真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」
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在宅受講でしたが、わからない時でもメールで迅速かつ明確な回答がもらえたので特に困ることなく学習できました。

愛知県庁

T・S さん(26歳)
 

合格者イラスト
京都大学大学院在学中
●最終合格:  愛知県
●内定:愛知県庁 
●予定進路先:愛知県庁 

  受講講座 :〔入門講座〕 地方上級・国家一般職本科生+択一・記述トレーニング

はじめに

大学院で物理の基礎研究(実験系)をしていましたが、もっと世間の人に身近なところで自分の力を役立てたいと考えるようになっていました。特に、理系知識を活かして産業振興をサポートするような仕事がしたいと思い、モノづくりの盛んな地元、愛知県庁を志望しました。
入塾は12年2月終わり、教材開始は3月と非常に遅い時期でした。進路を決断した時期が遅かったので短期間で効率よく学習しなければならず、また、学習経験のない法律・経済科目だけでもきちんと学びたいという思いも両立させるため、インターネット受講制度を利用しようと入塾を決断しました。
1.5~2倍速での受講、場所を選ばず自分のペースで講義を聴けるのはとても役に立ちました。やはりテキストだけでは理解度、記憶の定着度も不足するように思うので、独学を選ばなくてよかったです。

私がとった勉強方法

専門試験(択一式・多肢選択式)について

憲法・民法・行政法と経済学を、難易度に合わせて適度に速度を変えながら受講しました。
大学では憲法しか勉強経験がなかったので1倍速で学習しはじめましたが、講師の方がすごく丁寧に説明して下さる反面少しペース的に物足りなく思い、最終的にはほとんどの科目で2倍速で聴くようになりました。ただし、ハイライトする時間などは一時停止、もしくは1倍速に戻したり、理解しづらかった部分については2度3度聴くようにして、録画であるメリットを活かして受講しました。 
また、民法だけは2倍速では理解するのが難しかったので、じっくりと取り組むようにしました(結果的に後半部分の相続などの範囲は学習する時間がなかったので、未履修分野ができてしまいました)。
受講した後はなるべく間を空けずにに「これ完」の指定問題を解いて、また時間が空いたところで2回目、3回目と解くことで理解を深めました。 
一方で、社会学・行政学・財政学・労働法はテキストのみを用いてを学習し、学習時間を確保できないなりに点数を稼げるよう工夫しました。その結果は専門試験5割強というものでしたが、理系出身かつ短期間の学習、分野を絞ったことを考えれば十分なものだと思います。

教養試験(択一式)・基礎能力試験(多肢選択式)について

数的処理については理系でもしっかりやるべきと聴いていたので、数回分講義を聴いて、十分に理解ができたところでテキストで独学していきました。慣れが強い科目だと思いますが、同じ問題を繰り返し解くよりも幅広く問題を解くよう、間違いの原因を確認するのみにしていました。
他の教養科目についてはもともと苦手分野がほとんどなかったので、択一トレーニングの演習指定問題を一通り解いて要点や出題形式だけつかむようにしました。

教養論文試験・一般論文試験(記述式)について

記述対策のポイントを講義とテキストで押さえて、ワードで実際に書いて印刷し、内容を確認するというトレーニングを行いました。過去出題された内容を中心に、頻出テーマについては一通り行いました。ただ、多くのテーマを行うにはこの方法はよかったものの、ワードで練習した弊害として、本番で構成を練る時間が十分でなく書きたい内容を残して字数制限にかかってしまい無理矢理帳尻合わせをした、という失敗がありました。

面接対策・模擬集団討論について

「面接対策BOOK」を参考にしながら、なぜ公務員の行政職なのかという理由を練る作業を繰り返しました(理系の院生なので、他の受験者以上に動機を明瞭にする必要があると思いました)。
また自治体の政策、目標を調べて自分がどのように行政職として活躍できるかなどを掘り下げるようにしました。
模擬面接の時点では言葉にして伝えられるほど練れておらず指摘を受けたので、直前ながらとにかくいろんな人に考えを伝えてみて、どのように受け取られるか試行錯誤しました。
集団討論は事前にテーマが発表されたので、なるべく多くの人と意見を交換しながら、自分なりの意見をまとめて本番に臨みました。 

受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー

インターネット受講の最大のメリットは、わかる部分は流して、難しい部分は繰り返し聴くことが可能なことだと思います。自分の場合は、2倍速でとりあえず聴きはじめて、少し難しいなと感じたり、テキストへのハイライト、メモが間に合わないと思ったら1.5倍速、1倍速に切り替えるようにしていました。少ない時間の有効活用にもなりますし、なにより集中して聴くのでより頭が働いていたように思います。 
在宅なので直接その場で質問はできませんでしたが、万一わからないときでもメールで迅速かつ明確な回答がもらえたので特に困ることなく学習できました。

直前期と試験当日

当日はとにかくリラックスできるよう、早めに起きて好きな音楽をのんびり聞きながら会場に向かい、無理に頭に詰めようなどとして焦ることのないようにしました(お守り程度に参考書はもっていましたが使いませんでした)。

モチベーションの維持について

とにかく一時間でも勉強すれば覚えられることはあると考えて、日記に勉強した科目と時間数を記録、週ごとに集計していきました。また、周囲の人に進路を明示することで、逃げ道をつくらないよう心がけるようにした。さらに、現状話題になっている社会問題について、行政の立場で対策を考えてみることで実際に働くイメージを強めて、学習意欲を維持できるよう心がけました。

最後に

理系出身にもかかわらず短期間の学習で合格できたのは、自分なりに取捨選択してインターネット受講を利用できたからだと思います。 
この取捨選択に欠かせなかったのは塾の方のアドバイスで、あまり例のない時期、背景知識をもつ受講生の学習方法を考えるのはおそらく難しかったと思いますが、熱心に話を聴いていただきました。また、この科目はやらなくていい、この科目はきちんと聴講して問題演習をすべき、この科目は暗記科目なので直前の学習でよい、など柔軟かつ明確な方針のおかげで迷いなく学習することができました。 
残り半年間、理系出身の強みを研究生活でさらに身につける一方、テキストを用いて法律系科目などの弱点を埋めて、4月から県庁で力を発揮できるようがんばりたいです。