伊藤塾を通じて出会えた講師及び友人たちは一生の宝ものです。
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C.Tさん |
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受講講座:司法試験入門講座 本科生+リーガルトレーニング、予備試験口述模試など
法律の学習を始めた理由 | 私の「推し講座」 | 私の「推しフォロー制度」 | 合格のカギ(秘訣) |
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人の役に立つ仕事内容 | 基礎マスター(入門講座) | 伊藤塾チャンネル(YouTube) | 良き講師、良き友人、良き家族 |
はじめに
私が伊藤塾に入塾したのは大学1年生の4月でした。当時はコロナが流行し始めた時期で大学もオンライン授業が中心であったため、大学生活で何か成し遂げたいという漠然とした思いがありました。そんな中で、一橋大学の資格試験説明会で伊藤塾に出会いました。もともと、法律に興味があって一橋大学法学部に入学しましたし、法曹という進路も悪くないと考えて、伊藤塾に入塾することを決意しました。
当初はぼんやりとしたビジョンのまま学習をしていきましたが、基礎マスター段階で様々な学説や判例に触れていく中で、司法権を最終的に行使しうる権限を持っている裁判官に憧れるようになりました。法曹の仕事は皆等しく困っている人を助けることにありますが、裁判官は国の司法権をもって当事者を救済できることに大きな魅力があるのだと思います。日に日に勉強のモチベーションが高まっていったのも、伊藤塾のおかげだと感じております。
私の勉強法
◇基礎学習について
私は、常に条文を意識した学習をしていました。学習当初から、短答はもちろんのこと、論文でも条文からスタートすることを講師の方から念を入れて教わりましたので、条文を重視するやり方になったのだと思います。具体的には、基礎マスターの各講義を聞き終えたら、その講義でマークした条文について、自分で改めて六法で調べました。自分の手で六法を繰ることによって、自然と条文知識が身につきますし、論文式試験でも六法を使用して解答を作成する以上、六法を素早く引く力は必要不可欠であると思います。
もっとも、条文知識だけでは、司法試験には合格することはできません。条文知識+アルファの「アルファ」の部分を伊藤塾は養ってくれたのだと考えます。具体的には、講師の方が毎回の講義で配布する判例解説パワーポイントや論文ナビゲートテキストを使って、実際の試験ではどのように判例・条文知識を使うのかを基礎マスター段階で学習することができました。更に、各科目で数問程度論文式を意識した参考問題が配布されますから、これを利用してどのように答案を作成するのかのイロハを学ぶことができました。私は残念ながら1年合格することはできませんでしたが、周りの友人などはこれを利用して1年合格した方もいるので、伊藤塾のカリキュラムは短期合格に適しているのだと思います。
◇論文学習について
私は、論文マスターに掲載されている問題をほぼ全て起案しました。逆に、論文マスターで使用した問題研究というテキスト以外では論文の起案はしていません。試験対策は過去問に始まって過去問に終わりますが、問題研究には旧司法試験から予備試験までの問題が網羅的に掲載されているため、予備試験論文式試験を乗り切る力を養うためには問題研究が必要十分であると考えます。
もっとも、ただ解きっぱなしにするのではなく、講師の解説を聴いて自分の手で赤ペンにより添削することで本当の実力がつくのだと感じました。赤ペンで添削するときには毎回の講義で講師が配布するパワーポイントに記載されている各問題のポイントを守れているかどうかを中心に自分の答案を自己評価していました。赤ペンで書くことで自分のどこがダメだったのかを直前期にすぐに確認できるので、講師のパワーポイントとともに赤ペンで自己添削する方法はおすすめの学習方法です。
◇短答式試験対策について
伊藤塾が提供している短答答練などは受講しておりませんでした。基礎マスター段階で各科目を受講し終える前までにその科目の短答過去問集を一周できるようノルマを設定して学習を進めてきました。基礎マスターでは、短答に出題される重要知識について講師の方がマークするよう指示するので、その知識を中心に自分で六法を繰って調べたり、実際に問題を解くなどの作業を通じて知識の定着を図りました。
また、直前期になると、伊藤塾から短答模試が郵送されてくるので、これは欠かさず解いてました。短答模試の利点は直近の最新重要判例に掲載されている知識や改正法の知識を確認できる点にあります。最新重要判例などは、過去問には掲載されていませんので、伊藤塾の短答模試でしか知識を補充することができず、この点で模試を受験するメリットがあるのだと思います。
◇論文式試験対策について
伊藤塾の基礎マスター段階で配布される参考問題及び、論文マスターで使用される問題研究で予備試験合格は固いと思います。ただ漫然と論点を覚えているだけでは、いざ試験の現場で出されたときに対応することはできませんから、しっかりと起案することで、論点の使い方を押さえるとともに、当てはめ力も養成することが肝要であると思います。
◇口述試験対策について
伊藤塾の口述模試は私の口述試験合格に直結したのだと思います。
まず形式面で、本番さながらの雰囲気と緊張感をもって模試が実施されるため、入退室のマナーや自分の試験室番号、法文を参照してもよろしいかと質問するとき、自分はハキハキと喋れているのか、などを確認することができ、本番の試験でも変に緊張することなく自分の実力を発揮できたのだと感じます。
また、内容面でも今年の民事は質権の抗弁が出ましたが、伊藤塾模試でもこれに直結する知識が問われており、さらに刑事では模試と同様に文書偽造罪がテーマだったため、模試は私の合格に大きく寄与してくれたのだと感じております。伊藤塾模試は必ず受験しましょう。
学生生活との両立について
私は大学生活と予備試験とを両立させることはできませんでした。すなわち、大学の授業はできる限り切って、予備試験に充てるための可処分時間をできるだけ多く確保しました。選択と集中をしなくては、予備試験は乗り切ることはできないと思います。
もっとも、伊藤塾では法律の学習を大学の授業に先行して行いますから、法学部の授業は伊藤塾の講義を真面目に受講していれば、何ら問題なく単位は取れると思います。
おわりに
伊藤塾を利用してよかったこととは、良い講師に恵まれたこと、及び伊藤塾でつながる良き友人たちに出会えたことです。
私は大学1年の頃から伊藤塾にお世話になっており、その時からずっと講師は私のことをお目にかけてくださりました。短答の学習や論文の学習が伸び悩んでいるときは親身になって相談に乗ってくださり、私を予備試験最終合格まで導いてくださりました。
また、伊藤塾はたくさんの生徒を抱えていますが、これによって同じ大学のみならず他大学の生徒とも伊藤塾を通じてつながることができ、お互いに試験の情報や学習方法について教え合いながら切磋琢磨して勉強に励むことができました。伊藤塾を通じて出会えた講師及び友人たちは一生の宝ものです。