行政書士のバッジの花はコスモス?特定行政書士や補助者のバッジも解説

「行政書士バッジは何の花をモチーフにしているの?」
「行政書士のバッジってかっこいい!」
「バッジだけでも欲しい!」
と、士業のバッジの中でも高い人気を得ている行政書士のバッジ。行政書士バッジは、コスモスの花弁と「行」の文字が刻まれた重厚なバッジです。
モチーフとなっているコスモス(秋桜)には、「調和」「謙虚」といった花言葉があり、行政書士としての使命を表現しています。
バッジを手にした瞬間、行政書士としての自覚が芽生えたと話す人も多く、行政書士としての誇りと使命感の表れとも言えるでしょう。この記事では、行政書士バッジについて詳しく解説します。
・デザインに込められた意味
・行政書士バッジの種類
・行政書士バッジの入手方法 など
行政書士バッジに興味がある方は、是非ご一読ください。
【目次】
1.行政書士のバッジとは?
1-1.行政書士の徽章秋桜(コスモス)の花言葉
2.行政書士のバッジには種類がある
2-1.特定行政書士バッジ
2-2.行政書士補助者バッジ
3.行政書士バッジは常に着用するもの?
4.行政書士バッジの入手方法
5.【Q&A】行政書士バッジのよくある質問
5-1.コスモスがモチーフのバッジの職業は何ですか?
5-2.オークションサイトで販売されているバッジを購入しても良いですか?
5‐3.行政書士バッジはいつもらえますか?
6.まとめ
1.行政書士のバッジとは?
弁護士や司法書士と同様に、行政書士にもバッジ(徽章:きしょう)が存在しています。
バッジには行政書士の「行」の文字と、秋桜(コスモス)の花弁(はなびら)がデザインされています。行政書士の使命である「調和と真心」が、バッジによって表現されているのです。
毎年、多くの合格者が次のように話しています。
「登録証授与式で、バッジの入った桐箱をもらった瞬間に心構えが変わった」
「桐箱を開けた瞬間に、行政書士としての自覚が湧いた」
「身が引き締まる思いがした」
バッジを着用することで、行政書士としての誇りと責任を持ち、国民に寄り添った仕事ぶりを示すことができるのです。
1-1.行政書士の徽章秋桜(コスモス)の花言葉
行政書士バッジに描かれている秋桜(コスモス)には、「調和」「真心」といった花言葉があります。
行政書士には、依頼者の立場に立って真摯に業務に取り組み(真心)、法律家として社会の「調和」に貢献する役割が求められています。これらの花言葉は、まさに行政書士に求められる資質を表していると言えるでしょう。
規則により制定されている行政書士の徽章は、秋桜(コスモス)の花弁の中に「行」の文字を配したもので、調和と真心をあらわしています。行政書士の徽章が意味するように、行政書士は社会調和を図り、誠意をもって公正・誠実に職務を行うことを通じ、国民と行政との絆として、国民の生活向上と社会の繁栄進歩に貢献することを使命としています。(引用:行政書士の使命・倫理綱領|日本行政書士会連合会)
2.行政書士のバッジには種類がある
実は、行政書士のバッジは1種類ではありません。通常の「行政書士バッジ」の他にも「特定行政書士バッジ」や「行政書士補助者バッジ」があります。
2-1.特定行政書士バッジ
特定行政書士バッジは、特定行政書士だけに着用が許されたバッジです。通常の行政書士バッジよりも一回り大きく、裏面に「特定行政書士」の文字が刻まれているのが特徴です。
特定行政書士バッジを受け取ると、多くの方がバッジの大きさに驚きます。
「厚みや大きさに驚いた」
「胸元の存在感がすごい」
こういった感想を持つ人が多く、行政書士としての格式が高まったと感じる人も珍しくありません。
特定行政書士になるには、「特定行政書士法定研修」を修了して「考査」に合格することが必要です。「考査」は簡単ではありませんが、合格すると行政庁への「不服申立て手続き」なども扱えるようになります。通常の行政書士以上に専門性が高まるため、挑戦する価値は十分にあるでしょう。
※特定行政書士については、次の記事で詳しく解説しています。
→【特定行政書士とは?】メリットやできること、勉強方法について徹底解説!
