合格後の活躍 現役行政官からのメッセージ
公務員になるまでの軌跡、現在の仕事内容、これから公務員を目指す方への応援メッセージが記されています。
※勤務省庁、部署は取材当時の情報を掲載しております。取材以後、異動されている可能性がございます。
「官僚の仕事は激務だ、ブラックだ」とおもしろおかしくテレビなどで取り上げられることもある国家公務員総合職という仕事。その職に憧れや関心を持ちながらも、大変そうなイメージが先行して目指すのを躊躇している方もおられるかもしれません。
今回は、総合職若手職員として活躍している伊藤塾出身の先輩たちに、仕事の感想やこれから試験に挑戦する皆さんへのメッセージを寄せてもらいました。
キツい面もありますが「ここでしかやれない」魅力的な仕事です
人によって合う合わないはあるし、働き方についてはキツい面もありますが、 「ここでしかやれない仕事」をやってると思ってます。民間にもいろいろ魅力はあるとは思いますが、 政策を考えるとか 法律をいじるとかは、国の役所でしかできないので。ほんとに魅力的な仕事をしてると思ってます。事務官で入省するにあたっては、なにか特定の知識が求められるわけではないので、広くいろんな本を読んだり経験をしたりするのがいいんじゃないかなと思います。少なくとも試験に受かれば、一定程度の公務員として働く能力があるといえると思うので、試験に受かること以上に、変に入省後に備えてあれこれする必要はないと思います。むしろ、部活をしたり遊んだり旅行をしたり本を読んだりと、充実した学生生活をおくることが大切だと思います。
「大きな影響力のある仕事」にやりがいを感じる日々
1年目から 自分のアイデアが実際の施策や法解釈に影響するやりがいは国家総合職にしかないと実感してます。働き出すと知識に偏りが出るので、自分の志望省庁の所管分野以外のニュースや本も読んでおきましょう。
論文試験対策は「大量の」文章を「瞬時に」読むトレーニング
入省して8ヶ月ほど経ちましたが、すでに 政令改正や省令改正を任されている同期もおり、思っていた以上に法律の知識を生かせる場は多いです。また、仕事をする上では、 大量の文章を瞬時に読み解き、必要な情報や要点を得る力が求められます。専門記述や政策論文対策は、法律や政策についての知識を深めるだけでなく、そういった力をつけるための良いトレーニングにもなったと感じています。
受験時代に法律を学ぶことの大切さを仕事で実感
公務員試験は色々な勉強をしなくてはならず、何の役に立つのだろうと思うこともあるかも知れませんが、実際に働いてみると、その勉強全ては決して無駄にはなりません!特に、 法律はどんな業務にも絡んでくる大切な分野ですので、しっかり勉強しておけば、入省してからも、とても役立ちます!(実際かなり役に立っています!)公務員になるには、勉強面だけでなく、官庁訪問対策もしなくてはならず、この先、まだ辛いこともあるかと思いますけど、最後まで夢を諦めずに頑張って下さい!
どうすれば「より良い国」にできるかを日々考えています
国家は法令に基づいて全ての活動を行います。そのため行政官として働く上では、法律に強いほど業務も円滑に行うことができます。試験範囲も広範ですし、法律の勉強は大変だと思いますが、今やったことは行政官の知識の基礎になるので、前向きに取り組んでみてください!霞ヶ関では、 どうすれば日本をよりよい国にできるか日々考えています。皆様と同志として霞ヶ関で働ける日を楽しみにしています!
課題発見とそれを解決する法律・制度づくりが仕事
社会に必要なこと、時代に遅れてしまっている部分を見つけ出して、どう法律を作ったり、変えたりするかを検討することや、 法律に合わせてどういう制度を作っていくか、運用するか、というのを考えていくのが、国家公務員の大きな仕事の1つだと思います!学生のうちから法律を勉強されている皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。
ニュースで扱われる「社会に関する仕事」に携わる楽しさ
ニュースや新聞でも取り上げられるような、社会の動きに直結する仕事ができることが とても楽しく感じています。また、 法令を自らの手で作成、改正できることにもやりがいを感じます!
