、過去問を通して、論点を網羅することに努めました。論文直前答練は問題の質が非常に高いので、余裕があればぜひ受講すべきだと思います。
〈口述試験対策について〉
95%が受かる(大学生に至っては98%~99%受かる)ので、数値上はまず落ちません。しかし、受験者のレベルが高い、皆死に物狂いで勉強してくる、出題範囲が広い、問題が非常に難しい、面接形式なので独特の緊張感がある、といった理由から、油断したりパニックになると落ちます。私は論文に合格すると思っておらず、論文の合格発表後に慌てて学習を開始したのですが、あれもやらなければいけない、これもやらなければいけないと、気が散って学習に集中できなかったという失敗があったので、論文を受験した人は、できれば司法試験の勉強と並行して、口述の勉強も行っていた方が安心感はあると思います。口述では意外と口述プロパーの知識は少なく、論文で問われるような知識を口頭で聞かれることがとても多いため、普段の学習時から要件事実、構成要件、刑法・刑訴の典型論点の学説対立などは、口述を意識して頭に入れておくと、論文合格発表後の学習がスムーズにいくと思います。
学生生活との両立について
私は、サークルでも部長を務めるなどして、課外活動にも積極的に取り組んでいました。そのため、思うように学習の時間が取れなかった時期もありましたが、逆に時間があるときに一気に集中して取り組むことで、両立を図りました。通学時などのスキマ時間には、論証集を読んだりして、時間を有効活用できるように工夫しました。
おわりに
今年度はコロナウイルスの影響で、予備試験最終合格発表後から司法試験まで約三ヶ月と、例年より半分以下の時間で対策しなければいけません。そのため、やるべきこととやらなくてもよいことの見切りをしっかりとつけ、メリハリをもって学習しなければ合格にはたどり着けないと思います。残り三ヶ月、伊藤塾の答練や過去問講座を最大限利用して、必ず合格を勝ち取りたいと思います。