娘が1歳の誕生日を迎えた後、一念発起、司法書士を目指して再チャレンジ!
市川 有美 さん (36歳)
〔入門講座〕司法書士入門講座本科生
※プロフィールは、2010年合格時点のものです。
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
長女出産後、ふと思いついて伊藤塾での旧司法試験入門講座を申し込みましたが、育児に追われて早々と断念、半年ほどインターネットで講義を聞き流して終わってしまいました。しかし、法律の世界の面白さに触れたことで、もっときちんと勉強してみたいと思うようになり、長女が1歳の誕生日を迎えた後、一念発起、司法書士を目指して再チャレンジすることにしました。
わたしがとった学習方法
(1)入門講座について
入門講座は、やさしい口調、ゆっくりと丁寧な説明、モチベーションアップにつながる様々なエピソード、どれも法律初学者に近い私には欠かせない要素がそろっていました。しかし、同期の人たちよりかなり遅れてのスタートだったため、年内は講義に追いつくために子供を預けてひたすら講義を聞き続けていました。当時は、勉強の仕方もすっかり忘れてしまっていたので、目の前の講義を一通り聞いただけで、その科目を理解したつもりになっていました。
「繰り返す」ことの大切さは講義中に何度も耳にしたはずなのですが、子育てに追われて時間がないなどと言い訳ばかりしていたような気がします。
「繰り返す」ことの大切さは講義中に何度も耳にしたはずなのですが、子育てに追われて時間がないなどと言い訳ばかりしていたような気がします。
直前期になってはじめて過去問に取り組み、まったく問題が解けない自分にびっくりしました。耳で聞き流していただけなので当然ですが、試験は目前なのに、択一は解けず、記述に至っては書き方も考え方も、まるで分かりません。気はあせり、とにかく過去問だけを繰り返せるだけ繰り返そうと必死でした。そのような状態で初めて迎えた本試験は、予想通り惨敗でした。理解が伴っていないのに過去問の字面だけを記憶しても意味がないことを痛感しました。
テキストについては、入門講座がもちろん一番充実していて、今でも辞書代わりに使っています。新問題で細かい知識が出て、どこまで知識を広げていくべきか迷ったときの指標としても役立ちました。
(2)総論
結局のところ、本年度の試験に合格することができた一番のポイントはセオリー通りですが、「繰り返し」を続けたことだと思います。ただ、繰り返すにあたって、解説を読むだけではなく、少しでも納得できないところは徹底的に調べ上げて復習することが大切です。何度も同じ箇所でつまずくことがありますが、めげずにその都度納得いくまで復習してください。そうすれば、苦手分野も得意分野に変わります。
反省すべき点は、いつまでも言い訳ばかりしていたこと。育児中だろうと何だろうと、やれる人はきちんと勉強しているのに、自分だけが恵まれない環境で勉強しているような気になって、投げ出したくなることがよくありました。結局のところ、勉強にムラができてしまい、直前期にそのフォローをしなくてはならなかったため、言い訳をしても何もよいことはありませんでした。
反省すべき点は、いつまでも言い訳ばかりしていたこと。育児中だろうと何だろうと、やれる人はきちんと勉強しているのに、自分だけが恵まれない環境で勉強しているような気になって、投げ出したくなることがよくありました。結局のところ、勉強にムラができてしまい、直前期にそのフォローをしなくてはならなかったため、言い訳をしても何もよいことはありませんでした。
伊藤塾講師へのメッセージ
伊藤塾の講師はどの方も熱心で、インターネットを通して受講していても画面のこちらの私たちに対して常にメッセージを送ってくださるので、とても親近感がわき、モチベーションもアップしました。実際、本試験問題分析会などでお目にかかってもその熱意は十分伝わってきましたので、「これは私も頑張らなくては」といつも思わされます。インターネットのこちら側にいても「伊藤塾の講師に恥ずかしくない自分でいよう」と思えることは、勉強仲間が周りにいなかった私にとって、勉強を続ける上でとても重要でした。
最後に
私は司法書士試験の勉強を通して様々なことを考え、今まで気づかなかった自分に気づき、それらを少しでも自分の進歩につなげようとしてきました。母親としての自分、妻としての自分、姉として、子として、そして受験生としての自分は、こんなにも周囲の人に支えられて存在しているんだ、ということを肌で感じ、心から感謝の気持をもてるようになりました。当たり前のことですが、以前の私にはそれができなかったのです。
今勉強されている皆様もそれぞれに勉強を通して自分というものに対峙しておられると思います。それがもし苦しくてつらいものでも、目をそむけずに頑張ってください。気づくということは進歩であり、そのことだけでも自分をほめてよいと思うのです。「やればできる、必ずできる」は、勉強にも人生にもいえることだと思います。でも、「やらなければできない」ので、これからも頑張り続けて「できる」を手に入れましょう。
今勉強されている皆様もそれぞれに勉強を通して自分というものに対峙しておられると思います。それがもし苦しくてつらいものでも、目をそむけずに頑張ってください。気づくということは進歩であり、そのことだけでも自分をほめてよいと思うのです。「やればできる、必ずできる」は、勉強にも人生にもいえることだと思います。でも、「やらなければできない」ので、これからも頑張り続けて「できる」を手に入れましょう。
(2010年11月・記)