地方の方は電話カウンセリングを活用してください。親身になって相談を聞いてくれます。
S.Yさん(22歳)
●最終合格:国家公務員Ⅰ種試験 法律職、大阪府
●内定:総務省
●予定進路先:総務省
●受講形態:通学フレックス
●伊藤塾受講講座:〔入門講座〕 国家Ⅰ種法律職プラス地上国Ⅱ本科生+リーガルトレーニング 〔オプション〕 国Ⅰ法律職記述試験対策講座、 国Ⅰ直前総合試験対策講座 ※プロフィールは、2011年合格時点のものです。
はじめに
私が公務員試験の勉強を始めたのは大学3年の春でした。法曹などの進路も考えましたが、私の性格上、専門性を高めるよりも、幅広い視野をもって仕事をすることの方が向いていると思い、日本で一番広いフィールドを持っていると考えられる国家公務員を志望しました。勉強を始めるにあたって、数ある受験指導校の中から伊藤塾を選択したのは、①大学での説明会で合格までの道筋を明確に示してくれていたこと、②法律関係の資格には定評があったこと、③全てが含まれているオールインワンタイプであったこと、の3つの理由からです。
私がとった勉強方法
専門科目試験(択一式)対策について
主要3科目である憲法、民法、行政法の範囲は広く、しかも細部まで問われるので、あやふやな知識では正解することはできません。しかし、多くの受験生が理解していないであろうポイントについては時間を割いてわかりやすく解説してくださり、頻出ポイントについても絞ってくれるので、試験対策上大変助かりました。また、選択科目の刑法、商法、労働法、国際法については少ない講義時間でコンパクトにまとまっており、本番では得点源にすることができました。そして、試験対策に最も効果を発揮するのは「これ完」です。択一対策は「これ完」を何度も繰り返し解くことに尽きると思います。私は主要3科目については「これ完」を5回以上解き、知識を定着させていきました。
専門科目試験(記述式)について
私の場合は択一対策に時間をとられ、本格的に対策を開始したのは1次試験後でした。しかし、その中でも1次試験前に何通か提出した答案については、接続詞の使い方などの細部に至るまで赤ペンでびっしり添削がなされており、参考になるとともに励みにもなりました。国家Ⅰ種の記述試験は、問題提起→規範定立→あてはめ→結論という一定の形式を守り、個別の論点についてしっかりと記述していけばそれなりに点数が入ります。この際、論証カードの暗記や模範解答を書き写すことが有効であったように思います。
教養科目試験(択一式)対策について
教養対策で一番のネックになると思われる数的処理では、稲田講師のおっしゃるとおり、まずは5割を目指し、5割でも確実に得点できれば、他の受験生と大きく差がつくことはありません。また、捨てる問題を見切る力を養うことと、確実に正解できるパターンの問題を増やすことが重要です。知識分野の科目では大学受験で選択した科目を中心に仕上げていくのがよいでしょう。
総合試験(記述式)について
総合試験はつかみどころがないのが特徴で対策に苦労するのですが、その中でも坂本講師は問題の要点の抽出の仕方や答案の作り方をわかりやすく講義してくださいました。過去問数年分について模範解答は覚えてしまって、本番で使えるように引出しを増やしておくのもよいでしょう。また、この講義は添削が受けられる貴重な機会でもあるのでぜひ活用すべきだと思います。
面接対策・集団討論について
人事院面接対策として、模擬面接対策を行うだけでなく面接カードの添削までしていただきました。模擬面接では本番より厳しい質問が飛んでくるので、これに慣れておけば怖いことはありません。模擬面接は、伊藤塾の公務員試験講座の受講生ならば無料なので、必ず一度は受講しておくとよいと思います。また、面接カードには抽象的なことを書くと必ず突っ込まれ、最終的に矛盾をきたす恐れがあるのでなるべく書かないほうがよいでしょう。
官庁訪問について
事前に「省庁研究」講義を聴き、「面接対策BOOK」をしっかりと読み込んでいくことが大切です。私の場合、「面接対策BOOK」に載っている体験記の一例をまねて面接を進めたところ、内定までたどり着くことができました。また、講師が述べている通り、礼儀などの基本は大事にしてください。官庁訪問は精神的にも肉体的にもハードなので付け焼刃ではどうしてもボロが出てしまいます。日頃から意識するようにしてみてください。
受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー
私は大阪在住でしたので、基本的にインターネットで受講していました。国家Ⅰ種の講座はかなりコマ数が多く消化するだけでも大変なのですが、倍速で再生することにより効率的に学習を進めることができました。また、インターネットがあれば、どこでも視聴することができるので、大学の図書館や伊藤塾の校舎など、その日の予定に合わせて聴くようにしていました。
直前期と受験当日
基本的に新しいことに手は出さずに今まで行ってきたことを繰り返すのがよいと思います。私は1次試験の直前期にはこれまでに間違えた問題を中心にひたすら「これ完」を解いていました。また、2次試験直前には、オプションの直前対策講座とこれまでの記述対策講義・演習で使用した教材を見直していました。特に直前対策講座で使用した問題だけでも見直しておけば、短時間でかなりの範囲の問題に対応できるようになると思います。
合格、内定と進路決定
実は官庁訪問で総務省から内々定をいただくよりも前に、大阪府庁に最終合格していました。散々迷ったのですが、中央省庁で働くことのできる機会は今後訪れることはないだろうと思い、進路を総務省に決めました。自分が何を一番大切にしたいのか、最終的にはその点で進路を決めるとよいと思います。
モチベーションの維持について
直前期になれば勉強漬けになり嫌気がさしてくると思います。私の場合は1日の上限の勉強時間(6~8時間程度)をあらかじめ決めておき、その代わりに勉強を毎日続けるようにしていました。また、地方在住の方は電話カウンセリングを利用するとよいと思います。担当の柳原講師は勉強方法から進路相談まで親身になって相談を聞いてくださいました。話すことで、考えがまとまってくるような効果があると思います。
最後に
現在、日本は東日本大震災により未曾有の危機に見舞われていますが、復興の陣頭指揮にあたる公務員には「あきらめない」姿勢が求められていると思います。そして、公務員を志望される皆様にとっても「あきらめない」ということは重要です。筆記試験にしても官庁訪問にしても、精神的にも肉体的にもつらい時期が続くと思いますが、あきらめてしまえばそこで全てが終わってしまいます。つらい時にはそれ以上頑張らなくてもよいと思います。ただ、最後まであきらめないで歩みを進めてください。