国家総合職の職務内容
国家総合職(法律区分)の職務内容についてご説明します。
国家総合職職員の職務内容は?
国家総合職職員は省庁のブレーンである!
国家総合職試験に合格し省庁に採用されると、各省庁の幹部候補としての道を歩むこととなる。
国家総合職職員は主として、政策の企画・立案、法律の制定・改正などに関する仕事を行う。国政に対する国民の要望を吸い上げかつ国益を考えた政策を決定して法案を作成し、内閣が国会に法律案を提出するのである。
管理職になるために、スペシャリストというよりはゼネラリストとしての資質を求められる傾向があることが特徴といえよう。
実際の職務について
それでは、法律案を国会に提出するまでには具体的にどのようなことが行なわれているのであろうか。
まずは、問題点の抽出から始まる。そして、その問題を解決するための多数の政策の中から最も良いものを選択する。次に、決定された政策を実行するために省庁内や他省庁との調整を行い、国会議員などへの説明・説得も行なわれる。
以上のような過程を経て法律案を作成し、国会へ法律案を提出するのである。
例えば、環境省では、土壌の汚染による人の健康への被害を防止するために、「土壌汚染対策法案」を作成し、平成14年2月15日国会に提出した。
また、政策の企画以外にも、総務などの仕事や、出先機関などで現場の仕事をしたり、他省庁や県庁などに出向して人事交流などを図ったりもしている。
国家総合職職員の転勤について
国家総合職職員は2~3年のサイクルで、原局や官房(総務や人事、会計などの部署)、出先機関を異動していくことが多く、転勤も全国規模で行われている。
また、海外に行くこともあるので、特に国家総合職職員には、語学力が求められているといえるだろう。