学びながら働く日々。自分の成長につながる仕事です
総合職というのは、 幅広い分野の知見に基づいて政策の企画立案を担う仕事です。学生時代は、専攻や志望省庁にとらわれず、様々な経験を積むことで、なりたい公務員像や志望動機の厚さにも磨きがかかると思います。社会人になって半年以上が経過しましたが、1年目職員らしく、日々学びながら働いています。試験を乗り越え、官庁訪問を乗り越え、晴れて公務員になっても まだまだ学びは続くのですが、その分 自分の成長につながる仕事だと思います。是非頑張ってください。
責任は大きいものの「世の中の役に立っている」実感と誇りを持てる仕事
現場で仕事をさせていただいておりますが、一番やりがいに感じるのは 正義を追及できることだと思います。何か事件があれば、仲間と力を合わせて解決に向けて捜査しますが、自分たちの仕事に迷いや戸惑いを感じることなく、全力で打ち込むことができます。警察にしか出来ないことはたくさんあり、当然期待や責任はその分大きくなるので大変な仕事ではありますが、 ”自分たちの仕事は世の役に立っている”と誇りに思える職業なのではないかと思います。警察の権限は大きいように見えますが、誤った使い方をしたら人権侵害になってしまうので、 警察活動は法律で厳密に縛られています。現場でやっていいこと悪いことを瞬時に判断しなければならない場面もあるので、法律に関する知識は必要不可欠です。そのために警察大学校に入校して勉強しますが、大学生のうちにある程度身につけておくと良いと思います。(自分は法学系ではなかったので苦労しました)また、技術革新に合わせて警察も進歩する必要があります。現場の声を聞きながら今後警察がどうあるべきかを考え、反映させていくのが総合職職員の仕事だと思います。警察庁に限ったことではありませんが、 日本を少しでも良くしたいと思っている人にはうってつけの職場だと思います。
形式重視が行政の基本。それでも自分の意志を持って仕事に向き合うことが大切
公務員の仕事には、いわゆる「お役所仕事」的な、形式重視な面があります。先例に倣い、ルールに従って、一つひとつの業務をきちんとこなしていく。それが行政の基本だと思います。しかし、だからこそ、 自分の意志を持って毎日の仕事に向き合うことが必要です。機械的に業務を処理するのは簡単なのです。その中で、安易な前例踏襲に流れずに、現実を見据え、変えるべきところを変えていく。そのための 武器になるのが正確な法律知識です。勉強は大変だと思いますが、諦めずにやれば結果は付いてきます。頑張ってください。
「官僚の仕事は激務だ、ブラックだ」とおもしろおかしくテレビなどで取り上げられることもある国家公務員総合職という仕事。その職に憧れや関心を持ちながらも、大変そうなイメージが先行して目指すのを躊躇している方もおられるかもしれません。
今回は、総合職若手職員として活躍している伊藤塾出身の先輩たちに、仕事の感想やこれから試験に挑戦する皆さんへのメッセージを寄せてもらいました。
キツい面もありますが「ここでしかやれない」魅力的な仕事です
人によって合う合わないはあるし、働き方についてはキツい面もありますが、 「ここでしかやれない仕事」をやってると思ってます。民間にもいろいろ魅力はあるとは思いますが、 政策を考えるとか 法律をいじるとかは、国の役所でしかできないので。ほんとに魅力的な仕事をしてると思ってます。事務官で入省するにあたっては、なにか特定の知識が求められるわけではないので、広くいろんな本を読んだり経験をしたりするのがいいんじゃないかなと思います。少なくとも試験に受かれば、一定程度の公務員として働く能力があるといえると思うので、試験に受かること以上に、変に入省後に備えてあれこれする必要はないと思います。むしろ、部活をしたり遊んだり旅行をしたり本を読んだりと、充実した学生生活をおくることが大切だと思います。
「大きな影響力のある仕事」にやりがいを感じる日々
1年目から 自分のアイデアが実際の施策や法解釈に影響するやりがいは国家総合職にしかないと実感してます。働き出すと知識に偏りが出るので、自分の志望省庁の所管分野以外のニュースや本も読んでおきましょう。
論文試験対策は「大量の」文章を「瞬時に」読むトレーニング
入省して8ヶ月ほど経ちましたが、すでに 政令改正や省令改正を任されている同期もおり、思っていた以上に法律の知識を生かせる場は多いです。また、仕事をする上では、 大量の文章を瞬時に読み解き、必要な情報や要点を得る力が求められます。専門記述や政策論文対策は、法律や政策についての知識を深めるだけでなく、そういった力をつけるための良いトレーニングにもなったと感じています。
受験時代に法律を学ぶことの大切さを仕事で実感
公務員試験は色々な勉強をしなくてはならず、何の役に立つのだろうと思うこともあるかも知れませんが、実際に働いてみると、その勉強全ては決して無駄にはなりません!特に、 法律はどんな業務にも絡んでくる大切な分野ですので、しっかり勉強しておけば、入省してからも、とても役立ちます!(実際かなり役に立っています!)公務員になるには、勉強面だけでなく、官庁訪問対策もしなくてはならず、この先、まだ辛いこともあるかと思いますけど、最後まで夢を諦めずに頑張って下さい!
