時間がない人は、予備試験を合格した人に答案を見てもらうだけで世界が変わる。
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Mさん |
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受講講座:司法試験入門講座 本科生+リーガルトレーニング、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試、予備試験口述模試など
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親族に法曹がいる | 論文マスター (入門講座) | 伊藤塾チャンネル(YouTube) | 計画力 |
はじめに
父が弁護士だったこともあり、幼い頃から弁護士になることに憧れがありました。無事東京大学文科一類に合格できたこともあり、将来は法曹になることを決意しました。もっとも、大学生の頃は週6日で朝から晩まで部活動をしていた関係で、4年の終わりに引退してから勉強を始めることになりました。次の年の法科大学院既修に合格するためには、効率的な学習と強力なサポートが欠かせないと思い、伊藤塾の入塾を決め、2020年2月から勉強を開始しました。
私の勉強法
◇基礎学習について
とにかく時間がなかったため、基礎マスターは2ヶ月ほどで全て受講しました。そのため、予習・復習はあまりできていませんでしたが、もし時間に余裕があるならば予習・復習もしっかりとこなせると万全であったと思います。基礎マスターは初学者が法律の全体像を把握するうえではとても有用な学習素材であると考えます。特に短答の問題集を並行して解くと記憶の定着が捗ると思います。答案作成との関係では基礎マスターが終わり次第、論文マスターに移行するため、基礎マスターの講義自体はオンラインで受け直さなくて済むように、講師の方々のおっしゃっていたことはしっかりと文字で書き留めておくことや、追加のレジュメを使いやすい形で残しておくという作業は大変かもしれませんが地道に行っておく方がいいと思います。
◇論文学習について
論文マスターも2ヶ月ほどで一通り受講しました。私はあまり答案構成、答案作成などをする時間が取れず、問題だけを確認し受講してしまうことが多かったです。もちろん受講するだけでも有用であることには変わりないですが、答案構成だけでもしっかりと行えるとより自分の力として定着すると思います。
工夫したこととしては、受講した後に問題で問われていた箇所を基礎マスターで確認するとともに、できる限りの情報を論文ナビゲートテキストに書き込むという作業を行っていました。試験直前の復習や当日の持ち物として論文ナビゲートテキストは欠かせないと考え、一元化するテキストは論文ナビゲートテキストと決めていました。自分なりのまとめノートや、他の教材を一元化のテキストに選ぶ方も当然いると思いますが、論文ナビゲートテキストは試験当日に見返している人がもっとも多い印象なので、ぜひ論文マスターの受講後は論文ナビゲートテキストのアレンジを行ってみてください。
◇短答式試験対策について
私は法律科目だけで160点取ることを第一の目標に、直前1.5ヶ月を法科大学院の授業とその予習以外は全て短答に時間を注ぎました。短答はとにかく過去問を解きまくり、判例六法で選択肢で悩んだ条文と判例にマークをし続けました。
これに加えて補充教材として基礎マスター、アウトプット教材として全国公開短答模試を利用しました。
工夫した点としては、間違えた問題だけでなく正解した問題であっても悩んだ選択肢にはマークを入れて、直前期はそこだけをすぐ復習できるようにしておきました。最近の短答は過去問演習だけで挑んでも、法律科目だけで160点近くとることは難しくなってきているように思えます。過去問の演習はマスト(最低3周はしました。)ですが、基礎マスターで細かいところまでしっかりと覚えることが求められているように感じます。
◇論文式試験対策について
偉そうに短答の対策を語っていますが、短答は不合格を覚悟する点数でした。そのため気持ちが切れてしまい、合格発表までは論文対策を一切行っていませんでした(結果は自己採点より上でしたので、本当に勿体ないことをしました)。合格発表後に急いで論文対策に取り掛かるも、法科大学院の授業と予習がかなりの負担となっていたこともあり、論文対策が実際にできた時間は3週間くらいでした。そんな限られた時間ではありましたが、論文ナビゲートテキストに本当に助けられました。
短答前までに行っていた問題演習と論文ナビゲートテキストでの一元化により、1科目1日か2日で復習することができ、なんとか間に合いました。また、実務科目のAは合格にマストだと考えていたため、予備試験に合格していた友人に実務の答案を一度添削してもらったこともかなり大きかったです(実務は本番もAでした)。時間がない人は、予備試験を合格した人に答案を見てもらうだけで世界が変わると思いますので、ぜひ検討してみてください。
◇口述試験対策について
伊藤塾から送られてきた口述再現集を全部解きました。7年分くらいは予備試験に合格していた友人何人かに頼み、実際の形式で付き合ってもらいました。口述はやはり今までに経験したことがない形式や、瞬時に回答しなくてはならないプレッシャーにより普段の力が発揮しにくいので、実際に質問してもらって受け答えることが何よりも肝要であると考えます。また、その対策の一環で伊藤塾の模試も受けました。伊藤塾の模試は、できなくても何も問題はないので早く受けることをオススメします。これによりインプットのペースメイクができるとともに、反省を活かした的確な対策を残り時間でできます。
学生生活との両立について
大学時代は週6日で部活動に明け暮れていたので、両立はできませんでしたが、引退して2年間の集中力は部活動で培った経験が活かされたように思います。
また、法科大学院との両立においては、予備試験(司法試験)に有益な授業もたくさんあることを理解したうえで、計画的に自分の能力を高めていくことが大切だと思います。加えて、プライベートの時間も大切にすることをオススメします。もちろん膨大な努力が前提ではありますが、心身の健康を保つ上でのタイムマネジメント能力は、予備試験においてもかなり重要ではないかと考えています。
おわりに
伊藤塾がなければ、大学時代に部活動に明け暮れていた私が2年間でここまで成長することはできなかったと思います。
司法試験に向けて、また気持ち新たに勉強に励みたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします 。