伊藤塾の法律の講義は,初学者でも理解できる基礎重視の丁寧な講義です。官庁訪問時や公務員になってからも使える法的思考が身につきます。
K.Yさん(21歳)
◆ 最終合格 : 国家総合職
◆ 内 定 : 厚生労働省
◆ 予定進路先: 厚生労働省 ●伊藤塾受講講座:
〔入門講座〕国家総合職(法律区分)本科生+リーガルトレーニング
〔オプション〕国家総合職(法律区分)記述試験対策講座、国家総合職直前政策論文試験対策講座
※プロフィールは、2015年合格時点のものです。
はじめに
私が公務員を目指したきっかけは、大学2年生の秋に大学の講義で「夜間中学の存続」に関する議論を知ったことです。不登校支援に関心があったのですが、それまでは、スクールカウンセラーとして子どもたちを直接支援する方法しか頭にありませんでした。しかし、夜間中学の増減を決めるなど、ルールや仕組みを変えることによって、直接支援より広く不登校経験者を支援できるのではないかと考えるようになりました。
このような思いを抱いていたところ、大学2年生の冬頃、偶然キャンパスで伊藤塾の相談会を見かけて,それをきっかけに入塾を考えるようになりました。伊藤塾には、友人が通っており、また、最も重視すべき法律科目に強みを持っていたので、安心して大学2年生の12月頃入塾を決めました。
この時期に入塾をし、勉強技術講義などを聴くことができたおかげで、初学者の私でも、合格に必要な勉強量(これ完という問題集を3回繰り返すなど)を早めに把握することができました。それは、大学での勉強やサークル活動などと、試験勉強とを両立させる計画を立てることに役立ちました。その結果、大学生活を充実させつつ合格することができたと思います。これは、独学では難しいことだったと思います。
私がとった勉強方法
専門試験(多肢選択式)について
憲法・民法・行政法については、記述式でも使える科目なので、しっかり勉強しました。これ完という問題集を4回(プラス間違えたところは通してもう1回)解き、解説をかなり読み込みました。法律の講義は、本当に基礎から丁寧に教えてくださるので、初学者の私でも十分ついていけました。また、経済学や財政学の講義は、総合職試験に出やすいポイントを強調してくれるので、試験勉強がしやすくなっています。特に、高校の時に政治・経済を勉強した人は、内容の重複するところ(税など)が多いのでおすすめです。
専門試験(記述式)について
記述式の勉強のポイントは、重要ポイントの暗記と書き方の修得だと、伊藤塾の学習を通して学びました。
暗記すべき重要ポイントは、一次試験用の講義の時から強調してくださいます。私は、講師が強調した重要ポイントをまとめた文書をワードで作り、記述の勉強に活用しました。自分でまとめてみることで、もれや弱点も見えてくるのでおすすめです。
書き方は、内田講師が商法の講義で教えてくださいました。書き方を修得するということは、法律の考え方を身につけるということでもあります。その過程で、官庁訪問、そして官僚になってからも必要な、論理的思考力を高めることもできたと思います。
重要ポイントの暗記や書き方の修得がうまく進んでいるかを、伊藤塾の添削で確認しました。自分では気づきにくい点を指摘してもらえ、大変有効でした。初学者だった私は、法律の文章を書く経験をほとんどしていなかったので、書くこと自体が大変よい練習になりました。
基礎能力試験(多肢選択式)について
私は数的処理が苦手で、特に時間をかけずに解くことができませんでした。そこで、基本的な問題演習からはじめようと考え、これ完の基礎力養成編を解いて、間違えたところを確認しました。その結果、得点力をかなり上げることができました。また、時事は官庁訪問でも重要ですので、伊藤塾の講義で学習した内容について、自分なりにも情報を得るようにしていました。
政策論文試験(記述式)について
書き方については、講義で教えてもらえることで十分です。内容については、時事の学習内容などとリンクさせながら、自分が強い分野を増やしていきました。書き方・内容について十分かどうか確認するために、添削を活用しました。
面接対策について
人事院における面接は、面接カードに沿って行われます。そのため、講師の方が行ってくださる面接カードの添削を積極的に利用し、面接カードをよく練ることが重要です。その過程で、面接のなかで話すことも概ね決まってきます。これに加えて、模擬面接を受けることで、自分が面接官に与える印象や、それをよりよくする方策を知ることができます。
官庁訪問では、集団討論が行われることがあります。伊藤塾でも、模擬集団討論を行ってくださいます。数回参加して、失敗はあったものの慣れていくことができました。その安心感が、本番でのパフォーマンスを左右しうると思います。
官庁訪問について
官庁訪問においては、まず志望動機を十分に固めておくことが重要だと思います。なぜ国家公務員なのか、なぜその省庁なのか、自分は何がしたいのかを、面接では簡潔にかつ説得的に説明する必要があります。そのため、事前準備として、伊藤塾の「省庁研究」という講義を受けたり、パンフレットを読んだりして、希望する省庁が担当する業務分野について調べました。また、どのような日本にしたいのか考えしました。
講師の方が直前期に官庁訪問用の模擬面接を行ってくださった際には、自分の詰めの甘さに気づくことができました。
受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー
私は通学ライブクラスでしたが、サークル活動などによってライブ講義に行けることは少なく、勉強も遅れがちでしたので、ライブクラスにもついているインターネット講義を倍速近くで見ることによって、効率的に学習しました。3年生のうちは、ライブ講義に追いつくことを目標に、一気にインターネットで講義を受けることが多かったです。また、わからないところが出てきた時に、講義をボタンひとつで止めることができて便利でした。
直前期と試験当日
国家総合職一次試験の直前期には、主にこれ完で間違えたところの復習を行いました。二次試験の直前期には、主にワードで作成したまとめプリントの修正や暗記を行いました。
試験当日は、あまり周りの様子は気にしないようにし、自分の勉強を進めたり、仲のよい友人と話をしたりしました。
モチベーションの維持について
自分が何をしたいのか、それを実現するために、どの職業を選べばいいかを頻繁に考えるようにしていました。そのたびに、国家総合職に合格したいという気持ちを確認できました。国家公務員になった後、どんなことをするか考えることは、官庁訪問に有意義ですし、何より自分のためになります。
最後に
私は、誰もが生きがいを見つけ、できるだけ自立できるような日本にしたいと考えています。その「誰もが」の実現に向けて、様々な立場の国民の意見に耳を傾けたうえで、最適解を自らつくり出せる国家公務員になるつもりです。みなさんも、きっとこのような思いが胸にあるはずです。辛い時、苦しい時もあるでしょうが、その思いを見失わないでください。そうすれば、合格や内定は見えてくると思います。頑張ってください。