法科大学院に入学してからも、結局は伊藤塾テキストに立ち戻り学習したことが良かった。
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H.Xさん |
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受講講座:司法試験入門講座 本科生+リーガルトレーニング、予備試験答練パック、予備試験口述模試など
法律の学習を始めた理由 | 私の「推し講座」 | 私の「推しフォロー制度」 | 合格のカギ(秘訣) |
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人の役に立つ仕事内容 | 論文マスター (入門講座) | 試験情報提供 (マイページ・メールなど) | 愚直な努力 |
はじめに
小学校の社会科の授業で小学6年生の時に裁判傍聴をしにいったことをきっかけに、法曹の世界に興味を持ち始めました。
中学校・高校時においても東京弁護士会主催の模擬裁判などのイベントに参加し、高校3年次には日本における絶対的終身刑の是非というテーマで約4万字の卒業論文を執筆しました。これらの活動を通じて、法律という道具を用いて人や社会のために役立てる人間になりたいと考えるようになりました。依頼者の悩みに寄り添い、また喜んでもらえる仕事を通じて社会に貢献したいと思い、弁護士を志すようになりました。
そして、大学入学後、法律を学ぶ中で、弁護士は社会貢献度が高いだけでなく、業務分野が広範であることや様々な人の夢を下支えできる点に魅力に気づき、現在に至るまで弁護士を志し続けています。
私の勉強法
◇基礎学習について
初めの数年は1回聴いて以降、あまり見返さないという怠惰な姿勢でした。膨大な量の基礎マスター講座を聴くことで精いっぱいだったからです。しかし、講義を聞いた際にわからないながらもくらいついてメモをとりマーカーを引きランク付けをメモしておいたことで、後々法科大学院受験時や、予備試験の論文の問題を解く中で、体系の理解や論点の理解をするのに立ち返ることのできる教材として大いに役立ちました。
法科大学院に通い、予備試験の受験と両立して勉強している現在においても、基礎マスターテキストに載っていない論点、ポイントは抑えなくてよいという良い指標になり、日々の勉強に役立てています。下手に基本書に手を広げすぎるよりも、最もメリハリのある教材は基礎マスターテキストだと思います。
◇論文学習について
上述のように、私は基礎マスター受講の段階から遅れてしまっていたため、論文マスターを受けるのも各科目遅れ気味でした。当初、基礎マスターを聴いてからでないと論文を受けても意味ないと思って先送りにして、どんどん受講も遅れていった結果、完全に流れに遅れてしまったことを今でも反省しています。しかし、どうにか1周してからは、法科大学院入試、予備試験、法科大学院の期末など大きな試験があるたびに、各科目を復習する方法として、問題研究を繰り返していました。
問題研究に載っている論点はどれも基本的な事項なので、最低限問題の所在、規範、あてはめ含め、理解しある程度記憶していなければなりませんが、逆にこれに載っていないことは周りの人もできないから応用問題だと割り切ることができ、今でも各科目の勉強の指針になっています。
◇短答式試験対策について
全年度分の司法試験、予備試験の過去問を何度も繰り返しました。1周目は全問解き、2周目以降はできなかった問題に絞って解くことで効率を上げていました。合格に必要な知識は基礎マスターテキストに全て詰まっているのですが、ただ漫然とテキストを最初から読んでいても短答が解けるようにはならないので、短答の過去問を解き、解説を読み、それでもわからないところや頻出のところは部分的に基礎マスターテキストを見るという方法をとることで、短答に必要な知識を効率的に修得できるようになると感じました。
全国公開短答模試の成績では短答に合格できそうになかったため、残り2週間必死になってどうにか短答に受かることができたので、模試を受けて危機感を持てて良かったです。
◇論文式試験対策について
上述のように私は受講が遅れていたため、学部時代は問題研究を繰り返すこと、とりあえず論文過去問マスターを繰り返すことに精一杯でしたが、これだけでも予備試験論文合格に必要な一定の基礎力は身についたと思っています。
昨年度からコンプリート論文答練を受け、また今年初めて短答に合格したため、論文直前答練を受けて論文を書く機会、時間、解く問題の絶対量を増やしたことで、ほぼ事案や論点を覚えてしまっていた問題研究を繰り返すという勉強法から一歩、論文力が上がったと実感しています。
全国公開論文模試では、今まで論文受験生の中で自分が相対的にどの辺の位置にいるかを全く分かっていなかったので、どうせ自分はビリなのだろうと受けたところ、体感ほど悪い順位ではなく、残りの1ヶ月近くをさらに集中して論文対策に割くことができ、また2日間は当日さながらのスケジュールを体験する意味でも有意義でした。
◇口述試験対策について
伊藤塾の模試を受けるにあたり、特典でいただいた過去の合格者の方が書かれた過去問全年度の再現集が最も役に立ちました。論文後から計画的に勉強している場合はともかくとして、合格発表後から2つの科目を仕上げるのは物理的に不可能ですし、刑事、民事ともに過去問と類似した問題が聞かれるところや、頻出の範囲があるため、過去問の検討は必須であると思います。また、模試は本番さながらの雰囲気を知るうえで役立ちました。
学生生活との両立について
私は法科大学院の最終学年ですし、最初の1、2年は無きに等しかったとはいえ、大学1年の時から伊藤塾に在籍していましたので、大学生活との両立ができていたら、法科大学院生ではないのだと思います。ただ、その分どうしても短期で受かることを主眼に置いていた訳ではないので(もちろん法科大学院入試段階では、そのようなスタンスでいたことをとても後悔しましたが)人生で一度しかない大学生活を勉強だけのために使うのでは後々振り返った時に虚しく感じるだろうと思い、サークル、アルバイト、ボランティアも精力的に行っていました。今、振り返ると充実した大学生活を過ごせたと自負しています。裏返して考えれば、これだけ最初に流れに乗り遅れてしまっても、Web受講で一気に追いつくことができたので、その点は自分のペースで学習でき、大変助かりました。
おわりに
長い時間がかかってしまいましたが、ここまで心折れずに予備試験合格を目指してこられたのは、ここで学習すれば間違いないだろうという伊藤塾の圧倒的な合格実績、シェアに裏付けられた教材や講義の質の高さです。
法科大学院に入ってからも、結局は基礎マスターテキストに立ち戻り、論文マスターテキストを暗記に用いていました。それくらい伊藤塾の教材には頼りきっていますし、伊藤塾を利用してよかったと思う何よりのことです。
来年の司法試験は制度変更により不透明な部分が多く不安でなりませんが、周りがどうであってもどのような変更があったとしても、今まで自分が積み重ねてきた勉強を信じ、愚直に努力し続け、必ず一発合格したいと思います。