どうすれば「より良い国」にできるかを日々考えています
国家は法令に基づいて全ての活動を行います。そのため行政官として働く上では、法律に強いほど業務も円滑に行うことができます。試験範囲も広範ですし、法律の勉強は大変だと思いますが、今やったことは行政官の知識の基礎になるので、前向きに取り組んでみてください!霞ヶ関では、 どうすれば日本をよりよい国にできるか日々考えています。皆様と同志として霞ヶ関で働ける日を楽しみにしています!
課題発見とそれを解決する法律・制度づくりが仕事
社会に必要なこと、時代に遅れてしまっている部分を見つけ出して、どう法律を作ったり、変えたりするかを検討することや、 法律に合わせてどういう制度を作っていくか、運用するか、というのを考えていくのが、国家公務員の大きな仕事の1つだと思います!学生のうちから法律を勉強されている皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。
ニュースで扱われる「社会に関する仕事」に携わる楽しさ
ニュースや新聞でも取り上げられるような、社会の動きに直結する仕事ができることが とても楽しく感じています。また、 法令を自らの手で作成、改正できることにもやりがいを感じます!
学びながら働く日々。自分の成長につながる仕事です
総合職というのは、 幅広い分野の知見に基づいて政策の企画立案を担う仕事です。学生時代は、専攻や志望省庁にとらわれず、様々な経験を積むことで、なりたい公務員像や志望動機の厚さにも磨きがかかると思います。社会人になって半年以上が経過しましたが、1年目職員らしく、日々学びながら働いています。試験を乗り越え、官庁訪問を乗り越え、晴れて公務員になっても まだまだ学びは続くのですが、その分 自分の成長につながる仕事だと思います。是非頑張ってください。
責任は大きいものの「世の中の役に立っている」実感と誇りを持てる仕事
現場で仕事をさせていただいておりますが、一番やりがいに感じるのは 正義を追及できることだと思います。何か事件があれば、仲間と力を合わせて解決に向けて捜査しますが、自分たちの仕事に迷いや戸惑いを感じることなく、全力で打ち込むことができます。警察にしか出来ないことはたくさんあり、当然期待や責任はその分大きくなるので大変な仕事ではありますが、 ”自分たちの仕事は世の役に立っている”と誇りに思える職業なのではないかと思います。警察の権限は大きいように見えますが、誤った使い方をしたら人権侵害になってしまうので、 警察活動は法律で厳密に縛られています。現場でやっていいこと悪いことを瞬時に判断しなければならない場面もあるので、法律に関する知識は必要不可欠です。そのために警察大学校に入校して勉強しますが、大学生のうちにある程度身につけておくと良いと思います。(自分は法学系ではなかったので苦労しました)また、技術革新に合わせて警察も進歩する必要があります。現場の声を聞きながら今後警察がどうあるべきかを考え、反映させていくのが総合職職員の仕事だと思います。警察庁に限ったことではありませんが、 日本を少しでも良くしたいと思っている人にはうってつけの職場だと思います。
形式重視が行政の基本。それでも自分の意志を持って仕事に向き合うことが大切
公務員の仕事には、いわゆる「お役所仕事」的な、形式重視な面があります。先例に倣い、ルールに従って、一つひとつの業務をきちんとこなしていく。それが行政の基本だと思います。しかし、だからこそ、 自分の意志を持って毎日の仕事に向き合うことが必要です。機械的に業務を処理するのは簡単なのです。その中で、安易な前例踏襲に流れずに、現実を見据え、変えるべきところを変えていく。そのための 武器になるのが正確な法律知識です。勉強は大変だと思いますが、諦めずにやれば結果は付いてきます。頑張ってください。
外務省
大臣官房人事課 課長補佐
高栁 啓太(たかやなぎ けいた)さん
日の丸を背負って、歴史を紡ぐ、未来を創る
