Web受講の強みと教材を活かし、自分のペースで効率的にインプットを行ったことで短期合格

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N.Oさん:東京大学法学部卒業
◆出身大学/東京大学法学部卒業

◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座基礎生、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試、予備試験口述模試など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

私が司法試験を目指した理由は、小学生の頃に漠然と抱いた法律家になりたいという思いがあったからです。その漠然とした思いが大学進学時にも、卒業が間近に迫っても消えることはありませんでした。伊藤塾に入塾したのは、大学4年生の秋に法科大学院入試に失敗し、予備試験合格を次の目標に据えたためです。大手の受験指導校であるため、予備試験対策のノウハウが集積していると期待しました。また、大学構内の書店等にも伊藤塾のパンフレットは置かれており、図書館の学習ルームでも伊藤塾の教材を使用している他の学生を頻繁に見かけたため、司法試験の対策といえば伊藤塾、という印象が強かったです。

 私の勉強法

 <基礎学習について>

基礎マスターの受講を始めたのは、2018年の冬でした。法科大学院入試に失敗してから受講を開始したため、当時は学生でした。卒業してからは受験に専念するために今でもアルバイトはしていません。2019年5月の予備試験に向けて、毎日5時間を目安に基礎マスターの講座を受講しました。1時間受講するごとに、その講義の内容を読み返して、しっかり理解してから次の講義を受講するようにしていました。また、どうしても気分が乗らない時は受講せず、ゆっくり休むことでモチベーションを保つようにしました。Web受講の強みを活かせたと思います。基礎マスターでは、大学の授業とは異なり、試験対策が中心に据えられているため、試験に出題されやすいテーマを効率的に学習することができました。それにより、学習1年目の目標である短答試験に合格することができたと考えます。もっとも、たった5ヶ月で予備試験の対策を完成させるのは無理があったようで、残念ながら、その年の論文試験には落ちてしまいました。上述のように、基礎マスターでは試験に出やすい重要な点がまとめられています。教材にもそれは反映されているため、学習2年目以降も復習にはもってこいでした。

 <論文学習について>

2019年の論文試験の合否の発表を受けてから、論文マスターの受講を始めました。新型コロナウイルス感染症の流行で2020年の論文試験は10月に延期されたため、結果的には準備期間は十分に取れました。ただ、受講を始めた当初は例年通り7月に実施されると想定していたため、なるべく早いペースで学習を進めて、短答試験の1ヶ月前には短答試験の対策だけができるようにしました。論文マスターの講座は、基礎マスターの講座とは異なり、何度も繰り返し受講することは想定されていません。従って、論文マスターの教材がそれ以降、論文試験対策の最も有効な教材となるように、受講中は教師の指示通りにマークやメモを徹底しました。論文試験の直前は、論文マスターの教材の中で重要度が高い問題を中心に復習することで効率的に試験対策ができました。

 <短答式試験対策について>

短答過去問の問題集と短答答練の問題(4回分)に何度も繰り返し取り組みました。短答過去問はテーマごとに問題が並べられているため、1問飛ばしで解くことで、短期間で科目全体の復習をすることができました。間違えた問題にマークをしておくことで、試験直前には自分が間違えた、苦手な問題だけをピックアップして復習しました。短答答練は、主に短答試験の取り組み方を学べました。時間配分を感覚的に馴染ませていくことができるため、試験本番でも焦ることはなく、落ち着いて問題を解くことができました。内容として、その年度の短答試験に出題されそうなテーマや多くの受験生が苦手としているテーマがセレクトされているように思え、非常にありがたかったです。短答答練に取り組んでいない受験生とは差がついたような気がします。

 <論文式試験対策について>

論文マスターの講義で使用した教材の復習だけでなく、論文直前答練や全国公開直前模試を利用しました。論文直前答練では、短答答練と同様に、時間配分を学ぶことができました。論文試験では、試験ごとに答案構成と答案作成の時間配分を変えた方がよいため、答練で全科目に取り組むことが重要だと思います。また、その年の論文試験で出題されそうなテーマや形式を踏まえた問題になっているようなので、論文直前答練を受講していない他の受験生とは差がついたように思います。

  <口述試験対策について>

口述試験の再現よりも、民事実務基礎、刑事実務基礎の教材を中心に学習を進めました。手続法については、民事訴訟法、刑事訴訟法の短答試験の過去問を通して何度も復習しました。Web受講で、法的な会話をする機会がなかったため、教材を読みながら、あるいは、短答の問題を解きながら、「こう聞かれたら、どう返そうか」というシミュレーションをしていました。口述模試で実際の会話を経験することで、本番の雰囲気をつかみ、自信を持つことができました。

おわりに

司法試験予備試験は、あくまで司法試験を受験するための資格を得るための試験に過ぎませんが、法科大学院入試に落ちた私としては、大学卒業後2年目に予備試験に合格し法科大学院に進学した同級生と同じタイミングで司法試験のスタートラインに立てたことが嬉しいです。これからも自分のペースで学習を継続して、司法試験の合格を目指したいと思います。