コミュニティが大きく、様々な情報を得られた点も、伊藤塾だからこそ

受講講座：司法試験入門講座 本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、予備試験口述模試など

はじめに

私が伊藤塾に入塾した理由は、ちょうどコロナが流行り始めて、学校がオンラインになるなどした時期に、この時間を無駄にしたくないと考えたからです。私はもともと法曹志望で大学に入ったのですが、いつしかその目標を忘れて遊び惚けていました。そんな時ちょうどコロナが流行し、自分の人生を考える機会が与えられ、意を決して伊藤塾の門をたたきました。

私の勉強法

◇基礎学習について

基礎学習段階は、私が遅れて入塾したこともあり、とりあえず遅れを取り戻すことに終始していました。そのため、基礎が身に着いたのは二周目以降だと思います。
また、基礎マスターを受けるとともに、短答式の問題を復習として解いていたことも、かなり重要だったのではないかと考えます。これにより、知識の定着が早くなったと思います。他方で、基礎学習段階では論文的なことはあまりやっていませんでした。特に論文ナビゲートテキストを開いたのは論文マスターが開始した以降です。しかし私はこれにより、再度論文用にまとめなおす作業が必要となり、苦労しました。そのため、基礎段階から論文を意識した勉強をすることが大事だと思います。

◇論文学習について

論文段階では、最初はわからないなりに解いてみて、模範解答との違いやポイントとなる部分を押さえることを意識して復習をしました。このことにより、次に問題を解く際に、確実に点を積み重ねることが出来るようになったと思います。また、論証については基本的に論文ナビゲートテキストの論証を覚えていたのですが、不足しているものや、変更した方が良いものについては、積極的に別の論証を作り、そちらを覚えていました。さらに、論点を覚える際には、そもそもの問題の所在をかなり意識しました。この理解があると、論文の作成が非常に楽になると思います。

◇短答式試験対策について

短答式試験の対策として、私は基礎マスターテキストを読み込むとともに、伊藤塾学習支援システムをやり込んでいました。学習支援システムでは、各科目を各分野ごとにテストすることができるため、知識の定着にかなり役に立ちました。また、間違えた問題のみを集めて再度解き直すことができるため、弱点を徹底的に押さえることができ、非常に効率良く勉強できました。これ以外の模試などは一度も受けませんでした。

◇論文式試験対策について

論文対策については、論文マスターの勉強法でも述べた通り、失敗を恐れず、とりあえず解いたうえで、復習の際にポイントとなる点を意識することです。答案の型がある程度身に着くと、答案作成にあたって自由度が増すと思います。その際に、基礎となるポイントを落とさないようにし、問題の所在、論証、あてはめ、といったステップを必ず踏むということが大事だと思います。インプットは基本的に論文ナビゲートテキストを使い、アウトプットは論文マスターの問題研究テキストかコンプリート論文答練の問題で行いました。

◇口述試験対策について

口述対策は、民事に関しては要件事実の暗記、刑事に関しては手続きに関わる条文の暗記を中心に勉強しました。その際には基礎マスターテキストや大島眞一氏の『完全講義　民事裁判実務の基礎』を用いて勉強していました。
また、伊藤塾が開催する口述模試も用いました。この模試を受けることにより、事前に本番の具体的なイメージを持つことができ、ある程度落ち着いて本番の試験に臨むことができるようになったと思います。

学生生活との両立について

私が勉強を始めた頃及び勉強をしている時期は、主にコロナによって大学の授業がオンラインになっていました。そのため、従前の学生よりも、大学生活との両立がしやすい環境にあったと思います。もっとも、この利点は他の学生にも共通していると思うので、差をつけられないように、大学の授業を受ける時間以外は基礎マスターテキストを読んだりしていました。

法科大学院入試との併願について

法科大学院入試に特化した対策はしていません。上記の通り、論文マスターの復習を繰り返していました。

おわりに

伊藤塾は他の受験指導校とは異なり、サポートが手厚いと思います。口述試験前の休憩室はかなり精神的に助かりました。
また、塾生が多いため、コミュニティが大きく、様々な情報を得られた点も、伊藤塾だからこそだと思います。予備試験合格は司法試験合格のためのスタートラインに過ぎないという気持ちで、今後も勉学に勤しんで参ろうと思います。