「外交」の目的は、国際社会の中で日本の安全と繁栄を確保し、国民の生命と財産を守ること。それは、「国家」の存在意義そのものと言っても過言ではありません。そのミッションを果たすべく、外務省では、外務本省と世界の約230か所に展開する在外公館の外交官一人一人が全人格をもって、それぞれの持ち場で違いを生み出しています。そのフィールドも安全保障、経済、開発協力、地球規模課題、広報文化、国際法、インテリジェンス等、実に幅広いのが特徴です。そして数年毎に異なる国・地域、分野に身を置く中で、それまでの考え方や世界観が揺さぶられる。外交の魅力の一つは、このスケールの大きさです。外務省には多様な人材を受け入れる懐の深さがあります。外交の分野が多岐にわたっている上に、出身大学、専攻分野、海外経験の有無等で選考されるほど外交の仕事は単純ではありませんし、この国にも余裕はありません。国際社会が時代を画する変化の中にある中、一人でも多くの志ある学生に外交官を志してほしいです。(2023年11月・記)
環境省
大臣官房秘書課 人材育成専門官
加藤 哲久(かとう てつひさ)さん
誰かがやらなくてはならない仕事がここにある
私は、仕事選びをするにあたって、自分や自分の所属する組織のためではなく、他者のためになる仕事をしたいという考えから、国家公務員総合職を志しました。環境省については、様々な選択肢をみていく中で偶然出会い、説明会などでお話を聞かせていただく中で、公害対策から始まる環境省という組織が、まさに「誰かがやらなくてはならない仕事」を担う役所であり、私が志した公務の姿と重なっていると感じたことから入省を希望し、ご縁があって今日に至ります。環境省では、環境という観点から幅広い分野に関わりつつ、一貫して「人と環境を守る」という信念を持ち、気候変動をはじめとした重要な社会課題に向き合っています。環境分野への取組は企業活動等においても益々重要視されるようになってきていることから、環境政策への期待はこれまで以上に大きくなっており、法律、予算、その他様々な政策ツールを駆使し、よりより社会作りのため、日々奮闘しています。是非オンラインでも対面でもいいと思うので、各府省の職員と会う機会を作っていただき、職員の働き方や職員の思いを聞いてみてほしいと思います。これを読んでいただいた皆様とどこかでお会いできることを楽しみにしております。(2023年11月・記)
金融庁
総合政策局秘書課 人事企画室長
反町 泰貴(そりまち やすたか)さん
「金融」を通じて日本を豊かに
社会経済のグローバル化とデジタル化が急速に進んでいます。こうした動きを支えているのが、お金の流れ「金融」です。金融に対するニーズについて例を挙げます。地球温暖化を止めるために、脱炭素化技術の実用化に向けて必要となる多額の資金、AI(人口知能)など最先端の研究開発を行うベンチャー企業への成長資金の供給。人口減少や少子高齢化の影響を強く受ける地域経済の活性化、住宅購入や老後の安心のために、国民の金融資産を安定的に増やしていくこと。金融庁では、こうした社会課題の解決に「金融」というツールで挑戦しています。そのために、日々、世界の動きに目を凝らし、金融資本市場や金融機関がその役割を十分に果たせるように、金融機関のモニタリングや制度整備に取り組んでいます。変化の激しい金融というフィールドで、日本をより豊かにしていくために、金融庁の仕事には終わりがありません。柔軟な発想で、多様な立場を尊重しながら、一緒に議論することができる皆さんをお待ちしています。(2023年11月・記)
経済産業省
大臣官房秘書課 課長補佐
末政 憲司(すえまさ けんじ)さん
一度きりの人生、どこまでも現実的に、社会を一歩でも前へ
この国の真の繁栄とは何か。繁栄のために社会をどうデザインするか-。残念ながら正解はありません。正解のない世界に飛び込むことは、不安でしょうか。経産省は複雑化する経済社会、多様化する価値観に向き合いながら、多義的な“豊かさ”を志向します。それぞれの職員が、それぞれの変えたい“原風景”を持ち、現場を駆けずり回りながら自ら課題を設定します。その解決のために、経産省の枠、官の枠、日本の枠すら超えて、関係者を巻き込んでいきます。経産省には、人材に惜しみなく投資する風土、新しい提案を受け入れる柔軟性、それを実現できるだけの実行力があります。そして何より、最前線で世の中を変えてきた、百戦錬磨の先輩たちがいます。この場で揉まれた5年後の皆さんは、全くの別人になっているはずです。そして、今は強大な怪物のように見えている社会の課題も、等身大の取っ組み相手に見えているはずです。世の中には、ビジネス、法律、アカデミア、様々なプロがいます。特定の政策分野のプロもいます。しかし、官民を巻き込んで世の中を変えられる“社会のリーダー”は多くありません。皆さんを“社会のリーダー”として猛烈なスピードで育て上げ、社会課題解決に正面から切り込むことにおいて、経産省の右に出る組織はありません。社会を本気で変える気概を持った皆さんのチャレンジを待っています。(2023年11月・記)
