法律科目以外も講義はわかりやすく、経済学など初めて学習する科目も得意科目の一つとなりました
L さん(21 歳)
◆ 最終合格 : 裁判所一般職
◆ 内 定 : 裁判所一般職
◆ 予定進路先: 裁判所一般職
●伊藤塾受講講座: 入門講座:地方上級・国家一般職コース 本科生+択一・記述トレーニング
はじめに
利益にとらわれずに真の意味で「人のために」仕事をできるのが公務員だと思い、就職活動を意識し始めた大学 3 年生の 6 月から公務員を 志望し始めました。それと同時に公務員試験を受験するには膨大な量の科目を学習する必要があると知り、「出題される点を正確に知るために」受験指導校を利用することに決めました。その中でも伊藤塾の利用を決めた理由は、法律科目講義がわかりやすいとの声を友人・先輩から聞いていたからです。法律科目はもちろんのこと、他の教養科目も講義はわかりやすく、経済学などの初めて学習するような科目も得意科目の一つになりました。また伊藤塾では試験直前まで講師との個別カウンセリングを行っていたため、試験期間中でも非常に心の支えになり、その点でも伊藤塾を選んで良かったと感じています。
私がとった勉強方法
専門試験(択一式・多肢選択式)について
私は法学部に在籍していたため、主要法律科目である憲法・民法・行政法の知識はある程度学習、理解をしていました。しかし「公務員試験では何がよく出題されるのか」を知り効率的に学習を進めるためには、伊藤塾の講義は必須だと考え、そのような科目の講義であっても全講義を受講しました。他の専門科目も受験予定の科目を早くに決め、講義を受講しました。「これ完」については受講直後、受講 2 週間後など期間を開けて複数回(最低でも 3 回)解きました。よく間違える問題や難しく感じた問題はノートにまとめて苦手克服に努めまた。特に経済学については公式の暗記が必須なので、当初苦手だった私は公式集を自作していました。
専門試験(記述式)について
私が志望していた職種は、記述式の専門試験は「憲法」の一科目のみ(裁判所職員一般職)、もしくは記述式の専門試験を課さない(千葉県庁、松戸市)職種でした。憲法の記述対策は択一試験と大きく変わらず、「これ完」を複数回解くことでした。ただその際には「この選択肢をどのような記述にすれば正しいのか」について、他の法律科目の「これ完」を解く時よりもいっそう意識して問題に取り組みました。また裁判所職員の専門記述試験はある傾向があり出題範囲に予想がついていたので、予想される問題については伊藤塾のテキストも使用しながら試験 2 ヶ月前から模範解答を作り始めていました。
基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について
基礎能力試験や教養試験の勉強では数的処理・判断推理に最も時間を割きました。どの試験種でも必須解答の科目であるうえ、問題数も多いためです。問題によっては簡便法があることを講義の中で知ることができたので、そのような簡便法で自分が知らなかったものはノートにまとめていました。その結果、同様の問題にであった時にはすぐに反応でき繁雑な計算をすることなく正解を導けるようになっていました。また、私は人文科学・社会科学の科目で点数を稼ごうと計画していたため、自然科学については大学のセンター試験で利用した生物の分野しか学習を進めませんでした。その代りに人文科学・社会科学については、受験する科目の講義を全て視聴し「これ完」を 3 回以上解きました。
一般論文試験・教養論文試験(記述式)について
私がした対策は時事対策等の講義を視聴した後、新聞や伊藤塾のテキストを読み、公務員試験に出題されうるテーマについて友人と話し合うことです。講義を視聴することで、出題されそうなテーマを知ることができ、そのテーマについての現状や問題点を吸収することができました。友人と話し合いをしていたのは、様々な視点からある事象を捉えて問題を発見し、解決策を考える作業が必要となる論文試験では、自分とは異なる考え方を持つ人の意見を知ることも大切だと考えていたからです。もちろん論述試験における解答の書き方など、机に向かって取り組む対策も大切にしていました。
面接対策・模擬集団討論について
面接対策は「数をこなす」ことです。私は公務員を第一志望としながらも民間企業等の就職活動も 2016 年 3 月から進めていたため、公務員試験の面接を受ける時期には既に数十回の面接を経験していました。私が経験した限りでは民間企業の採用面接も公務員の採用面接も、質問されることは変わりません。「志望動機」、「学生時代頑張ったこと」、「自己 PR」といった定番の質問については、熟考したうえスラスラと言えるように練習しました。また 1 分 Ver.、3 分 Ver. など時間指定された場合に備えた答え方も用意していました。実際に公務員の採用面接では「簡潔に答えてください」と最初の質問の前に指示されたこともありました。伊藤塾には、一次試験の発表日から、講師が必要と評価する限り何度でも模擬面接をできるという制度がありますが、このおかげで公務員試験の面接では自信を持って面接に臨むことができました。
進路決定の理由
私は公務員を志した大学 3 年生の夏から全試験終了時まで裁判所職員を第一志望としていました。裁判所職員を志望していた理由は 2 点あります。一つは、裁判所が権利利益を争う国民が公的な判断を最終的に求める国家機関であり、裁判所職員としての仕事はそのような本当に助けを必要としている人々の力になれる点に魅力を感じたからです。もう一つは様々なキャリアが開けることです。採用時には裁判所事務官という職業ですが、裁判所内で実施される試験に合格すれば、裁判所書記官、簡易裁判所判事の道も開けています。このようなキャリアを目指すことで自己研鑚することができ、よりいっそう仕事にやりがいを見出せると思います。
モチベーションの維持について
「自分が将来どのようなことに携わっていくのか」を受験する組織のホームページを閲覧することでイメージしていました。また採用説明会や見学ツアーなどのイベントにも積極的に参加していました。民間企業の就職活動が始まった 3 月からはほぼ毎日説明会やセミナーに参加し、十分な公務員試験対策はできていませんでした。しかし「第一志望はあきらめない」と言い聞かせ、移動時間中にテキストを読みこむなど、できることを全力で行っていました。
最後に
裁判所職員は、裁判に関連する事務を業務としていますがその一方で、裁判所を訪れる国民への受付や対応も業務としています。紛争状態にありながらも法律知識に乏しく、何をすべきわからないという来訪者へも、懇切丁寧な対応を心掛けたいと思います。また司法府において働く公務員として、紛争当事者や刑事被告人の権利保護実現に向けて裁判事務を通して邁進していきたいと思います。
公務員試験のみを受験するにしても民間企業等の就職活動を並行して行うにしても、どちらも自分の人生を大きく左右する選択です。自分が将来いったい何をしたいのかを見極め、その実現に向けて走り続けてください。