模擬面接で「もう大丈夫!」と太鼓判を押していただいたので、本番では落ち着いて受けられました。
H.N さん(22歳)
●最終合格:国家公務員Ⅱ種、裁判所事務官Ⅱ種
●内定:経済産業省(国家公務員Ⅱ種)
●予定進路先:経済産業省
●受講形態:在宅インターネット
●伊藤塾受講講座:〔入門講座〕 地方上級・国家Ⅱ種本科生+択一・記述トレーニング
〔オプション〕 併願裁事刑法
※プロフィールは、2011年合格時点のものです。
はじめに
私が公務員の受験を考えはじめたのは大学3年生の頃でした。伊藤塾に決めた理由は、法律に強いイメージがあったということと、入塾のとき、担当者の方がとても親身になって相談に乗ってくださったからです。
しかし、曖昧な気持ちのままで入塾したためか、勉強を続けられず、その時は民法・憲法・行政法の講義しか終わらせることができないまま受験し、1次試験に不合格でした。それまでは民間企業の就職活動も行っていましたが、改めて公務員になりたいと思い、大学4年の10月に既卒で公務員試験1本に絞ることを決めました。
そこで伊藤塾の再受講制度を利用して、再度伊藤塾のお世話になることにしました。
私がとった勉強方法
専門科目試験(択一式)対策について
私は民法と憲法が特に重要だと思いますが、民法が苦手で、これ完を年明けから試験日までに大体4回以上、間違えやすい問題は8回ほど解き、間違えた問題は特に繰り返すようにしました。ただ、できた問題でも、試験が終わるまでは何度も繰り返すことが重要だと思います。民法以外のこれ完は、3回程繰り返しました。
また、私は伊藤塾から送られてくる教材だけを使用しました。講義を受けて重要な部分にはラインマーカーを引き、学んだ知識をテキストに書き込むことで、知識の定着や理解を深めるように努めました。また試験の2ヶ月ほど前から、よく間違える頻出問題を1冊のノートにまとめておくことで、試験前のわずかな時間でも不安な箇所をまんべんなく復習できました。
専門科目試験(記述式)について
私は択一の対策に追われ、記述対策をはじめたのは都庁の試験の1ヶ月前くらいだったと思います。しかし憲法は内田講師の講義で、文全体で内容を把握するようにしていたために、記述対策の導入が自然とできており、取り組みやすかったです。また憲法以外に選んだ政治学と行政学はさらにギリギリになって対策を始めました。時間がなかったため、割り切って頻出や絶対重要な論点を完璧にするようにしました。このとき重要だと思ったのは、重要単語や判例名から内容を自分で説明ができるように理解して覚えるということです。ただ、2ヶ月前には対策を始めることを本当におすすめします。
教養試験科目(択一式)対策について
数的処理は苦手だったので、自分ができる問題を確実に解いて最低限の点数を確保することに努めました。簡単な計算問題の解法から教えてくれるので、数的処理を後回しにしている人は、年内に授業を受け終えてから「これ完」に着手することを本当におすすめします。
教養科目試験(記述式)について
私が東京都庁に失敗した原因は、この教養記述にあったと思います。都庁は教養記述重視といわれているので、受験される方は伊藤塾の添削制度のほか、自分で出そうな論点を考えて、書く対策を行ったほうがいいと思います。ただ、伊藤塾の添削制度では客観的なアドバイスをしていただけたのでとてもよかったです。
面接対策・集団討論について
私は裁判所事務官Ⅱ種試験と国家Ⅱ種試験の面接前に、伊藤塾の模擬面接を受けました。本番よりも厳しい面接内容でしたが、その時の的確なアドバイスと「もう面接は大丈夫」という太鼓判を押していただいたおかげで本番では落ち着いて受けられましたので、必ず模擬面接を受けたほうがよいと思います。そして一番大事なことは、つたない言葉でも自分の素直な気持ちと熱意を伝えることだと思います。また面接カードは講師だけでなく、民間企業の就職活動を成功させた友達にも添削してもらいました。
官庁訪問について
官庁訪問で一番悩んだのは、その日程調整です。訪問する官庁の優先順位を明確にするために、合格発表前であっても官庁主催の説明会に積極的に参加したほうがよいと思います。希望省庁と他省庁との差異を面接で述べる際にも役立つので、希望省庁以外の説明会にも参加することをおすすめします。また官庁訪問での面接方法は官庁によって違いがあるので、説明会での質問や、「面接対策BOOK」、インターネットなどで情報収集しておいたほうがよいでしょう。
受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー
私が入塾した時期には通学の講義の半分以上が終わっていたことと、自分の都合で受講できる方がよいと思ったことからインターネットで受講していました。ネット受講は講義を2倍速で受講できるのでとても便利でしたが、計画的に進めないと講義がたまってしまうので、「必ず終わらせるんだ」という強い意志が重要だと思います。
また4月に入ってからは柳原講師と特に試験前など定期的に面談していただきました。この面談のおかげで自分に何が足りないのかということや明確な目標を設定することができ、勉強が進めやすくなりました。
直前期と試験当日
私は年明けからは専門科目は「これ完」のみを行っていました。試験に対する不安は、「これ完」でできる問題を増やしていくことにより解消するしかないと思います。ただ、裁判所事務官Ⅱ種試験の試験本番直前に、選択するつもりだった経済に強い不安を感じたため、12月中に講義だけは受けていた刑法に科目を変更し、2日間で「これ完」を2回程繰り返して挑んだところ、10問中7問とることができました。刑法は出る判例が決まっていることと、文章の穴埋めが多いので、国語が得意な人には点がとりやすいと思います。時事はどの試験種でも出題され、細かいことが問われることも多いので、直前期の講義は必ず受講してください。
合格、内定と進路決定
私は裁判所事務官Ⅱ種試験と国家Ⅱ種試験に最終合格することができ、第一志望だった経済産業省から内定をいくただことができたので、迷わずそちらに決めました。
モチベーションの維持について
私は短期集中型だったので、年明けからは月1~2回のペースで他の受験指導校の模試を受験し、それをペースメーカーとして勉強の目標や計画を立てていきました。しかし本番の試験期間が始まってからは気が抜けてしまい、最もモチベーションの維持に苦労しました。多くの人がそうなってしまうそうなので、最初に受ける試験までに、いかに勉強しておけるかが大事だと思います。
最後に
公務員の就活は最後の内定が出るまでに何ヶ月もかかります。私と同じように既卒の方はもちろん、誰もが落ちるかもしれないという不安に押しつぶされそうになると思います。しかし「絶対に今年決めるんだ」という強い気持ちを持ち、自分は胸をはって勉強したといえるくらい勉強して、未来をつかんでください!本当に応援しています!!