警察庁
長官官房人事課 課付
世のため人のため現場の警察官のために、闘い続ける
20年、30年経ってもやりがいを感じられる仕事がしたい。そう考えていた私は、時代が変わっても揺るがない、国民の安全・安心を守るという「使命」と、その使命を果たすために日々奮闘する「人」に惹かれ、警察庁の門を叩きました。これまで5年間にわたり、国際会議への出席や道路交通法の改正、現場での捜査指揮等、想像以上に幅広い業務に携わってきましたが、全ての仕事の根幹には「世のため人のため現場の警察官のために」という思いがあります。その思いの原点は、入庁1年目の都道府県警察勤務にあります。警察庁総合職職員は、全員入庁1年目に都道府県警察勤務を経験しますが、私も兵庫県警察で、被害者の声に耳を傾け、最前線で闘う仲間の姿を見て、自らも警察官の一人として「当たり前の安全・安心が守られる社会を作りたい」という思いを強くしました。その思いは霞が関にいても変わることはありませんし、キャリアステップの中で再度都道府県警察での勤務を経ることで、決して机上の空論ではない手触り感のある政策立案に携わっている実感があります。気概溢れるみなさんと一緒に日本の治安を守り、創り上げる日々を心待ちにしています。(2023年10月・記)
厚生労働省
大臣官房人事課 企画官
松本 直樹(まつもと なおき)さん
国民の生命・生活を支える仕事
この世に生を受け、健やかに成長し、大切な人たちとともに、最期の瞬間まで自分らしく生きる。誰もがそんな人生を当たり前に享受できる社会を将来にわたってつくり続けること。それが私の考える、職員一丸となって目指したい日本の未来像です。日々のニュースで厚生労働省という言葉を聞かない日はありません。厚生労働省の担う分野は、それだけ身近で、国民の生命・生活に大きく関わります。少子高齢化が進む中、社会保障制度の維持や、国の経済成長の基盤となる労働力のあり方が、我が国の重要課題となっています。厚生労働省の施策は、財政・経済政策としても重要性を増しています。厚生労働省での仕事は、霞が関にとどまりません。ハローワークや労働基準監督署、検疫所といった第一線の機関を通じて、また、自治体、関係団体・NPO、地域で取組を進めている方々との協働を通じて、施策を行っています。自治体や地方機関に出向したり、各国の日本大使館や国際機関で活躍する機会も多くあります。一人ひとりに寄り添いつつも、経済、財政、地方、国際といった広いスケールのなかで、目指すべき未来に向けて一緒に取り組んでいただける方のご来省をお待ちしています。(2023年11月・記)
国土交通省
物流・自動車局物流政策課 総括課長補佐
内波 聖弥(うちなみ せいや)さん
チームワークで乗り越える
私は元々研究職志望だったのですが、造船業をテーマにした卒論執筆の際、造船業に関連する事業者の方々から、政府でないと解決できない問題があるといわれ、国家公務員が担う役割の重要性を改めて痛感し、国家公務員を目指しました。その中でも、幅広い業界を担当し、色々な分野の仕事ができること、また、官庁訪問で、先輩方からとても熱い話を聞かせていただき、同じ環境で働きたいという思いから、国土交通省を選択しました。現在、私は、トラックドライバーの時間外労働規制が適用されることにより、モノが届かなくなることが懸念されるという、物流の「2024年問題」に取り組んでいます。物流事業者にヒアリングを行い、課題を洗い出し、課題解決に何が必要か、どのような対策であればみんなが納得するか、ひたすら事業者や有識者、関係省庁等に相談しながら考える日々を過ごしており、とても楽しいです。特に、物流の効率化のためには、いわゆる「荷主」の協力が必要不可欠であるため、省庁や業界の垣根を越えて課題解決に取り組んでいます。このように、色々な人の知恵や力を借りながら、みんなで大きな運動にして課題解決に向かっていけるということは、国家公務員の大きなやりがいであると思います。一緒に霞ヶ関で働けることを楽しみにしています!(2023年11月・記)
財務省
大臣官房秘書課 課長補佐
鈴木 涼平(すずき りょうへい)さん
国の信用を守り、希望ある社会を次世代に引き継ぐ。
