公務員試験は公正かつ公平。学歴は問われず、きちんと準備をした者だけが報われます
浅井 佳奈さん(21 歳)
◆ 最終合格 : 川崎市
◆ 内 定 : 川崎市役所
◆ 予定進路先: 川崎市役所
●伊藤塾受講講座:入門講座:地方上級・国家一般職本科生+択一・記述トレーニング/オプション:教養論文対策直前小教室
※プロフィールは、2016年合格時点のものです。
はじめに
私は、大学3 年生の4 月に伊藤塾に入塾しました。大学2 年時の冬、大学で行われていた伊藤塾の説明会に参加しました。そこでは、公務員の仕事の詳細や公務員試験の意義等について、スタッフの方が熱を込めて説明してくださいました。そして私は、学歴が問われず、きちんと準備をした者だけが報われる公務員試験の公正かつ公平な部分に惹かれました。私もそうした制度を経たうえで、内定を受け、公正・公平な視点を持ち、広く社会に貢献できる公務員になりたいと強く思いました。しかし、文学部であったため、法律や経済科目には一切触れたことがなかったこと、また、公務員試験は科目の多いことの2 点から、独学よりは受験指導校を利用した方が、効率がよいように感じました。そこで、説明会での熱意あるスタッフの方が印象的であった伊藤塾を選択しました。伊藤塾にしてよかったこととしては、月に一度の頻度で開催された模擬集団討論や、元都庁職員の講師による小論文の指導、勉強の進め方の相談等を行える個別カウンセリング等、塾生への個別サポートが十分になされていたことです。
私がとった勉強方法
専門試験(多肢選択式)について
4 月から12 月までは、伊藤塾のカリキュラムに沿って、週に3 日、4 時間ずつはライブで講義を受けていました。講義で出された宿題はためずに、次の講義までに終わらせるようにしていました。青野講師の経済学のゼミは、教科書を見ずに、口頭試問の形式をとっていたため、自分自身がどれほど知識をあいまいに覚えているかが痛感でき、よかったです。1 月からは、集中的に「これ完」を解き、最終的には3 〜 5 回は繰り返し解きました。苦手だった行政法は、テキストを何度も読み返したり、インターネット講義を繰り返し聴きました。そのおかげで、講義の際には、ただついていくだけで必死だったのが、1 月頃になると、普通の速度で聴くと遅く感じるほど、理解が深まっていました。法律科目は、力関係等を図化すると理解しやすく、知識が定着しやすかったです。また、最初はとっつきにくい経済学も、最後まで諦めずに1 日3 題ずつ、簡単な問題だけでも解いていたことで、試験では得点源になりました。
専門試験(記述式)について
伊藤塾の記述式対策のテキストを参考に、憲法・民法・行政法は20〜 30 題程度、行政学・政治学は20 題程度の論点をまとめていました。直前期には、本番さながら、憲法・行政法・行政学の3 科目を120 分で書く練習を毎日していました。また、通学時、ボイスレコーダーに重要なキーワードを吹き込んだものを歩きながら聴いていました。記述式対策は、法律科目等を体系的に把握でき、多肢選択式の対策にも役立ちました。
基礎能力試験(多肢選択式)について
文章理解と数的処理・判断推理・資料解釈は毎日3 〜 5 題は解きました。コツで解ける問題もあるので、そういうものは確実にしていました。択一演習では、他の受講生もいる中、制限時間内に解かなければならないという緊張感の下、問題に取り組めたのでよかったです。英語に関しては、センター試験問題集や大学受験対策用の英単語帳で復習しました。
政策論文試験(記述式)または政策課題討議試験について
教養論文対策直前小教室がおすすめです。小論文の捉え方が変わりました。良い小論文とは、高度な内容が書かれているものではなく、採点者が読みやすいかなのだと教わりました。起承転結の型を守り、バランスよく簡潔に書くことを意識しました。いくつかのテーマで予め書いてみると、小論文のコツがつかめます。試験でも、従来と異なるテーマが問われましたが、動じずに自信を持って書き切ることができました。
面接対策・模擬集団討論について
伊藤塾で月に1 度の頻度で開催される模擬集団討論は、可能であれば定期的に参加すべきだと思います。経験豊富な方が確実に有利です。面接カードは11 月頃から学生時代に取り組んだこと、志望理由等について書きはじめました。面接カードは3 回ほど、添削してもらいました。模擬面接は2 回、受けました。
進路決定の理由
若い世代が多く住む川崎市は、2020 年の東京五輪や2024 年の市制100 周年に向けて新しい事業に取り組んでおり、今まさに、発展の最中にある街です。市職員として、この将来性やチャレンジ精神が溢れる川崎で、少子高齢化や自然災害等の複雑化する社会問題の改善に向け、自助・共助の社会を実現したいです。
モチベーションの維持について
ある程度、知識が定着してきた大学4 年生の4 月からのモチベーション維持が大変でした。集中力が切れそうになったら、違う教科を勉強することや、勉強時間数を思い切って減らすこと等、本当にささやかなことでやる気を保っていました。また、自治体の採用説明会に参加したり、公務員として働く先輩や公務員志望の仲間と話したりしたことも、効果があったと思います。
最後に
2016 年4 月に発生した熊本地震は、行政に携わることの重みを再確認した出来事でした。災害等有事の際、家族や大切な人の側を離れ、市民を笑顔で誘導することが私に果たしてできるのかと不安に思いました。しかし同時に、行政にしかできないことが見えてきて、やはり公務員として働きたいと強く思いました。
これから公務員試験を受験しようとしている皆さんには、1 度の失敗で努力するのを止めない、「真の努力家」になってほしいと思います。精一杯努力して、結果が思うように出せなくても、それでもまた、努力しようと切替えられる強さを持ってほしいです。そうすれば、必ず結果はついてきます。また、民間企業で面接を受けることをおすすめします。やはり、経験は物を言うと思います。最後に、人生の財産とも言える貴重な時間を与えてくれた家族、友人、伊藤塾の講師・スタッフの皆様、伊藤塾塾生、公務員志望の同志、大学の先生や先輩・後輩・同期、アルバイト先の上司・後輩・同僚等、就職活動で出会った全ての人にこの場を借りて感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。