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充実したカリキュラムのおかげで目標だった1年合格を達成

G.Xさん
慶應義塾大学法学部2年

大学在学中合格 学習1年で合格

大学1年生からスタート学習開始1年で合格

受講講座:司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験 全国公開論文模試、予備試験口述模試 など

私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
基礎マスター(入門講座)無料公開講座自分を奮い立たせる歌

はじめに

私は慶應義塾高等学校出身であり、慶應義塾大学に内部進学をしました。そのため、高校時代の三年間、時間をかけて自分の将来について考える時間がありました。自分のやりたいことや興味があることを仕事にしたいと思い、数々の本や放送番組、講演会に触れる中で、偶然手に取った弁護士の仕事についての本を読み、弁護士に興味を持ちはじめました。特に、扱う案件が過去の事件と全く同じことはありえず、自分の技量が試される点や、仕事仲間だけでなく顧客とも多くのコミュニケーションを取ることが大切な点、「弁護士」という職業の中には様々な業務内容があり、それを自分で選択することができる点に魅力を感じました。このような理由から法曹を目指し始め、2022年2月に実績のあった伊藤塾に入塾しました。

私の勉強法

◇基礎学習について

私は、憲法と民法の途中まで対面で基礎マスターを受講していました。なぜなら、次の講義までに復習をしなければならないという危機感から、ペースを乱さずに勉強ができると思っていたからです。しかし、先輩や一緒に勉強していた友達に感化され、2022年の夏から本気で1年合格を目指しはじめ、先聞きを開始しました。講義を受け、その範囲の短答の過去問を解き、足りない知識を基礎マスターテキストに補充する、ひたすらこの繰り返しでした。
私が工夫した点は、短答の知識を基礎マスターテキストに書き込む際のペンの色を一色にしたことです。これにより、基本的な知識とマイナーな短答知識の区別ができ、論文前や口述前に基礎マスターテキストを復習したいと思ったときに基本的な知識だけおさらいができるようになります。また、寝る前15分と起きた後15分、電車内の時間はひたすら論証を覚えることに徹していました。論証を覚えることによって、その科目の大まかな流れをつかむことができ、さらに、定期的に前の科目に触れることによって知識の回復ができます。論文式試験は論証を覚えなければ戦うことすらできないというのが私の印象なので、早い時期から論証を覚えることをおすすめします。

◇論文学習について

私は基礎マスターを先聞きしていましたが、勉強の進みが友達よりも遅く、短答式試験までに民法の論文マスターしか受講し終えていませんでした。(友達は大体2、3科目は受講し終えていたと思います。)論文式試験までの時間は2ヶ月もない中で、優先順位をつけるべく、私は以下のような計画を立てました。
・論文模試までに予備試験の過去問かつAランクの問題を◎〇△に従って解く。(民法、労働法、実務基礎以外)
・論文模試から論文式試験まではAランクの問題を全て答案構成にとどめる。(民法、労働法、実務基礎以外)
・民法はストックのみ答案構成をする。
・労働法は答案構成のみにする。
・実務基礎は過去五年分の過去問だけ解く。
・B+、Bランクの問題は時間があまったらやる。
このような計画のもとに勉強し、最終的には論文式試験までにAランクの問題のみ受講し終えました。大体、1日に民法のストック3問、その他のAランクの問題が7問というペースで勉強していました。論文マスターを全て受講していないという不安要素はありましたが、論証をほぼ完璧にしていたので、なんとか突破することができました。

◇短答式試験対策について

私は短答式試験の2ヶ月前から短答の直前期に入りました。私は短答模試までに基礎マスターの通読、短答の問題集1周とそこで間違えた問題1周、まとめノートの作成をしようと思っていましたが、間違えた問題を解く時間はなく、さらには会社法の通読と過去問もできませんでした。模試では一般教養が9点だったということもあり、合格基準点まで1点足りないという悔しい結果となりました。短答式試験までには会社法の復習はできましたが、間違えた問題の復習を全部はできませんでした。以上の私の経験から、短答の直前期は短答の2ヶ月半前には入ってほしいと思います。

◇論文式試験対策について

私は短答式試験が終わってからの2ヶ月弱、論文マスターのAランクの問題を消化するのに必死でした。問題を解き、講義を聞き、知らない論点があればそれを論ナビに貼って覚えての繰り返しでした。私は論証を覚えていなければ戦えもしないだろうと考え、論証を正確に覚えることを重視していました。また、論証をただ覚えるのではなく、その論点の実益とあてはめの仕方も一緒に押さえようとしていました。この作業が、今まで論文で書いたことのない論証が本番に出てきたときに、その論点に気づけたり、問題提起をどのようにしたらいいのかパッと考えることができたりしたきっかけになったと思います。

◇口述試験対策について

私は口述対策としては、大島本の上巻を読んで要件事実の復習をし、民法・民訴・刑法・刑訴の基礎マスターテキストのマーク部分を読み(刑法を特に丁寧に)、論証の復習をし、再現集を3周やり、再現集をやりながらまとめノートを作成しました。あとは、基本刑法各論も読みました。再現集は私が偶数年、友達が奇数年と分担し、お互いに出し合いました。短答論文に出てこなかった知識が口述に頻出だったりするので、口述用のまとめノートの作成はおすすめです。

「学生生活との両立について」

私は学習をはじめた5月にバイトを辞めましたし、サークルも法律系サークルに所属していますが、事務所見学会に参加させていただくのみで普段から活動しておらず、はっきり言って大学生活と勉強を両立していたとはいえません。私は1年合格を目指していたので、今思っても、勉強以外に時間を割いている時間がなかったなというのが率直な気持ちです。しかし、私がこんな生活をしていたのは私の勉強ペースがとても遅かっただけで、私の友達には恋愛やサークルと両立しながら1年合格をしている人もいるので、安心してください。勉強だけしないと1年合格できない試験ではないです。

おわりに

私がここまで来れたのは、基礎マスターや論文マスターのわかりやすい講義に始まり、模試やゼミなどの充実したカリキュラムのおかげです。また、全力で自分をサポートしてくれた家族、相談に寄り添ってくれた先輩、自信がなくなった時に励ましてくれた友達に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。
これから司法試験に向けての戦いが始まりますが、今まで通り自分にできることを精一杯やるのみです。今年で決めます!頑張ります!!



※プロフィールは2023年度合格時点のものです。