私は、「日本という国をいっそう豊かなものにし、そして次世代に引き継ぎたい」という思いを抱き、公に対して貢献することができる国家総合職を志望しました。追求すべき「豊かさ」について不断に考え続け、そして政策を通じて実行に移すことにキャリアを通じて携わり続けたいと考える中で、多様な政策ツールを駆使して国家のリソース配分を司るという役割、そして「日本のグランドデザインを描く」というミッションに深く共感し、財務省の門を叩きました。人生における大切なことを考える中で、「誰かのため」「国のため」「公のため」といった「自分ではない何かのため」という要素があるのであれば、国家総合職という職業を、自信と誇りを持って選んでもらえると思います。そして、日本という国の舵取りを担う気概がある人にとって、財務省という職場はやりがいに満ちたものであるでしょう。志ある皆さんを、国家総合職、そして財務省の仲間としてお迎えできる日を心から楽しみにしています。(2022年11月・記)
総務省
大臣官房秘書課 課長補佐
白石 牧子(しらいし まきこ)さん
一人の行政官として、これからの日本の課題に立ち向かってみませんか。
総務省は、国家行政のマネジメント、国・地方の総合的な統治機構改革、経済成長の要となる情報通信産業の育成を通じて、新時代の日本を創成する大きな役目を担っています。そして、目まぐるしい変化の時代にあって、小手先の改革ではなく、世界の潮流、国家全体、地方、霞が関を見渡して、変化を求め、社会経済情勢に適応した行政の在り方を常に模索し続け、それを実現すべく、また総務省自らも変わり続けています。皆さんは、今、職業選択という、自分が人生で何を成し遂げたいか決める重要な選択をする時期を迎えていると思います。社会・国民のため大きな政策決定に関わりたい、社会のために尽くしたいという思いが揺るがず、常に変革を目指したい、そんな人には是非総務省を一度見てもらいたいと思います。私自身は、様々な社会課題について、評論家でも傍観者でもなく、当事者として取り組みたいと考え、それを叶えることができる総務省の門を叩きました。入省後に経験した業務は多岐に渡り、やり遂げるたびに達成感・充足感で満たされています。皆さんも、そんな職場で、一人の行政官として、これからの日本の課題に立ち向かってみませんか。きっと皆さんの「この国をよくしたい」という思いを実現できる場を提供できると思います。(2023年11月・記)
デジタル庁
戦略・組織グループ 人事 参事官補佐
由本 聖(よしもと しょう)さん
日本を、アップデートする
皆さんにとって今最も身近なモノは何でしょうか。一日のうち、最も触る時間や回数が多いのは何でしょうか。国民のほとんどがスマートフォンをもっており、あらゆる国民の生活にデジタルが浸透している時代が到来しています。これまで政府というのは、手続きのため役所に足を運ばなければならず、「縦割り行政」や「お役所仕事」と揶揄されるように、行政からの目線、つまり提供者側の論理で公共サービスを考えがちで、その顧客(ユーザー)である国民の目線で考え切ることができていませんでした。コロナ禍においてその課題が顕在化し、この国全体のデジタル改革が求められています。こういった社会課題を解決し、ユーザー中心の公共サービスを創出するため、「優しいサービスのつくり手へ」、「大胆に革新していく行政へ」といったビジョンをもとにデジタル庁は生まれました。新しいスタートアップ官庁であるデジタル庁は、これまでにない官民融合の組織になっています。「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化を」共に目指してみませんか。(2022年10月・記)
内閣府
大臣官房人事課 課長補佐
栁澤 泰洋(やなぎさわ やすひろ)さん
霞が関の中心で、国政上の重要政策に関わってみませんか
「内閣府」と聞いても何をやっているかピンと来ないかもしれません。実は、日々のニュースや新聞で取り上げられる政策の多くに「内閣府」が関与しています。それはなぜか。内閣府は、総理大臣のリーダーシップを直接支えるために設立され、その時々の国政上の重要政策を取り扱っているからです。例えば、一見すると厚生労働省や国土交通省がやっていると思われる、障害者政策や防災対策も、国の政策の方向性を決めているのは内閣府なのです。内閣府は本当に幅広い分野を所掌しています。私もそうしたウィングの広い内閣府に惹かれ入府しました。入府後内政から外交まであらゆる分野に携わり、様々なバックグラウンドを持つ同僚と一緒に仕事をすることで、常に知的好奇心が刺激されています。時には、政権の一丁目一番地であった新しい組織(消費者庁、こども家庭庁)を創設するという仕事にも携わり、大きな達成感を得ました。私自身伊藤塾で学んだ経験を持っています。ここで学んだ幅広い法的知識を国家公務員総合職の現場で活かしています。我々と一緒に、霞が関の中心で最新の重要政策に関わってみませんか。(2023年10月・記)