2-2.行政書士補助者バッジ
行政書士補助者バッジは、行政書士補助者として登録した人が着用するバッジです。行政書士バッジと同様にコスモスの花弁がモチーフとなっていますが、中心の文字は「行」ではなく、補助者の「補」となっています。
行政書士「補助者」は、行政書士の指揮命令のもと、行政書士を補助する存在です。一般的な事務作業の他に、行政書士が行う書類の作成などもサポートできるため、補助者バッジ(徽章)を身に着けて仕事を行うことが義務付けられています。
(参照:行政書士会補助者規則 (準則)|日本行政書士会連合会)
3.行政書士バッジは常に着用するもの?
仕事中、行政書士は常にバッジを着用することになっています。
行政書士職務基本規則 第 22 条(行政書士徽章の着用等)行政書士は、職務を行うときは、行政書士徽章(以下「徽章」という。)を常に着用しなければならない。
ただし、実務上は、必ずしも全ての行政書士がバッジを着用しているわけではありません。普段から必ず身につけている人、公の場でしか身に着けない人など、行政書士によって様々です。
もっとも、着用することで、周囲からの信用が高まったり、仕事につながったりする等のメリットもあります。行政書士として駆け出しのタイミングでは、基本的には着用しておくことをオススメします。
4.行政書士バッジの入手方法
行政書士バッジは、試験に合格しただけでは入手できません。
合格後、都道府県の行政書士会に登録申請を行い、登録が完了するとバッジが支給されます。バッジの交付費用は、概ね3000円程度が目安です。
【行政書士バッジの入手するまでの流れ】
1.行政書士試験に合格する2.都道府県の行政書士会に入会し、行政書士登録を行う
3.行政書士会からバッジを交付してもらう
試験に合格しても、すぐに行政書士として登録する必要はありません。ただし、登録が完了するまでは、行政書士バッジも支給されないため注意しましょう。
5.【Q&A】行政書士バッジのよくある質問
5-1.コスモスがモチーフのバッジの職業は何ですか?
コスモスがモチーフのバッジは、行政書士が身につけている徽章(きしょう)です。行政書士の「行」の文字と、コスモスの花弁がデザインされており、「調和と真心」を表しています。
5-2.オークションサイトで販売されているバッジを購入しても良いですか?
オークションサイトやフリマアプリで販売されているバッジは、レプリカや偽物の可能性があるため、オススメできません。
5‐3.行政書士バッジはいつもらえますか?
行政書士バッジは、合格後、行政書士会への登録が終わったら交付されます。行政書士登録証授与式(交付式)で、登録証と一緒に交付されるケースも多いです。
6.まとめ
最後に、今回の記事のポイントをまとめます。
◉ 弁護士や司法書士と同様に、行政書士にもバッジ(徽章:きしょう)がある
◉ バッジのモチーフになっている花はコスモス
◉ 行政書士の使命である「調和とまごころ」を表している
◉ 試験に合格して、行政書士として登録すると交付される
バッジは、行政書士としての身分を証明するだけでなく、国民から信頼され、期待に応えようとする決意の表れでもあります。
行政書士を目指す方にとって、バッジの存在は大きな目標であり、モチベーションにもなるでしょう。
行政書士試験は簡単ではありませんが、継続すれば必ず合格できる試験です。
夢の実現に向けて、ぜひ一歩を踏み出してみてください。伊藤塾があなたの挑戦を全力でサポートいたします。

著者:伊藤塾 行政書士試験科
伊藤塾行政書士試験科は1995年の開塾以来、多数の法律家を輩出し、現在も業界トップの行政書士試験合格率を出し続けています。当コラムでは、学生・社会人問わず、法律を学びたいと考えるすべての人のために、行政書士試験や法曹に関する情報を詳しくわかりやすくお伝えしています。