農林水産省
大臣官房秘書課 監査官
笠原 健(かさはら けん)さん
「国の基」を支える
人生一度きり、せっかくなら大きな仕事をしてみたいと考えたこと、これが私が国家公務員を目指したきっかけです。「国を動かす」という国家総合職の仕事の大きさに心惹かれました。また、国を動かす原動力となるのは、「人」です。その人の原動力となるのが「食」です。まさに「国の基」となる食、その安定供給を一手に担う農林水産省こそが、日本を根本から支えていく政策を担っていると考え、その一端に携わるべく選択しました。食を生み出す農業は、現在、基幹となる従事者が大幅に減少するなどまさに危機的状況を迎えてます。裏を返せば、国の力を最も必要としている分野であり、国の政策によってピンチをチャンスに変えることができる産業です。日本は現在、人口減少社会に突入しており、これまで実施してきた政策を一から根本的に見直す必要が生じています。農林水産業においても、人口減少により国内需要が減る中、産業として更に成長するため、国内偏重であった施策を海外マーケットまで視野にいれて構築し直すなど、新たな視点・感覚が重要となっています。こうした課題は乗り越えるにはとても高い壁ですが、確実に皆さん自身を成長させてくれるものです。やりがいと責任感のある就職先である公務員・農水省の門を是非叩いてみてください。(2023年11月・記)
防衛省
防衛省大臣官房秘書課 部員(課長補佐)
安田 侑樹(やすだ ゆうき)さん
人を守り、時代を担う ~歴史の当事者として~
私たちは、ロシアによるウクライナ侵略の現実を突きつけられ、当たり前の日常が崩れ去る姿を目の当たりにしています。先人たちが紡いできた日本は、自由と平和を長く享受することができました。子供を連れて休日の公園に行った際、ふと、こんな平和な日常を、子供・孫の代まで引き継いでいきたい、そんなことを考えました。防衛省は、そんな日常を、人々の営みを(言い換えれば、自由で平和な日本の歴史と伝統を)守り抜くために存在します。同時に、混沌とした国際情勢の中で、国際社会の平和と安定のため、厳然とした国家意思を示すことが期待されています。日本が直面する安全保障上の課題は、多様化・複雑化の一途にあります。仕事のフィールドは、陸・海・空にとどまらず、宇宙・サイバー、先端技術へ。だからこそ、熱意ある皆さんと、一緒に立ち向かっていかねばなりません。防衛省は、仕事のフィールドが拡大していることはもちろん、個人として成長する機会が存分にあります。仕事にお金をもらう以上の「何か」を探している学生の方は、是非一度防衛省の説明会に足を運んでみてください。(2022年11月・記)
法務省
法務省矯正局総務課 補佐官
伊東 大助(いとう だいすけ)さん
「社会秩序の根幹を支える」
法務省は、社会正義を実現することを使命とした役所です。特に、矯正の仕事は、法規・制度の運用のみではなく、刑務所、少年院等で被収容者への働き掛けを日々実践し、国民の皆様が犯罪被害を受けることのない安全で安心して暮らせる社会の実現のため現場主義を貫いていることから、公に尽くしたいという想いもあり、法務省を志望しました。第208回通常国会において、「刑法等の一部を改正する法律」が成立し、拘禁刑が創設されることとなったことから、今後は、刑事施設においては、受刑者の資質・特性を踏まえた柔軟な処遇が展開できるようになります。拘禁刑の円滑な導入に向けて、矯正職員の人事管理や人的体制の整備等を含め、現在の職責を果たしたいと考えております。令和元年には、法務副大臣秘書官として、副大臣が国会や政府の会議等で御説明される際や、担当部局から案件の説明を受けられる際のサポートを行うほか、政府首脳との交渉や海外メディアの会見に陪席する得難い経験をすることができました。採用後は、例えば、刑務所首席矯正処遇官になれば、被収容者への働き掛けはもちろん、100人以上の部下職員を指導する必要があり、重責となりますが、矯正は上級幹部を志し努力する職員に対して、サポートを惜しまない職場です。官庁訪問でお会いできるのを楽しみにしております。(2023年10月・記)
文部科学省
総合教育政策局教育DX推進室 室長補佐(総合職(事務系)リクルート特命プロジェクトチーム)
稲葉 めぐみ(いなば めぐみ)さん
人と知の力を通じて日本の未来を創る仕事
全ての人が力を発揮し、幸せに生きられる社会を実現したい。資源や土地の少ない日本だからこそ、「人の力」を通じて世界でのプレゼンスを高めたい。このような思いから、私は文部科学省の門を叩きました。入省し、様々な教育政策に携わる中で、日本の子どもたちの学力が世界トップレベルであること、学校が単なる知識の伝達のみならず、子どもたちの居場所であり、社会性や人間性の形成の場として重要な役割を果たしていることなど、日本の教育の成果や強みを再認識しました。一方で、今日の日本には、学校のデジタル化や子どもたちの多様性への対応、学習意欲の向上など、喫緊の課題も多くあります。私たちの仕事は、日本や子供たちの未来のために、今まで築き上げられた強みをさらに磨き上げながら、課題に向き合い、改善策や新しい学びの在り方を検討し、実現していくことです。百人百様の意見を持つ様々な関係者との合意形成は難しくもありますが、それらを政策に落とし込み、豊富なツールを使って実現できることこそが文部科学省で働く醍醐味であり、そのプロセスはとてもやりがいがあります。また、教育に加え、文化、スポーツ、科学技術など、活躍できるフィールドが多いのも文部科学省の魅力のひとつだと思います。志ある皆さんと日本の未来を築いていけることを楽しみにしています。(2023年11月・記)
公正取引委員会
官房人事課
池澤 大輔(いけざわ だいすけ)さん
人々が生き生きと輝ける社会の基礎をつくる
経済活動を公正かつ自由に行うことができる環境は個々人の人生の礎である。そんな思いを胸に公正取引委員会の門を叩いて、約15年が経ちました。その間、公取委が果たす役割は、年を追うごとに拡大してきました。カルテルや談合など独禁法違反行為の取締りは引き続き公取委にとって大きな仕事ですが、加えて、デジタル市場における競争促進、フリーランスの取引適正化など、次々と生まれる新しい政策課題に対応してきています。最近では、賃上げの実現に向けた労務費の円滑な転嫁という政府の重要課題に他省庁と協力して取り組んでいるほか、2023年11月に公取委が開催したG7会合では、AIと競争等に関する議論を主導し、G7の各国競争当局とともにコミュニケ(共同宣言)を取りまとめました。個別事案の解決に取り組みつつ、競争の観点からより大きな経済政策にも関与することができる。総合職として公取委で働くことの大きな魅力の一つだと思います。公取委は、定員約920名余りと比較的小規模な組織ですが、その分幹部を含む職員間の距離が近く、日々闊達に議論を戦わせながら仕事をしています。本メッセージをご覧になり、公正かつ自由な競争を守り日本経済の発展に寄与するという我々のミッションに少しでも興味を持たれた皆さん、是非一度公取委の業務説明会を覗いていただければと思います。(2023年11月・記)
衆議院法制局
第四部第一課 調整主幹
小野寺 容資(おのでら ようすけ)さん
求ム! 若い力
あれ?衆議院法制局の職員って「行政官」なの?そう思ったアナタは鋭い!衆議院法制局は「立法府」の機関なので、衆議院法制局の職員は「行政官」ではありません。国会で何をしているのかというと、主に国会議員と一緒に法律案を作っています。国会議員と何度も打合せを行って国会議員の政策を整理していき、それを法制度として組み立て、最終的には条文の形にしていく。また、時には別のアプローチを提案する。これが私たちの仕事です。ですから、衆議院法制局の職員は、今流行りのコンサルタントのようなものだと例えることができるかもしれません。ただし、そんじょそこらのコンサルタントとは訳が違います。だって、国家公務員として、当事者の一人として立法に関わり、この国の法律を作るのですから。この仕事は、誰かがやらなければならないものですし、誰でもできるものでもありません。私たちは一緒に働く仲間を常に探しています。説明会でお会いしましょう。(写真は臨時国会に向けて気合を入れる筆者)(2023年11月・記)